SFで作者自身による「異稿」が存在する、有名な作品の対は?

牧眞司さんからのお題(*1)に答えるツイートを集めました。 *1『…SFで、ウエルズ「時の探検家たち」と「タイム・マシン」、クラーク『銀河帝国の崩壊』と『都市と星』のように、作者自身による(大幅な改変がほどこされた)“異稿”が存在する、有名な作品の対って、ほかにどんなものが思いつきますか? 海外作品の場合は、既訳があるものを。…』 2018年12月30日
25
牧眞司(shinji maki)『『けいおん!』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

お知恵を拝借したく。 SFで、ウエルズ「時の探検家たち」と「タイム・マシン」、クラーク『銀河帝国の崩壊』と『都市と星』のように、作者自身による(大幅な改変がほどこされた)“異稿”が存在する、有名な作品の対って、ほかにどんなものが思いつきますか? 海外作品の場合は、既訳があるものを。

2018-12-30 15:18:50
Nanako Hisamura @hisamura75

@ShindyMonkey ご要望ずばりかどうかわかりませんが、短中編を長編に書き換えた、とかならわりとあるような気がします。「アルジャーノンに花束を」とか…… あと「ロカノンの世界」の冒頭はル=グィンの別の短編をそのまま持ってきていたと思います。

2018-12-30 15:29:58
海野螢 @unnohotaru

@ShindyMonkey クラークの前哨と2001年はちょっと違います? 漫画ですが手塚治虫の地底国の怪人とアバンチュール21とか、星野之宣のヤマトの火とヤマタイカとか?

2018-12-30 15:31:06
炭屋 @carbonsumi

@ShindyMonkey @Sakai_Sampo 佐藤さとる「井戸のある谷間」からの「誰も知らない小さな国」と「てのひら島はどこにある」。

2018-12-30 15:33:11
Sad Juno @Sad_Juno

@ShindyMonkey 眉村卓「文明考」と『燃える傾斜』、飛浩隆『象られた力』所収作(特に表題作)、ディレイニー『エンパイア・スター』の『プリズマティカ』所収版とそれ以外、などがぱっと思いあたりました(『エンパイア・スター』は大幅場改変とは言えないか)。

2018-12-30 15:33:49
えんじ @enzienzi

@ShindyMonkey 長編化したもの ということでよければ、ブラッド・ミュージック、サターン・デッドヒートが思い出されます

2018-12-30 15:36:54
えんじ @enzienzi

@ShindyMonkey 日本人を含むのであれば、ウィザードリィと、アラビアの夜の種族。

2018-12-30 15:38:21
Jörg Heisen @Jorg_Heisen

@ShindyMonkey @ttouya 漫画ですと木城ゆきと『銃夢』なんかも該当しますでしょうか。

2018-12-30 15:39:09
横山信義 @AEycYtThRRHEIAM

@ShindyMonkey 平井和正「悪徳学園」と「狼の紋章」は入るでしょうか?

2018-12-30 15:45:18
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@ShindyMonkey 神林長平『妖精が舞う』→『妖精が舞う空』(『戦闘妖精・雪風』収録) 『……雪風』は連作短編集なので、この場合は長編化ではなく短編の異稿ですね。 pic.twitter.com/QPURhg4NzJ

2018-12-30 15:46:23
拡大
炭屋 @carbonsumi

@ShindyMonkey 長編化であればクラークの「守護天使」と「幼年期の終わり」も。

2018-12-30 15:46:23
えんじ @enzienzi

@ShindyMonkey 漫画ですと北斗の拳、デスノート。変わったところでは乙一版ジョジョは雑誌に序章が掲載されましたが、ほぼ全面改稿というか、破棄されて長編になりました。

2018-12-30 15:46:55
foxhanger @foxhanger

@ShindyMonkey 堀晃さんの『バビロニア・ウェーブ』。短編版は「情報サイボーグシリーズ」の一編でした。

2018-12-30 15:49:49
kemofure @kemohure

@ShindyMonkey 長編化による内容変更であれば、アシモフ&シルヴァーバーグの「夜来たる」でしょうか。

2018-12-30 15:49:50
横山信義 @AEycYtThRRHEIAM

@ShindyMonkey もう一つ、思い出しました。 かんべむさし「カメガルー・コート」と「公共考査機構」。 前者はSFマガジンで三回に分けて発表されましたが、単行本化はされていなかったと思います。

2018-12-30 15:51:05
樫原辰郎@700万年のLIKE A ROLLING STONEおじさん @tatsurokashi

@ShindyMonkey 大江の『同時代ゲーム』と『M/Tと森のフシギの物語 』は出ました?

2018-12-30 15:52:07

クラーク『銀河帝国の崩壊』と『都市と星』の関係はじつは希少かもしれません。

  • 「短篇・中編を長編に書き直した作品」ではない。
  • 「雑誌掲載時の作品を単行本収録する際に手を加えた作品」ではない。

どういう経緯で『都市と星』が書かれたのかについて、下記の記事が参考になりそうです。

「『都市と星』完成への道程とクラークの作家性 | NHKテキストビュー」
https://textview.jp/post/culture/41046
2020.03.30

幾度もの書き直しを経て一度世に出た『銀河帝国の崩壊』に、さらに大幅な加筆と修正を加え、タイトルも変更して完成に至った『都市と星』という作品の特徴を作家の瀬名秀明(せな・ひであき)さんに伺いました。

クラークは、一度書いた作品をさらに練り直す作業をよくおこなう人でした。『都市と星』はその最たるもので、もともとはクラークが商業誌デビュー前からこつこつと書いていた、実質的な第一長編です。なかなか出版契約に至らず、何度も書き直し、いったんは1948年に雑誌掲載されて、1953年には『銀河帝国の崩壊』として本にもなったのですが、世のなかの科学技術の進歩は速く、クラークは出来映えに不満を持っていました。そこで再び改稿に取りかかり、さらに大幅に加筆して描写に厚みを持たせ、タイトルも変えてもう一度世に送り出したのが本作です。


炭屋 @carbonsumi

@ShindyMonkey 岩本隆雄「星虫」の新潮文庫版とソノラマ文庫版。(新潮の方が好き)

2018-12-30 15:52:12
foxhanger @foxhanger

@ShindyMonkey 小松左京さんの「物体O」と「首都焼失」、「結晶星団」と「虚無回廊」みたいなのは入るのでしょうか? (すみません、不適当だと思うものを削除しました)

2018-12-30 15:52:22
横山信義 @AEycYtThRRHEIAM

@ShindyMonkey 有名どころで思い出しました。 栗本薫「パロスの剣」と「グインサーガ」。 漫画原作を小説に書き改めたものも可ということでしたら、平井和正「デスハンター」と「ゾンビーハンター」。

2018-12-30 16:02:21
zeroset @Zeroset7

@ShindyMonkey 半村良の「赤い酒場を訪ねたまえ」と『石の血脈』。 ディックの『ニックとグリマング』と『銀河の壺なおし』…はちょっと違うでしょうか。

2018-12-30 16:04:30
式亭馬琴 @shikiteibakin

@ShindyMonkey ジョン・ヴァーリイの短編『空襲』を映画化するにあたって長編版『ミレニアム』が書かれました. ただし,有名な作品かどうかは疑問です (特に後者). ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F…

2018-12-30 16:10:58
式亭馬琴 @shikiteibakin

@ShindyMonkey もしかして『前哨』と『2001年』のこと,まだ誰も書いてない?

2018-12-30 16:13:33
Z河早駿代@ゲームお休み中 @kawahaya

@ShindyMonkey 小野不由美さんの魔性の子と十二国記とかも、そんな感じな気がします。

2018-12-30 16:27:22