瀬川先生の新作小説「君が代を歌う者は軍国主義者」

またも歌手がコンサートで君が代歌ったというニュース、ウンザリ感もあるが、やはり生真面目に「あなたは大日本帝国の国歌でもあり侵略戦争ならびに軍国主義の象徴でもあったその歌を敢えて歌うんですね」と生真面目に認識すべきだと思う。仮にもパフォーマーが公の場で歌ったんだから。→

→ナンボ国旗国歌法で制定されようが「愛国心を素朴に歌い上げてるだけなんです」「君とはみんなの心の中にある。みんな違ってみんな良い」的な変梃独自解釈を展開しようが、日の丸とともにあの歌がガッツリ負ってる負の歴史だけは抹消できない。むしろそのことを再認識する機会にすべきだな。→

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→「特に歌う必要もない場で敢えてこの曲選んで敢えて歌った」ってものすごい強いメッセージ性ありますからね。儀礼の場なら「法的に定められた国歌です」で押し通せるかもしれんが、敢えてその曲選んだなら、その曲が負う文脈まるごとを引き受けなきゃ表現者としては嘘だよな。→

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→なおこの件、ジミヘンがアメリカ国歌をやったウッドストックを引き合いに出す向きもあるけど、ロックに詳しくない俺でも「それは文脈が違うだろ」と思うので措くとして、むしろ連想するのはピアニストのホロヴィッツが「星条旗よ永遠なれ」を超絶技巧のピアノソロに編曲して弾きまくったという話。→

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→音楽評論家の吉田秀和さんがかなり言葉を選びながらも痛切にそのグロテスクさを批判してたけど、亡命者たる彼がああいう形で愛国心を表明しなければならないという背景は想像できなくもないと書いてはいて、まあパフォーマーが臆面もなく愛国心を発露するってのはそういう面があると思うわけです。→

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→「単に愛国心を披露するだけこと」が、「単に」「だけのこと」じゃない人は世界中にごまんといるわけで、私見では愛国心なんて個人の立場で振り回すには手に余るシロモンだと思いますよ。そういう勘どころが働かない人は無害な善人ではあるかも知れないけれど、表現者としてはちょっとな……。

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まあ貴方の回りの何十億人が気にしなかろうがあの曲にまつわる歴史的経緯を抹消することはできないというだけのことなので、どうぞこれからも気兼ねなく気にしないでいて下さい。

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それについてはかなり同意します。曲調のどんくささだけはどうにも我慢ならないんですが、まあそれは個人の好みなので……。

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https://twitter.com/segawashin/status/1429738520566927363?s=21

君が代についてちょっと批判的なこと書いたら「WGIPによる洗脳だ！醒めよ我が同胞（はらから）暁は来ぬ！」という絵に描いたようなリプライが飛んできて、ｳﾜｰ!進研ゼミでやったやつだ！と満面の笑顔になっています。

香山リカ氏の真摯な直言。「かつてのサブカル・キッズたちもすでに50代から還暦にさしかかっている。いま人権や正義について語らないと、もう間に合わな」いと言う言葉は重く苦い。一世代下の自分も他人事ではない。 / “かつてのサブカル・キッズたちへ～時代は変わった。…”