みんな大好き『辺境伯(史実)』~ヨーロッパにおける爵位について

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Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

一応現在でも中央政府軍の指揮下にあるということになっていて、「〇〇の銃」という名前で「準軍」という扱いになっていますが、実際はテロリストと何の関係も無い民間人を殺害したり軍需物資の横流しによる闇経済の支配でマフィア化していて、もはや政府軍も中身を到底把握出来なくなっています。

2021-11-20 17:44:04
Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

現地には自立した産業らしい産業がほとんど無いので石油燃料や工業製品については軍需物資横流し品の割合が異様に大きく、横流し品の卸しを巡る競争が商業活動の基本に据えられていると言っても過言ではありません。また軍閥上りのヤクザが横流し品マーケットを支配して大企業を形成したりもします。

2021-11-20 17:50:30
Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

このように準軍組織が現地社会を支配し、政治家の首なんて簡単にすげ替えられるくらいの権力を持ってはいるのですが現地住民からあまりにも嫌われて準軍を狙った報復テロの連鎖が止まらないので、21世紀になってからは現地人のキリスト教徒の少数民族を準軍の内部に採用するようになりました。しかし…

2021-11-20 17:57:32
Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

普段被差別民扱いされているような少数民族が準軍の本来厳しいエリート選抜において下駄を履かせてもらって入って来ても虐められたり全く信用されないので、準軍と戦っているテロ組織「神の軍」側に簡単に寝返るんですね。このためテロ組織の武装がどんどん近代化してしまうという結果になりました。

2021-11-20 18:04:10
Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

準軍の中に一定数現地人がいるということで駐屯地を直接狙ったテロなどは減りましたが、準軍の中に必ず裏切り者を抱えた状態でしか作戦遂行が出来なくなり、山の中を通ろうとしても山賊ヒャッハーと密通者がいるのが当たり前になって、結局テロ組織の掃討にはマイナスの結果になったとしか思えません。

2021-11-20 18:11:40
Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) @marukwamy

クソみたいな規律の準軍が現地人を殺したり虐待して反感を買う→テロだらけになる→懐柔のために準軍に一定数現地人を入れる→現地人が軍隊内部で差別されて反政府サイドに寝返る→テロリストの武器が近代化する→装備を充実しないと掃討が困難になる→また準軍がデカくなる→治安悪化スパイラル

2021-11-20 18:19:09

複雑怪奇なヨーロッパの爵位(イギリス編)

ぴろき @piroki_wod

侯爵や辺境伯のお話に関連して。 どうも帝国日本の公侯伯子男の順序に引っ張られてる人多いけど、こと西洋の爵位はそれぞれに歴史的経緯が違って、安直に上下つけられるものじゃないのでな……。 絶対王政期に領主が廷臣化した国だと、割と箔付のランクみたいになるけども。

2021-09-18 10:28:05
にるば @nirvanaheim

まあいわゆる中国の五「等爵」についても、理論形成の中では色々あって、序列は伯>侯>子男と扱うべきという認識主張があったりもしたので、何かそれらしい理屈をつけ描写できるなら創作の中では好きにすればいいのではなかろうか。 twitter.com/nirvanaheim/st…

2021-09-18 10:35:16
にるば @nirvanaheim

軽い気持ちで検索窓に辺境伯とか入れたら、侯爵と同等かあるいは上だとか、侯爵と伯爵の間だとか、王家と公爵の間だとか、色々言われていて「お、おう」となった。

2021-09-18 10:20:59
四号戦車🔞 @Panzer_04

これは明治維新後、外国の諸侯位を中国古典から引き回して充てた日本の訳なのですが、おそらく参考にしたのは英国の爵位だと思われます。それがこちら。上に行くほど偉いです。 実はほかにも準男爵 (Baronet)や騎士爵 (Knight)があるものの、概ね日本人のイメージする爵位のイメージに合いますね。 pic.twitter.com/dIgra0h1E5

2019-05-17 21:14:58
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にるば @nirvanaheim

やはり西洋貴族号を説明するには伯から始めるのがよいな。ざっくり基本としては 【伯爵(と訳されているもの)】要地の地域領主、有力諸侯。 【男爵(と訳されているもの)】地域領主一般、諸侯。 【公爵(と訳されているもの)】王に準じる存在、少し流れが違えば王になっていたかもしれない家門。

2021-07-10 00:24:18
にるば @nirvanaheim

で、基本的な応用として、伯にゴテゴテ条件・属性がついて新称号になる。侯爵と一般に訳されているマーキス、マークグラーフは蕃地に接する前線地域を治める「辺境伯」で、子爵と一般に訳されるヴァイカウントは有力諸侯に任せたい官職よりやや小さい任をやらせるための「副伯」。

2021-07-10 00:31:43
神奈いです @kana_ides

ドイツやイギリス(輸入)の侯爵の語源は辺境で、王国の国境の防衛が重要だから大きな領地と高い爵位で外の伯爵より上に置いたのが辺境伯つまり侯爵。

2023-07-26 09:00:19
Vatanabeus @nabe1975

イングランドおよびスコットランドにそれぞれ存在したマーチ伯爵(Earl of March)の march は ドイツ語の mark と同義で国境地帯、辺境を指し「辺境伯」を意味する。イングランドはウェールズとの国境地帯に、スコットランドはイングランドとの国境地帯にそれぞれマーチ伯を置いた。

2023-12-06 17:48:13
にるば @nirvanaheim

まあ端的に書いておきますと、侯爵と辺境伯は基本的には同じフレーズで、同じ言葉を別の局面(時代や地域)からそれぞれ別途に訳しているだけです。使われている歴は1000年ありますので実相にも色々あります。

2021-09-18 10:24:11
にるば @nirvanaheim

バロンより下は在地領主層でいわゆる騎士たちになる。公爵は最も早期には、例えば一つの広域が統一される段階で、部族王たちが覇を競い少数の王国になってきた頃に、ある王がラテン語文書で自分はラテン語Rexで表し、対抗相手はDuxで表したりする。最終的な勝者が王Rexを独占する。DuxはDukeの語源ね。

2021-07-10 00:43:48
房丸檜扇(ふさまる ひおうぎ) @i6ey48yyo4qtpCY

公爵位は基本、王族の子孫(王弟、王の庶系男子)ですね。まれに国が危ういレベルの対外戦争を大勝利に導いた指導者も叙爵されます(ウィンストン・チャーチルは2度公爵叙爵を断っている)。 twitter.com/kana_ides/stat…

2023-07-26 00:12:55
神奈いです @kana_ides

西欧式爵位を使う人が多いですが、どれぐらい偉いのかイメージがわかりづらいと思いますので目安。 騎士:小さな村、100戸ぐらい 城伯、城代:城ひとつと周辺の集落。 男爵:町村レベル、複数の城と複数の村 子爵:伯爵代理 伯爵:県レベル。複数の男爵領 侯爵、辺境伯:1-2県レベル… twitter.com/i/web/status/1…

2023-07-25 19:02:17
神奈いです @kana_ides

公爵って「昔のゲルマン族長がローマから将軍位をもらったDux(デューク)系列」「王位はないけど独立国の君主としてローマの第一市民を語源とする(prince)」「princeは高貴な人だから王族は全部プリンスだ」 の色んな種類あるから混乱すると思う。

2023-07-26 08:56:51
にるば @nirvanaheim

後には、例えばそれまでの段階Duke号がなかったイングランド王国の話ですが、王位を継がない王子たちに与える称号としてDukeを導入したりする。日本語で言う「宮家」としてのDukeですが、このDuke家同士が争ったのが例の薔薇戦争。

2021-07-10 00:45:55
中原 鼎(皇室・王室ライター) @NAKAHARA_Kanae

古書をめくっていると、「ジョージ親王」や「ビクトリア内親王」というように、今日ならば「王子」などと呼ばれるであろう欧州王族を日本皇室の身位で呼んでいるのをしばしば見かける。ならば継承権を持つ公爵家を世襲宮家みたいに呼ぶことはなかったのだろうか、などと考えていたら、あった。 pic.twitter.com/Cmx12OQpFG

2021-07-16 21:24:01
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中原 鼎(皇室・王室ライター) @NAKAHARA_Kanae

坪井九馬『墺匈国と其皇室』(富山房、大正3年)より。デンマーク王室の説明で、王家分家たるアウグステンブルク公爵家とグリュックスブルク公爵家がそれぞれ「アウグステンブルク宮」「グリュクスブルク宮」などと表現されている。欧州王室の方をそんな風に呼ぶこともあったのか……。 pic.twitter.com/kOmtkOrank

2021-07-16 21:55:02
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中原 鼎(皇室・王室ライター) @NAKAHARA_Kanae

創作物だと傍系王族は「公爵」あたりにされがちだけれど、王位継承権を持たない一般貴族としての公爵との区別のしづらさからあまり詳しくない読者を混乱させてしまうかもしれないので、たとえ中世ヨーロッパ風世界であっても構わずに「宮」を使ってみるのもいいのでは、と思うなど。

2021-07-16 21:56:01
中原 鼎(皇室・王室ライター) @NAKAHARA_Kanae

すると、たとえばオルレアン宮ジャン親王、アオスタ宮アイモーネ親王といった具合になるわけか(なんか落合莞爾『欧州王家となった南朝皇統』の匂いがしてきた)

2021-07-16 22:04:41
にるば @nirvanaheim

そういう現在的なイングランド王家一党は概ねノルマン朝に始まりますが、ノルマン朝を始めたウィリアム1世は元々ノルマンディー公ギヨーム2世であり、ノルマンディー公初代は西フランク王国を荒らし回ったノルマン人の首領で、王との協定で、庶出の王女を娶って土着化したような存在。まあそんな感じ。

2021-07-10 00:54:15
にるば @nirvanaheim

遠方の日本人的に厄介なのが「デュークみたいな存在」であるところの、大体「大公」とか訳される存在群ですが、プリンスはキング♭(フラット)、アーキデューク(エルツヘルツォーグ)やグランデュークはデューク♯(シャープ)と思ってもらえばとりあえずまあ……

2021-07-10 01:21:12
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