人工妊娠中絶の考察/自然法への疑念
以前から定義しているように、死刑制度というのは「国家がよってたかって犯罪者を縊り殺す刑罰」ということ。これについては異論はないだろう。であれば、人工妊娠中絶というのは「無辜の胎児を殺して堕ろす医療行為」であるといえるだろう。 #abortion
2011-08-16 21:06:47我々は回顧的な刑罰として応報を科し、犯罪者を縊り殺すことを認めている。しかし人工妊娠中絶はこの回顧的な原因を胎児に求められない。展望的な予想から胎児を処分している。この現実は揺るがない。 #abortion
2011-08-16 21:09:13展望的な予想というのは、「妊娠した女性の経済的負担」というものであるが、なぜこれで無辜の胎児を殺すことができるのか。これがいまだに理解できない。 #abortion
2011-08-16 21:10:15であれば考え方を変えるべきだろう。我々はある価値観によって人を殺すことを認めている世界だということだ。 #abortion
2011-08-16 21:10:52例えば露出していない胎児を殺す行為は殺人罪を構成しない。これはなぜなのか。これにはなんらの理由もない。この規定は倫理規範ではなく、交通法規と同じく技術規範であるからだ。 #abortion
2011-08-16 21:15:40過去日本においては生後7日までパーソン(人格)を認めていなかったらしい。だから間引くという行為が社会的な認知を受けていた。 #abortion
2011-08-16 21:16:37母体露出をしていない胎児を殺す行為と、生後7日の乳児を殺す行為はなんら代わるところがない。経済的理由で胎児を殺すことを我々は認めている世界に生きているということだ。 #abortion
2011-08-16 21:17:54すなわち「どこから胎児でどこから人か」という規定は、倫理規範でもなんでもない、技術規範なのだと思う。 #abortion
2011-08-16 21:18:45人工妊娠中絶の多くが経済的理由をもって実施されているというのは、一見正当性があるようにみえる。しかし誰が「生まれた子どもが不幸になるだけだ」と断言できるのか。展望的な措置の残酷性を我々は認めなければならない。 #abortion
2011-08-16 21:22:29もし経済的理由で堕胎ができるのであれば、将来経済的に社会貢献のできない貧乏な老人は即刻殺しても良いということにならないか。そして過去そういう価値観の社会があったことを認めなければならない。 #abortion
2011-08-16 21:24:36すなわち人格論やら経済的理由というような理由で我々の社会は人工妊娠中絶を認めているわけではない。もっと単純にそれが社会の価値観によって認められているから、としかいいようがないではないか。 #abortion
2011-08-16 21:25:52つまり自分で意思を主張できない胎児の代弁を殺す側が行い、生命を途絶するというのが人工妊娠中絶の本質である。 #abortion
2011-08-16 21:26:44これを正当化しているのは発言する力をもつ成熟した大人の価値観でしかない。そしてそれを認めなければならないのではないか。 #abortion
2011-08-16 21:27:33しかし人工妊娠中絶が殺人であることには変わりはない。その殺人がその時代、その地域の価値観によって認められるかどうかでしかない。 #abortion
2011-08-16 21:29:15捕鯨問題についてもこれはいえるのではないだろうか。雁谷哲は捕鯨禁止は差別思想につながると批判していたと記憶しているが大きな過ちだろう。もしそうであれば「無差別に殺すことが正義」とはならないか。 #abortion
2011-08-16 21:31:45社会を構成する上で、我々の価値観は条件が一致すれば殺人を禁忌としない。江戸時代の「無礼討」を否定する根拠はないのである。現代の価値観から過去の行為を否定することはできるがそれは無意味だろう。 #abortion
2011-08-16 21:36:38基本的に人間が殺人を犯さないという理由はおいらの考えるのに二つの理由がある。一つは相互確証破壊、一つは利己主義である。 #abortion
2011-08-16 21:43:14相互確証破壊は核戦略の基本的なシステムだが、相手を確実に滅ぼすだけの核兵器を持っていれば核攻撃は仕掛けられないというもの。でも冷戦構造化において核戦争が起こらなかったのは、世界人類の平和希求によってというような考えを持っている人は是非そのままでいいです。 #abortion
2011-08-16 21:44:51