読書メモ「土 牛 微生物 文明の衰退を食い止める土の話」

読書しながらつぶやくログです。ちゃんと読みたい人は買いましょう。
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蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

思想の達成のために無限の手間の農業を設定して、行動経済学を無視するとルイセンコ農法の再発明にならないか。あまりに性善説で不正の温床を作るのも仕掛け側の責任だと思う。 有機質の破砕、昆虫にやらせるのが良さそうだ。 昆虫養殖のキモはアゴによるマクロな破砕。

2021-01-04 03:01:41
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

持ち去りタイプのシロアリにやられると残渣被覆が減少してしまうわけで。うーん。自然による撹乱が小さい、回復も弱い温帯の発想ではないか環境保全型農業。温暖化に対してこれでいいのか?

2021-01-04 03:03:56
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

「農法を見せてくれる人」というのはそのひとの合理性を見ないといけないわけで。本当に自分だけ儲けたいならばナイショにするでしょう。ニセ科学の入り込みそうな不安感がある。読み進める。

2021-01-04 03:05:32
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

シロアリが被覆植物残渣を食べて分解してくれた、と書いてあるけど多くのシロアリは植物質を巣に持ち帰る(キノコシロアリは栽培しないと食糧にならない)し、食害するし、どのシロアリが有効かかという同定もない。

2021-01-04 03:24:58
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

「環境保全型農業の三原則が守られる農地」というのが原因ではなく結果であるとき、つまり不耕起で十分な植物被覆を維持して、多年草除草作業を機械か人力で常に行い、輪作をするというエリート農地は、慣行栽培と同程度の収量だという結論、やっぱ農地を選ばない慣行栽培すげぇと思えてしまう。

2021-01-04 03:37:45
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

そもそもが投機的な世界なんだろうなと。既存の問題をあげつらって「改善ではなく根本が間違っている」ということで、新しい政治を始める。問題の現場は結果であって改善に本質はない、という思考回路。本当にそうか?大事なところなので懐疑的に。

2021-01-04 03:40:49
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

腐植質を農地に残置してコガネムシは発生しないのか? しないとしたら何が抑制しているのか?それともたまたまか。 twitter.com/Mushi_Kurotowa…

2021-01-04 03:42:55
3月一時帰国中で予定がいっぱいの蟲喰ロトワ (むしくろとわ)byおいしい昆虫生活®︎ @Mushi_Kurotowa

外に肥料として貯めていたゾウムシのフンにコガネムシが発生していた。こうやって植物質は段階的に分解されていくんだなぁと。 ブレードランナー2049の世界が実現しそうだ。 pic.twitter.com/6L74NOrLQC

2019-01-07 18:41:56
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

昆虫のウンコが農地に入ることで何が起こるのか、データが不足している。自然界で目にすることがほとんどないけれど、養殖してみると大量に出ることから生態系に利用されているのは想像できるけれど。

2021-01-04 03:45:17
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

しかしディーゼル機関のチートっぷりはすごい。慣行栽培と比較する不耕起有機栽培も多年生雑草の抑制のため4年に一度耕起(輪番耕起)しているし、雑草切断のためのローラークリンパーもトラクターで動かしている。異常なトルクとエネルギー変換効率の高さ。これを人力に変更しては人件費がかかりすぎる

2021-01-04 03:48:45
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

これの話が詳しい。慣行栽培と不耕起栽培に両方ディーゼル機関が登場していて、人力頼りのラオスに持っていける比較ではなさそう、という印象。 twitter.com/Mushi_Kurotowa…

2021-01-04 03:50:43
3月一時帰国中で予定がいっぱいの蟲喰ロトワ (むしくろとわ)byおいしい昆虫生活®︎ @Mushi_Kurotowa

実験的には大変だけど、不耕起栽培の冗長性はなかなかのもののよう。よく40年やったなー。→「有機農業は従来農業と比較してどのようなメリットがあるのか?」を40年にわたり実験した結果が公開 - GIGAZINE gigazine.net/news/20201020-…

2020-10-21 23:58:52
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

化学肥料、除草剤へのアクセスが悪い地域に、動力で解決する農法を導入した時に、ディーゼル機関へのアクセスが新たな格差になる危険性。ほんと除草作業は軽作業でキャリアアップも見込めないし、腰にくる。

2021-01-04 03:53:33
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

しかし批判的に読める文章というのは頑強で良い文章だ。イデオロギーの強い文章は自分の感覚を著者に沿わせて演じないと読めなくなるので自分には向かない。読むけれども。

2021-01-04 03:55:19
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

なんにせよ、比較圃場試験がうまく組めるかどうかでその土地の運命が決まる。土地利用の決定は衆愚ではなく土地が決めるのだ、というのはまた土地神信仰に近い感じだけれど。

2021-01-04 04:09:05
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

p199「有畜農業」いい言葉だ。菜食主義がダメなのではなくって、それを実現するための土地利用「無畜農業」があまりに選択肢を狭めすぎるのだ。ここでいう畜とは昆虫も微生物も入るはず。

2021-01-04 04:11:57
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

「木材チップとワラを買っている」えぇ、、これもまた有機質を畑に残置できる資本力と社会関係がないとできないじゃないか、、そして輸送はトラック。うーん。完全に閉鎖系でも成立する話をしてほしいのだ。読み進める。

2021-01-04 04:17:35
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

「牛にワクチンを与えていないが今のところあまり死なない」 いやこれは、、、周囲から離れた小規模農家のスケールメリットなだけでワクチンは「自然農法」じゃないのか。雲行きが怪しい。 新しい原則を見出したのではなくて、都合の悪いものを見なくて済むサングラスを手にしているだけではないか。

2021-01-04 04:20:41
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

p223 見えない家畜 微生物 その間に昆虫がいるはずなんだけれど。牛と微生物の間の虚空を意識しながら読み進める。

2021-01-04 04:26:42
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

おおうEM菌出てきちゃった。これはキツい。MMという名前でコスタリカで広がってるらしい。アルコール、ニンニクと唐辛子を混ぜた万能害虫忌避剤、、「農地にあった方法を」って言ってるのに万能を謳うものに懐疑的にならんかい。これはあかん。読み飛ばしたいのをこらえる。

2021-01-04 04:32:55
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

炭化した植物質を微生物の基材として土中に入れるのは賛成で(しかし耕起しないとまざらないだろう)なぜ炭素が 長いこと維持されるのかというとシロアリなどの腐植食性の生物に利用できない状態にしているから、説明出来るんだけどなんか虫の扱いが適当なんだよなぁ。読み進める。

2021-01-04 04:39:36
念波 @nennpa

@Mushi_Kurotowa たいへん興味深くツイートを読ませてもらってます。「土地にあった農法をやる」となると、土地が定まればそこで行われる農法が定まり、そこで育てられる作物と収量も定まってしまって、農家に経営の余地が無くなるのではと感じました。作物ごとの需要の多寡やその変動にはどう対応するのでしょう

2021-01-04 05:21:25
蟲喰ロトワ (むしくろとわ)昆虫食TAKEOのCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー) @Mushi_Kurotowa

@nennpa はい、結局そういうことになってます。経営面でいうと有機農産物が高く売れるという差額に乗っかれる流通経路を持っている場合のみ、融通が効くわけです。介入として「じゃあ農地を半分に区画して実験を始めろ」が可能な少数が成功する、というまた文化資本主義になっちゃいます。

2021-01-04 05:24:40
念波 @nennpa

@Mushi_Kurotowa なるほど、大多数の慣行農業作物に対し少量の有機作物という状況で有機にプレミアが乗る場合だけ成り立つ、か……

2021-01-04 05:28:40