家事の分業について

ひとつでも多くの家庭が幸せになりますように。 長いですが、大体言いたいことは「勝手と属人化」の項目で語った通りのことです。
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想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

家事の分業について。世の中、「夫が家事をしてくれない」と嘆く奥様方はかなり多いと思う。しかしその責任の一端は奥様方にもあるという話をしたい。ただし、これは奥様方が悪いという話をしているわけではないことは予め申し添えておきたい。

2021-07-23 16:25:31
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

(※「夫」「奥様」はこの類の訴えにおいて他のパターンを見ることが稀、というか筆者自身が見たことがないのでそう表現している。ここから先は一般的な話になるので、その家庭において家事・育児を主に引き受けている人間を「家事責任者」、その配偶者を「パートナー」と表現することとする)

2021-07-23 16:25:32

■「勝手」と属人化

想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

台所のことを「勝手」と呼ぶことはご存じの方も多いと思う。「勝手が分からない」は直訳すれば「台所の使い方がよく分からない」ということを指す。

2021-07-23 16:25:32
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

料理の作り方が分かっていても、普段自宅で自在に台所仕事をこなしている家事責任者でも、他家の台所をつかえば、調理道具の置き場や洗い物のルールなどが分からないだけでかなり調子が狂うことは想像に難くない。

2021-07-23 16:25:33
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

会社である業務を任されている人間が、他の誰かにその業務を代理で任せたいときにはどうするか? 「その仕事のレクチャーと引き継ぎを行う」のではないだろうか。

2021-07-23 16:25:33
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

できれば、スムーズに引き継ぎが行えるよう、教わった内容を反復できるようにマニュアルが作成されていることが望ましい形だろう。

2021-07-23 16:25:34
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

この過程を経ず、家事の代理・手伝いをパートナーに依頼するのは、仕事で言えば「教えていない仕事を依頼する」のと同じようなものだ。

2021-07-23 16:25:34
まとめ <旦那様方へ>奥様から育児のお願いをされた時、深く考えずに断った先には奥様が無理をする姿があります。 育児は2人でするものなことをよくよく覚えておいて欲しいですね。 43279 pv 99 1 user 55
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

先にRTしたまとめは「育児を気軽に断れば、奥様が無理する」という主旨である。ビジネスの世界においては、「ある一人の人しかできない仕事がある状態」を「業務が属人化している」と表現される。

2021-07-23 16:25:35
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

それは働く人間にとっては、仕事における自分の価値に繋がり、悪いことではない面もあるが、「その業務がある限りは休めない」という大きなデメリットもある。

2021-07-23 16:25:35
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

組織としても属人化された業務があると、その人が予測されない事態でいなくなってしまった場合にその業務が全く進まなくなるという大きなデメリットがあるので大抵のまともな企業は属人化を避けることを目指している。

2021-07-23 16:25:36
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

つまり、パートナーが家事・育児が引き受けられない原因その業務が属人化されている状態と言い換えることができる。

2021-07-23 16:25:36
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

これを解消するには、家族みんなで「家族という組織」を意識し、家事をその組織の中の「業務」と考えて、属人化を解消することを模索することである。

2021-07-23 16:25:37

■家事の属人化の解消

○きちんと「教える」「教わる」

想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

家事の属人化の解消の基本については先に書いたとおり「その家事のレクチャーと引き継ぎを行う」ことである。

2021-07-23 16:28:29
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

ここで壁になってくるのが「当たり前のようなことを教える」という行為である。たとえば掃除機を掛けかたは教えなくても大抵の人は知っている。

2021-07-23 16:28:29
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

それを敢えて教えるのは、教えられるパートナーにとっては退屈な上に失礼であると不快になってしまう場合もある。それを感じてパートナーに家事を教えるのに抵抗を感じる家事責任者も多いだろうと思う。

2021-07-23 16:28:30
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

だが敢えて「教えなければならない」「教わらなければならない」と主張したい。「なんとなくわかっている程度」では把握できないところも多い。

2021-07-23 16:28:30
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

例えば、掃除機に関しても掃除機の掛け方は分かっていても、なんとなくでは角の部分に埃が残ってしまったりする。さらに言えばたとえば「掃除機のゴミパックの交換の仕方」を知っている人は中々いない。

2021-07-23 16:28:31
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

要するに、きちんと教わらないと「分からないことが分からない」。

2021-07-23 16:28:31
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

掃除機の掛け方に関してお互い何が分かっていて、何が分からないのかを把握できていないと、そのギャップの部分で「掃除機掛けられるって言ったのに」「きちんと掃除した。何が不満なんだ」という喧嘩になってしまう。

2021-07-23 16:28:31
想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

その家事において、やりかた、注意事項の意識を共有するためにも教えていきなり任せるのではなく、最低一回は実際にやらせてみせて、どこまで教えたことが理解できたかを確認することが必要だと考える。

2021-07-23 16:28:32
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