2021 NBAファイナル PHX vs MIL Game 2 まとめ [MILのMUM対策(Drop & Chase)に関する攻防、OREBを軸にしたMILのオフェンプラン等]
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PHX vs MIL Game 2のレビューに移ります。 まずはAytonのイマイチなスクリーン。 もちろんHolidayのオンボールDも良いんだけど、Aytonのスクリーンの位置と角度がイマイチなのでセパレーションが生まれない。 距離感と位置調整さえ出来れば、とりあえず一旦アンダーさせることくらいは出来るはず。 pic.twitter.com/dWiwAqHwW0
2021-07-11 19:19:37スクリーンの適切な距離感や位置調整、flipなどの技術については以下をご参照ください: Ball Screener's Basic Skills Part 2 - Adjusting Screen youtube.com/watch?v=fvGNRq…
2021-07-11 19:21:41PHXのMUMに対して、かなりアジャスト出来ているMILのポゼッション。 まずはLopezにDrop徹底させてMUMを阻止。 Game 1ではここでハンドラーのSnake → Pull-upを許していたが、このシーンでは近くの3人目のDF(Giannis)がブロックに跳んで阻止。 (これがアドリブではなく作戦通りであることを願う。) pic.twitter.com/NJ3pZPLaGl
2021-07-11 19:26:54少なくともMILがDrop & Chaseを徹底したそうなのは確実。 PHXとして安定しそうなカウンターはJail Clearout youtu.be/rhHbFs_M7O8 あたりになりそうだが、果たして繰り出せるか。
2021-07-11 19:29:27MILは一応、GiannisスクリナーでAytonのDeep Dropを攻めるという、Game 1でも何度かあった形。 ただAytonのDeep Dropが余りにも徹底している(周りのTagが発生しにくい)ので、ベストでもMiddletonのFloater (チェイスされながらの) に終わるのが難点といえば難点。 pic.twitter.com/uvvJflfK7U
2021-07-11 19:39:42ここでPHXが変化球をチョイス。 Game 1から徹底していたMUM攻勢ではなく、CrowderによるPNR Slip起点のプレー。 本来ならスイッチになるだけの組み合わせでPNRを仕掛け、スイッチにカウンターする形でSlipして崩す形は、昨年のMIAがお得意としていたパターンでCrowderも馴染み深いであろう。 pic.twitter.com/N47G1Aghm3
2021-07-11 19:43:32これはMILにとって反復したいパターン。 Giannis不在でLopezの1 Bigになれば、必然Aytonは外にスペースするLopezをマークすることになり、その間に他のMILのメンバーが(特にvs CP3のところで)Put Backを狙いやすくなる。 (Giannisだと離されるだけなので成り立たない) pic.twitter.com/xgQHUyVoRs
2021-07-11 19:51:59MIlはおそらくvs PortisのMatch Up Makingを避けるためのBlitz。 PHXは冷静にAyton & JohnsonのRoll & Replace (“Shake”)でカウンターし3pt Made。 pic.twitter.com/ATI0HQOesC
2021-07-11 20:00:00PHXがGame 1から出し抜けにやっている2-3 Zone (しかもスモールでやってる摩訶不思議なゾーン) アウトサイドがネイルをケアして、周りがローテーションして埋めるという今時のシステムだが、去年のLALvsMIAでもあったように、こんな感じでネイルからワンタッチでボールムーブされると守り辛い。 pic.twitter.com/t68FLToCbO
2021-07-11 20:11:14この手のゾーンシステムやカウンターについては以下記事を参考に: Duke 4-1ライクのZone Dシステムについて+α - Togetter togetter.com/li/1613214
2021-07-11 20:12:51MILはボールプレッシャーを強めつつNo Switchに重きを置き、Game 1でのPHXのMUM反復をさせない構え。 PHXはそこに直球のアンサーは返せないものの、シンプルなトランジションやボールムーブ、Slipプレーなどで躱した形。 MILはvs Drop(Ayton)で行くか、Middleton単体で普通に攻めるかの両天秤?
2021-07-11 20:17:072Q始まってからは、PHXは恐らく vs Forbesを狙ってのスクリーンを仕掛けているけど、ForbesのところではNo SwitchというところをMILが徹底してPHXの思い通りには進まない。 プランとは無関係なトランジションで相互に点が入る展開。
2021-07-11 20:25:13MIL:Stack Out Fist - Reject Drive & Lob AytonがDeep Dropを崩して少し浮いたところにすかさずLobが通った形。 ハンドラーに駆け引きを仕掛けたいところは山々であろうが、そうならばTagの体制を整えておく必要があり、アドリブではなかなか上手くいかない。 pic.twitter.com/o4mPWWO73r
2021-07-11 20:32:08MILの色々惜しいDF。 PHX十八番のGut Chicagoに対し、Holidayが機転を利かせてShowに出た(Lopezが出ない形を作った)までは良いのだが、本来ならそこでPeel SwitchでOKなところ、マークに戻ろうとしてD-Bookがオープンに。 その後、D-BookにOREBを奪われたのもマークの混乱があった要因が大きい。 pic.twitter.com/KljmDzp1KA
2021-07-11 20:40:13いくらGiannisが離せるといっても、シュートにはコンテストしたくなってしまうので、このシーンのように、Giannis vs Aytonでアウトサイドをアテンプト、Lopezその他でPut Backという形はMIL的にも再現したいはず。 pic.twitter.com/KlLxGjbmFU
2021-07-11 20:44:25このシーンが典型だが、MILはスイッチせずにDrop & Chaseを徹底して、一見空いているAytonにパスするがAytonがそのまま突っ込むのでLopezのコンテストで普通に守れるパターンが多い。 PHX的には、AytonがGapで受けて違うショットを目指すか、Jail Clearoutに切り替えるか、などの選択が必要だろう。 pic.twitter.com/jZv8fsSna4
2021-07-11 20:51:32このシーンが割と典型だが、TuckerはPNRでのオンボールDの処理がイマイチ。 例えばHolidayなら、ボールに距離を詰めつつ最小距離でスクリーンをファイトオーバーして、まともな姿勢でシュートを打たせないチェイスが出来るところ(まあTuckerは本来そういう役回りでは無いのかもだけど)。 pic.twitter.com/DJQvUd06bU
2021-07-11 20:59:36このMILのポゼッションにはやっぱり違和感。 どうせGiannisでPull-upしてしまうなら、せめてAytonが引き出せるという数少ないメリットを最大限活かしてPut Backに全振りしたいところ。 ならLopezはストレッチせずにインサイドに立つべき(出来ればTuckerも中に寄せておきたい)。 pic.twitter.com/zvAVWvm5hq
2021-07-11 21:14:33印象論だが、Middletonにはこの手の淡白なプレーが多いイメージで、このシーンもLate Switchになりそうなのを見越してGiannisへのLobを狙ったり、RetreatからMUMとしてミスマッチを攻めたりと色々と展開できそうなのだが、このミドルショットで終わってしまうという……。 pic.twitter.com/ZA1rMmv9DV
2021-07-11 21:20:18Drop & Chaseの原則は守れているMILだが、ここまで防げていたCP3のSnake → Pull-upをとうとうまともに打たれてしまう。 Tuckerもお疲れなのかチェイスが遅いし、近くのConnaughtonもきちんとStunting出来ていないのがいただけないディフェンス。 pic.twitter.com/2zCe7oGlXs
2021-07-11 21:36:47ここは双方良いところが出ていて、まずAytonは珍しくスクリーンの位置と距離感が良い(これが毎回出来れば…)し、一方でDFもHolidayがStunt出来ていて良い。 見た目的には、HolidayとTuckerでJump Switch (Next)出来た方が盤面的に安定しそうに見えるが… pic.twitter.com/NLpbvPTRJ1
2021-07-12 06:59:08Jump Switch = Wall = Nextは、発展的スイッチDFシステム紹介|note.com/mbtresearch/n/… でも解説したが、PNRに際してハンドラーDFとone-pass-awayのDFがPeel Swtichする形のスイッチ手法。
2021-07-12 07:01:04MILはGiannis/MiddletonのスクリーンでGiannis vs BridgesのMUMを狙うがPHXがShow & Returnで対応し不発。 最終的にはBridgesがMiddletonを離し過ぎてC&Sを決められるが、MILの思い通りには行かない形。 MILはDouble BSやScreen your own manなどを混ぜてスイッチを強要するパターンを使いたいところ。 pic.twitter.com/YlDEWurIUc
2021-07-12 07:14:11MILのSmall Ballに対して迷いが生じているPHX。 Game 1同様にvs Connaughtonで良い気がするし、何なら折角Aytonを入れているのだから、Ayton vs ガードのMUMを組むのが妥当そうに見えるのだが。 このシーンは結局、D-Bookの1on1から時間ギリギリのCP3のC&Sでお茶を濁す。 pic.twitter.com/qAt0iwyolL
2021-07-12 07:48:10PHXはDFでは敢えてGiannisをAytonではなくCrowderがピックアップすることで、MILのGiannisスクリナーによるvs Aytonの目論見を崩す形を展開。 知ってか知らずか、MILはGiannisスクリナーのオフェンスを継続。 AytonにマークされているTuckerをスクリナーにして、GiannisをDunker Spotに置く方が……。 pic.twitter.com/b33WuzdsTK
2021-07-12 07:53:09