- sm_14th_Invidia
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@sm_14th_Invidia 今どんなところだったっけ……。 停滞竜カブトを倒そうとなにか色々やっていたのは憶えているんだけど
2011-08-15 00:50:14@sm_12th_Gula 停滞竜カブトを倒すために必要な知識を手に入れるために二人で停滞竜カブトの住む山を調査したところ
2011-08-15 00:52:43@sm_14th_Invidia ああ、そうだったね。 そろそろファンタジーらしく戦ったりするのかな?
2011-08-15 00:55:00調査の終わった翌日、ミサキはマハラドのもとに調査の結果をまとめたものをもらいに行きました。 「マハラド、マハラド、僕です、ミサキです。調査の結果はどうなっていますか?」 しかしマハラドの部屋から返答はありません。
2011-08-15 00:57:02ミサキは悪いと思いながらマハラドの部屋のドアを開けました。 すると中には何故かマハラドがいません。 しかし、まとめかけの資料、飲みかけの飲み物、そういった生活の痕跡からおそらくはすぐ戻ってくるだろうとミサキは思いました。
2011-08-15 00:59:33一週間がたち、マハラドが戻ってこないミサキはぼんやりともうマハラドは戻ってこないのだと思いました。
2011-08-15 01:02:40その時のミサキの気持ちを誰が想像できるでしょうか? ミサキは真綿で首を絞めるような静かな絶望から死ぬことを決めて、死ぬことすら失敗して、それでも今のミサキは全力で生きています、何故でしょうか?
2011-08-15 01:05:09それは【鳥獣族】の少女達の好意、この生活を脱却できる希望、そして人生で初めて得た尊敬できる友人がいたからです。 しかし、マハラドが消えた今、希望とと友人は消えてしまったのです。
2011-08-15 01:06:08でもミサキにはまだ【鳥獣族】の少女、黒い雲のヒジリが残っています。 「もう自分を好いてくれるのはヒジリしかいない。ヒジリに話して、そしてそれから自分一人でもドラゴンを倒そう」 ミサキの頭の中にはそれしかありません。
2011-08-15 01:09:15「きっと自分がこんなのはまだ何者にもなれていないからだ。そうだ、ドラゴン殺しを名乗れば【鳥獣族】の少女達に好かれることができたではないか。停滞竜カブトを倒して何者かになればきっとマハラドも帰ってくる」 ミサキはそう考えたのです。
2011-08-15 01:11:13それは確かになんの因果関係もない思い込みです。 でも、ミサキは知っていました、ここでそうとでも思い込まなければ自分は膝を折ってしまうと。 もう、前に進むことはできないと。 それほどまでに信頼する友人の消えた悲しみは大きかったのです。
2011-08-15 01:12:24だからミサキは自分の世界を作り替える。 この世界は何かを為せば何もかも上手く行く、だから何かを為せば再び信頼する友人を得ることが出来る、そんな風に自分を誤魔化し自分の中に新しい世界を創りました。
2011-08-15 01:14:46それは馬の前ににんじんをぶら下げるようなものです。 ミサキは失ったものを得るために走り続けるしかありません。
2011-08-15 01:15:56ミサキは今日はどんな"切望のカカシ"の冒険を【鳥獣族】の少女達に語ろうかと考えながら館に向かいました。
2011-08-15 01:16:56@sm_12th_Gula カカシが【鳥獣族】の少女達に語る物語の二人目の主人公。 竜殺しのミサキが英雄なら、切望のカカシは絶望からドラゴンを倒そうとする英雄になろうとしている存在。
2011-08-15 01:20:47しかし、【鳥獣族】の屋敷に黒い雲のヒジリはいませんでした。 【鳥獣族】は成人を迎えたら大陸に飛び立たなければいけません。 彼女はもう成人を迎えたのです。 だからもう館にはいません。
2011-08-15 01:23:38