特別架空対談「――伝説の魔法少女木之本さくらと契約したクロウカードの守護者ケルベロスと、次々に魔法少女の勧誘に成功し、マスコット界の風雲児といわれる敏腕マスコットキュゥべぇが語る、マスコット業界の今！」

キュゥべえ @QB0

特別架空対談「――伝説の魔法少女木之本さくらと契約したクロウカードの守護者ケルベロスと、次々に魔法少女の勧誘に成功し、マスコット界の風雲児といわれる敏腕マスコットキュゥべぇが語る、マスコット業界の今！」

キュゥべえ @QB0

キュゥべぇ（以下QB）「今日はこんな機会をもらえて嬉しいよ。ボクはともかく、ケルベロス氏については今更言葉にして説くまでもないね。あの伝説の魔法少女、カードキャプターさくらと契約したことはいまでも業界では伝説になっている。どんな話を聞かせてもらえるのか、ボクとしても楽しみだよ」

キュゥべえ @QB0

ケロちゃん（以下KB）「何をいうてるんや。キュゥべぇはんも最近すごい活躍やないか。巴マミいうたかな？　あの子なんか、料理も上手そうやし毎日美味いもん食わせてもらえそうでええなー」

キュゥべえ @QB0

QB　「確かにマミみたいなタイプはめずらしかった。居住という部分を考えれば便利だろうね。ただ、ボクたちインキュベーターにはあまり食べる楽しみというのは理解できないんだ。どうしてわざわざ毎日違うお菓子を買ってきたりするのか、わけがわからないよ」

キュゥべえ @QB0

KB　「なに、毎日違うおやつやて！？　それは聞き捨てならんでー」 QB　「食べるというのは、活動に必要なエネルギーを確保するための行為だろう？　それなら、あんなに色々食べなくても効率がいいのが一番じゃないか。人間はどうして、食べ物の味になんて拘るんだい？」

キュゥべえ @QB0

KB　「かーっ！　人生損しとるなあ、キミ。ええか。寝る、食べる、遊ぶ。これこそ生きる醍醐味や。他に何があるんや」QB　「キミの価値観こそ、ボクらには理解しかねるよ。生きるという無意識的な行為に意味を求めること自体、ボクたちには理解できない」

キュゥべえ @QB0

KB　「はあ。感情がないっちゅうのは考えもんやなあ。ワイは死んでもそんなんごめんや」

キュゥべえ @QB0

・最近のマスコット業界について　QB　「キミはさくらとは契約したけれど、他の魔法少女を勧誘したりはしないのかい？」

キュゥべえ @QB0

KB　「そこはワイとキュゥべぇはんの違うところやな。ワイの目的はあくまでクロウカードを守護することにある。けど、今はそれをさくらが管理することできちんと目的も果たせとるし、さくらの家の居心地も悪くないから、あえて新しい魔法少女を勧誘したりする必要もないんや。気楽でええでー」

キュゥべえ @QB0

QB　「ボクらはこの宇宙の寿命を伸ばすためにも、できるだけたくさんの魔法少女を集めておかないといけないからね」 KB　「まあ、最近はこの業界も新人が多くなってきた分競争も激しいからなあ。一人の魔法少女にかかりっきりになるスタイルも厳しいのかも知れんけど」

キュゥべえ @QB0

QB　「キミから見て、最近がんばってると思うマスコットはいるかい？　それはぜひボクからも聞いてみたいところだよ」 KB　「せやな。ユーノくんは……まあ、よくやったとるんやないか？　確か、『なのは』いうとったな。あの嬢ちゃんも、さくらとまではいかんけど、なかなかの逸材や」

キュゥべえ @QB0

QB　「オコジョのカモなんかはどうだい？　彼もまた、どこかの学園でがんばっているみたいだけれど」 KB　「カモか。あいつは変わっとるなあ。人間の女の裸やパンツ見ても、何が面白いのかワイにはさっぱりわからん」

キュゥべえ @QB0

QB　「ボクたちもそれが理解できたなら、わざわざこんな惑星まで来なくても済んだんだけどね」 KB　「わからんいうたら、プリキュアのマスコットたちな。この前、ちらっと見かけたんやけど、いきなり契約対象の子を敵に襲わせとった。あれは上にバレたら大事になると思うんやけど、ええんかな？」

キュゥべえ @QB0

QB　「それはキミだって似たようなものじゃないか」 KB　「なんや人聞き悪いなあ。けどまあ、確かにワイがさくらに目をつけ取ったのは否定できん」 QB　「だから偶然の事故を装ったのかい？」

キュゥべえ @QB0

KB　「ま、そういうことや。責任感強い子を落とすにはああするに限るで。そんで契約した後はな、できるだけ自分をダメなやつのように見せる。そうするとやさしい女の子は仕方ないと思って、自分から積極的に行動もしてくれるし、こっちの頼みも聞いてくれるようになるっちゅうわけや」

キュゥべえ @QB0

QB　「それならやっぱりまどかがよさそうだね。第一、彼女が産み出すかもしれないソウルジェムの大きさは、僕にも測定しきれない。あれだけの資質を持つ子と出会ったのは初めてだよ」 KB　「今、キュゥべぇはんが熱心に契約持ちかけとる子か。あの嬢ちゃんはええな。ワイも即行で落とすとこやで」

キュゥべえ @QB0

QB　「まどかはなかなか難しいんだ。それにいつもボクの邪魔をする厄介な子もいるんだよ。あの子、暁美ほむらは極めつけのイレギュラーだ。どういう行動に出るか、僕にも予想ができない」

キュゥべえ @QB0

KB　「なかなか大変やなあ。そうや、何やマヌケなアイドルの子を世話しとるのもおったな。『月島きらり』とかいう子や思うたけど」 QB　「なーさんのことだね」 KB　「せやせや。あいつなんか頭がええし、いくらでも楽にやってけるのになんでわざわざ余計な苦労するんやろ」

キュゥべえ @QB0

QB　「彼の思考は確かに興味深いね。そういった部分を誰かに説明して欲しいのは、ボクだって一緒だよ」 KB　「半分道楽かも知れんな、あいつの場合。ワイらみたいにあらかじめ決まった目的をもっとらん連中の得なとこかも知れんけど。ま、ワイはやっぱり今のままの生活がええわあ」

キュゥべえ @QB0

・対談を終えてのフリートーク　QB　「それにしても、ものすごいねえ、キミは。契約対象の女の子の心理をよく理解している。ボクもまだまだ駆け引きを学ばないと、大物の魔法少女と契約することはできないとあらためて思い知ったよ」

キュゥべえ @QB0

KB　「だから何をいうんやー。キュゥべぇはんかて、さすがに業界を騒がせとるだけのことはあるで。この分ならまだまだ契約者も増やしてくれそうやし、ワイも安心して遊んどられるわ」

キュゥべえ @QB0

QB　「そうもいかないよ。最近は有望な新人が多いからね。ハミィや、マスコットではないけれどC.C.もいる。彼女もかなりの強敵だ」

キュゥべえ @QB0

KB　「ふむ。ブリタニアの魔女か。ハミィは確かルナの後輩やったな。あの黒猫も子育てアルテミスに押し付けて、今は新人教育熱心にやっとるし、さすがに伊達にあんだけセーラー戦士集めとらんな。ああ、ところで……さっきから聞こうと思っとったんやけど」 QB　「なんだい？」

キュゥべえ @QB0

KB　「キュゥべぇはんは、誰か尊敬しとる先輩とかおるんか？」 QB　「尊敬している、というのとは違うけれど、コジコジさんはすごいんじゃないかな。彼の思考は、理論的にはあり得ないものだからね」

キュゥべえ @QB0

KB　「なんや、コジコジかー。そこはお世辞でも『ケルベロス』いうて欲しかったとこや。でも、キュゥやんはそういうの弱そうやし、しゃーない。大目に見たるわ」 QB　「それはすまなかったね。これから気をつけることにするよ」