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▶「彼らのこと、お話していきましょうか。バッググラウンドを知っていた方が、散りばめられた伏線だってわかるでしょう?」
2021-05-23 21:06:00▶「まずはシロの方からお話していきましょうか。……ああ、魔女様…芳堂あまり様は2度目ですから、そうですね…」
2021-05-23 21:10:11▶「彼女、最近精神が不安定だったのではないか、と、どなたかの推理でありましたね? ええ、その通り。彼女は心の弱い少女なのです。」
2021-05-23 21:11:36▶「彼女は皆を幸せにする為にと、調合をされていたようですが……それすらできないくらいに、心が追い詰められていたようです。だって、彼女自身が『幸せ』を見つけられないのですから。」
2021-05-23 21:14:43▶「誰かの役に立ちたいと、そう思っていたようですが…目の前でご友人が息絶えるところを、何もできずに看取ってしまうのは相当ショックだったようですね」
2021-05-23 21:15:39▶「彼は恵まれた子でした。望みを口にしなくとも、何もかも与えてくれたのです。しかし、彼は何にも興味を示さず、表情の変化も乏しかった…いえ、表情の変化も『無かった』ようですね」
2021-05-23 21:20:55▶「両親は心配しましたが、次第に疲れ、関わりを極力減らすようにしました。彼はそれを不憫に思ったのでしょうね、表情を増やす努力をしましたが、上手くいかず…そんなとき出会ったのが漫画でした」
2021-05-23 21:23:09▶「彼は、表情を漫画に教わったのです。表情を覚えた彼に、両親は大層喜びましたが…彼自身、疲れていました。唯一、悲しみを覚えました。」
2021-05-23 21:26:22▶「ああ、渡會様はしばしば、空気の読めないところがありますよね。あれも、わざとのようですよ。……ふふ、感情を持たない自分への理解者が欲しいなんて、可愛いお方ですね。」
2021-05-23 21:28:33▶「彼は『失敗作』なのですよ。皆さんもなんとなくわかるのではないですか? 彼には、秀でたものはないのです。幸運って、ある意味では優れた技術を持っていないということですからね。」
2021-05-23 21:31:54▶「両親も失敗作になんて見向きはしません。自分より才のある弟が愛され、『いなくなってしまえばいいのに』と願い、それは幸運なことに『弟の事故』という形で叶ったのですよ。」
2021-05-23 21:33:35▶「家庭は崩壊、彼は存在否定を繰り返され、次第に逃げるように。学校以外には殆ど公園の土管で過ごしていたそうですが、そこで子猫と友人になったそうです。これが猫を好きになったきっかけですかね?」
2021-05-23 21:36:48▶「そんなとき出会った、赤髪の少年がいました。役も才能もない同士友達になり、二嶋様はそんな彼を憧れの『主人公』に重ねます。彼との出会いで変われたと思っていた二嶋様ですが、人生そう上手くはいかず」
2021-05-23 21:39:37▶「──友人が虐められるのを、見ているだけしかできなかったのです。それどころか、自分には何も出来るわけないからとそれを正当化して。」
2021-05-23 21:41:59▶「ところで、彼女の手足をちゃんと見た事がある方って、います? ……ふふ、なかなかいないのでは無いですかね?」
2021-05-23 21:47:34▶「彼女は皆様より幼い13歳の少女です。生来より骨形成不全症を患っており、身体の弱い少女でした。いえ、現在もそうですね」
2021-05-23 21:48:16▶「過保護な親の元に生まれ、まあ…ジョブ通り、お姫様扱いされてきたようです。そんな親は学校にも通わせてくれませんでしたが、必死の説得によって、憧れの小学校に通うことが叶いました。」
2021-05-23 21:51:18▶「しかし、そこで待っていたのは、次々に巻き起こる失踪や怪奇現象。不気味な花梢様のことを、周りは幽霊と読んで疎んだそうな。」
2021-05-23 21:53:24▶「ええ、彼女のせいなのです。彼女がいたから。それを気に病んだ花梢様は引きこもりました。 消えてしまえればいいのに、と。自分がいるだけで周りが迷惑を被るのだから。」
2021-05-23 21:56:22