みんな大好き『辺境伯(史実)』~ヨーロッパにおける爵位について

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黒トド@TRPG @kurotodo2136

薩摩の島津家は外地の琉球王国を属領としたので正しく辺境伯的な貴族やね。 twitter.com/nirvanaheim/st…

2021-09-17 18:51:45
にるば @nirvanaheim

日本語のというか、単に現代日本の感覚の問題なわけなので、一言でいいんですよ。サツマ辺境伯と言えば。

2021-09-17 18:40:46
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

辺境伯……ここで見た時に腑に落ちたのは探題だったな。日本だと都合がいい事に奥州・羽州・西国・九州って探題があったし。 南北朝とかそうだけど、強大な権限を渡しておかないと、勢力が維持できないんだよ。 やっぱり、この職で大内家を思い浮かべるな。 それで歴史知識なしで大内家とかに流れたら『勝ち組キタ!』とか思うだろうし。

2023-12-08 08:53:17
kaikitami/北海加伊(きたみ かい) @kaikitami1

大学以降創作絡みで西洋史研究していますが、辺境の伯にはかなり独立した権限が与えられており、領土最前線の要害司令官としての役目と、地方を慰撫するための行政長官としての役割が強かったので、属州総督はかなりイメージに近いですね。 twitter.com/Ya_ssan/status…

2021-09-17 21:51:13
ヤス @Ya_ssan

ナーロッパで「辺境伯」と名の付くタイトルを見ると、日本語の辺境=田舎のイメージに引っ張られてスローライフや開拓物を連想してしまうのだが、 それを古代ローマ風に「属州総督」と呼び変えてみると、一気に血生臭い蛮族討伐や反乱分子といった戦記物の雰囲気を放ちだす事に気が付いた。

2021-09-17 12:01:51
名も無き円卓の鴉は灯火を掲げる者 @cymri_gwynedd

@ANNO1189 バシレイオス2世だと、辺境伯ポジションの官職ドゥークス・アンティオケイアス(アンティオキア司令官、と訳すべきか)に、皇帝のズッ友なので忠誠心篤く決して裏切らず、且つ軍事外交に秀でたニケフォロス・ウラノスを配していましたね。

2023-12-08 18:05:13
はくえー🔱【各国の王侯情報紹介】from:西方元老院 @tomoshibi6o6o

鍵RT っつーのも、封建社会っつのーは、「俺の領地広すぎて俺一人じゃ統治できないからお前にここだけ統治まかせるわー! その代わり税金と兵力の供出よろしくな!!」っていう契約関係で成立しているので、上位の称号を持っていても「自分で統治できる範囲」が確保される。つまる所「直轄領」。

2017-12-26 19:08:40
九郎 @crow442ne

辺境伯、王族との婚姻などで血縁を常に持つのも国境の防衛ラインの守護だからなんですね ブルゴーニュ公がヨーロッパ最強と言われた軍事力を持っていたのは国境だからで、ブルゴーニュ公が神聖ローマ帝国と通じた時は徹底的に潰された twitter.com/crow442ne/stat…

2021-09-18 21:29:27
九郎 @crow442ne

@000627234 そうですね 防人の役割が辺境伯の重要な仕事なんですね だから信頼出来るエリートでないと出来ないんです 裏切られたら防衛ラインが下がりますから

2021-09-18 20:57:47
四号戦車🔞 @Panzer_04

@lan_java あと実際問題辺境なので領地を安堵された段階ではほぼ全域荒れ地みてえな状態なので面積的には広大な領地になるんですよね。 あとは代々の当主の領地経営の腕が問われるわけですが、うまく発展すれば手が付けられなくなるという

2019-05-17 12:47:13
むっしゅ @shohojin

辺境だけに、領土拡張の余地があって強大化したりするよな。 オストマルク辺境伯はオーストリア帝国に、 ブランデンブルク辺境伯はプロイセン王国→ドイツ帝国へ。 twitter.com/Ya_ssan/status…

2021-09-17 20:53:22
にるば @nirvanaheim

辺境伯は辺境に領しているわけなので、しばしば外地を独自に切り取って勢力を広げたりします。みんなご存知「ドイツ国」の中核になった「プロイセン」は、ブランデンブルク辺境伯が遥か東方のプロイセン地域(旧ドイツ騎士団領)を獲得し、その後その外地プロイセンの王号を名乗ったことによるもの。

2021-09-17 18:49:15
にるば @nirvanaheim

(いやもちろん、ブランデンブルク辺境伯がプロイセン公になったくらいの時代になると「独自の軍事行動を起こし蛮地に進撃して領地を切り取った」みたいな話ではまったくなく、婚姻政策の成果としての政治的取得に過ぎなかったりするわけですが……)

2021-09-17 18:56:38
kaikitami/北海加伊(きたみ かい) @kaikitami1

これに関して、征服王ウィリアム時代の中世英国ワリア(ウェールズ)辺境伯には、ノルマンディーでも有数の有力者達が配置され、「新たな資産を比較的自由に開発する」権利があったこと、僻地は「未来の財産」であったことを具申したいと思います。kakuyomu.jp/works/11773540… pic.twitter.com/bOyQaYXS0I twitter.com/otOgJ7srJZQoM7…

2023-12-08 20:31:34
あいちゃん5歳@やる夫がセクロスに挑戦するようです作者 @otOgJ7srJZQoM7S

辺境伯は位が高いか低いか。 国境付近なので実力があって裏切らない人でないと任せられない。それはそれとして、わざわざ文化栄える中央から端っこの僻地に行きたくない。 すなわち、実力はあるし人格者だけど政治闘争に向かなかった人とかが配置されている。

2023-12-07 20:52:22
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リンク カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト 第2話 カンブリア秘史 前編 - オワインの獅子(北海 加伊) - カクヨム 知られざる中世英国、ブリテン島の歴史物語へ、いざ。

もしも辺境伯がなかったら

Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

辺境伯など、地方の大貴族がなんかいてなんかいいことあるのか、厄介者ではないか、という疑念があるやもしれせん。 中世から近世にかけてのヨーロッパ世界は、大小の諸権力がひしめきあう社会であり、この“諸権力”として王、諸侯(大小様々な)、都市、教会などの権力が社会の上層に並び立ち、

2021-09-17 22:05:41
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

さらにその下では共同体や団体、ギルドなどが並びたち、上下に強い影響力を発揮している横にも縦にも広い重層的な構造です。 その中で、音頭をとって横縦全部に一応の紐帯をもたらしていた存在が消えてなくなるとどうなるか? 当然混沌とします。

2021-09-17 22:05:42
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

多数の有力な貴族がブランデンブルク辺境伯の称号と領地を巡って争い、皇帝家も加わってドイツ西南諸侯の手も伸びてきます。 その間、ヴィッテルスバッハ家やルクセンブルク家、ホーエンツォレルン家と辺境伯・選帝侯の座が目まぐるしく移り変わり、結果としてこの地方の頂点権力者は

2021-09-17 22:05:42
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

15世紀に至るまで安定しませんでした。 こんなことが続いた結果、社会に様々な弊害が生まれます。 辺境の城伯や城主たちは元々強い力を持ち、城塞を背景に軍事力も誇っていましたが、彼らはこのような種々の権力者と勝手に外交関係を結び、

2021-09-17 22:05:43
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

各々が利益を得ようと、こうした城塞貴族間の争いが激化します。 諸侯の側はその支配領域拡大のためには、城伯や城主の支援を必要とし、後者もまた前者の支援がなければ、同輩貴族間の対立を勝ち抜けずというわけで、こうした同盟関係は、

2021-09-17 22:05:43
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

貴族の独立性を高める結果となり、辺境伯の支配力や影響力を不安定化させるばかりか、様々な地域でフェーデを多発する結果となりました。 また、それまで一定の親族間の紐帯があった辺境の城主貴族たちも、顔見知りの親族間でやたらと殺し合ったり対立が激化し、さらに混乱が進みました。

2021-09-17 22:05:43
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

こうした強力な諸侯や大貴族、貴族層の不断の戦争状態と、それによる権力秩序の解体によって、貴族の中から「盗賊騎士」(Raubrittertum)が多数生まれ、彼らは掠奪や放火、襲撃などを14世紀半ばは無秩序がブランデンブルクそのものと化しました。 あまりに無秩序だったため、ウッカーマルク地方では

2021-09-17 22:05:44
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

1500年には173村落のうち55が無人化したほどです。 中世後期においてブランデンブルク地方が人口を大きく減少させたのには、ペストなどの要因もありますが、大権力の不在による慢性的戦乱状態と、「盗賊騎士」らによる掠奪の頻発が決定的なものであったと考えられています。

2021-09-17 22:11:48
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

統治にはやはり大将が必要であり、辺境伯という称号の下には、巨大な権力とそれに伴う秩序体制が、中世という時代に築かれていたのです。

2021-09-17 22:11:49
伊藤 敏/地図の鬼神 @itobin_wh71

辺境伯の地位については授業中にも触れます 辺境→国境(ガバガバ)地帯だから強い軍いないとね!だから軍権とかつよつよじゃないとね!的な twitter.com/boots_fleck1/s…

2023-12-09 11:03:54
Amictica sal vitae.(新アカウント) @boots_fleck1

しょせん辺境伯だと! 諸君らには何名の後継がいるのかね? 2人か?3人か? そう、わしの正嫡の子は1名だけだが、400人に余る庶子がおる! 中央の連中全員と刺し違えても、まだ100人は余るわい。 やつらは戦争のとき、いつも兵集めに汲汲としておるが、わしはポケットから軍勢が取り出せる!

2023-12-08 18:58:30

権力(軍事力や財力)はあっても権威(正統性)がないと…

Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

機動戦士Zガンダムに「ティターンズ」っていう特殊部隊起源の軍隊が出てきますが、あれと原理的に似たようなものが私の調査地にもいるんですね。治安最悪の辺境域の警備と分離独立派の掃討を目的とした精鋭部隊がどんどん巨大化して現地で軍閥化して政治や経済も左右するようになる、というやつです。

2021-11-20 17:40:39
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