ハチSOS

【SOS】広島県竹原市「ハチの干潟」の危機! 当地は瀬戸内海全体でも屈指の生物多様性を誇り、環境省レッドリスト掲載種も66種確認されています。よりによってそこへ、液化天然ガス火力発電所と関連施設の建設計画が急浮上しました。しかも、環境影響評価もなされないまま着工されようとしています。
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軟体動物多様性学会【公式】 @SocStudMollDiv

【SOS】広島県竹原市「ハチの干潟」の危機! 当地は瀬戸内海全体でも屈指の生物多様性を誇り、環境省レッドリスト掲載種も66種確認されています。よりによってそこへ、液化天然ガス火力発電所と関連施設の建設計画が急浮上しました。しかも、環境影響評価もなされないまま着工されようとしています。

2021-08-10 10:10:03
生物文化多様性研究所 ANKEI Yuji 安渓遊地 @tiniasobu

広島県)生物多様性の宝庫・ハチの干潟のすぐ沖にLNG洋上備蓄基地と火力発電所建設_RT_@tiniasobu - 安渓遊地 ankei.jp/yuji/?n=2523

2021-08-09 09:51:45
軟体動物多様性学会【公式】 @SocStudMollDiv

建設がなされれば同地の自然環境と生物多様性が大きく損なわれる可能性は高く、保全上の観点から看過できません。そこで当会の自然環境保全委員会では他の4学会と連名で、行政及び事業者((株)JBGエナジー)に対し、環境影響評価の実施や事業の見直し等を求める要望書を提出する方向で調整中です。

2021-08-10 10:10:04
軟体動物多様性学会【公式】 @SocStudMollDiv

現時点での情報は、当会自然環境保全委員会の安渓遊地委員長によるブログに明快にまとめられています。併せてご覧ください。 ankei.jp/yuji/?n=2523 当会では今月中に開催される総会において、会全体としてどのように保全運動に関わるか、議論がなされる予定です。今後の続報にもご注目下さい。

2021-08-10 10:10:04
軟体動物多様性学会【公式】 @SocStudMollDiv

つい先日公表された「88年ぶりサナダユムシ本体の採集成功」の報告も、この干潟で採集された標本を用いてなされたものです。 kyoto-u.ac.jp/ja/research-ne…

2021-08-10 10:10:05
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同地で確認された貝類の環境省RL掲載種 絶滅危惧I類:イソチドリ、イセシラガイ、ヒナノヅキン、オキナノエガオ、イソカゼ他3種 絶滅危惧II類:サナギモツボ、ヤセフタオビツマミガイ、シナヤカスエモノガイ他10種 準絶滅危惧:ナギツボ、エドイトカケギリ、マゴコロガイ他26種 情報不足:ウズツボ

2021-08-10 10:10:04
Katsutoshi Watanabe @watanak_tweet

広島県:「竹原市 ハチ干潟 藻場もあり、ハクセンシオマネキ、ナメクジウオなどの絶滅危惧種も確認されています。 広島県の干潟は多くが埋め立てられ、残された自然海岸は以前の1/3程度。 水の浄化機能も果たしている干潟をこれ以上減らしたくないものです。」 pref.hiroshima.lg.jp/site/tayousei/… twitter.com/SocStudMollDiv…

2021-08-12 14:05:44
眼遊 GANYU @ganyujapan

自然の中で遊ぶことが私にとっての究極の娯楽なのですが、中でも干潟が最もテンションが高くなります。 生命力の爆発が起きていると表現したくなるほど、とんでもない数の多種多様な生物がそこにいます。 写真は広島県竹原市のハチの干潟 右端に写っているのがハチ岩 pic.twitter.com/jdIhspNSOK

2021-08-13 10:14:59
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眼遊 GANYU @ganyujapan

ハチの干潟、これまで2005年に埋め立ての危機を迎えたらしいのですが、干潟を愛する地域住民の反対によって回避した様です。 しかし新たな危機。 ハチの干潟付近にLNG火力発電所建設の計画。 生活に電気は欠かせませんが、それを造る場所はここでなくてはならないのか。 chugoku-np.co.jp/local/news/art…

2021-08-13 10:54:04
river @beadriver

里海とわたし/5 ハチの干潟調査隊員 岡田和樹さん(32) 原点はナメクジウオ(毎日新聞/広島県) goo.gl/3EYWGw |ハチの干潟調査隊 goo.gl/FGrcK3 「005年12月に「藻場造成計画」と称した浚渫土投棄が計画され、一時はこの美しい干潟が埋め立てられる危機に」

2019-01-09 12:39:57
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#ハチSOS ワカミルガイ。環境省RLで準絶滅危惧。2008年石川裕会員撮影。殻長約40 mm。湾口や海峡付近など潮通しのよい場所にある干潟〜水深50 mの細砂底に棲息。アマモ場を好む。透明度の高い海水と清浄な底質に特異的で、近年は潮間帯で見る機会が激減したが、ハチの干潟では生貝が確認されている。 pic.twitter.com/KCtTuX69Z2

2021-08-15 17:36:24
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#ハチSOS カミスジカイコガイダマシ。環境省RLで絶滅危惧II類。2007年に複数の新鮮な死殻を確認(左)。岡山県備前市産の生貝画像(2018年撮影)も挙げる。殻長8 mm。殻表は微細な螺脉を多数巡らし、これが和名「髪筋」の由来。軟体の外套膜背面は淡黄色の地に紫褐色斑を散らし、殻を透過して見える。 pic.twitter.com/sSNmWIaP3O

2021-08-16 23:51:05
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#ハチSOS ヒシガイ。環境省RLで絶滅危惧II類だが過小評価の感が強く、見直しが必要。2007年採集。殻長約8 mm。沖縄県に今も複数の産地が知られるものの、九州以北では英虞湾など僅かな例外を除きことごとく絶滅した。瀬戸内海での信頼できる生貝の記録は1980年代が最後で、今は死殻すらも極めて稀。 pic.twitter.com/pYBrZhxoTd

2021-08-17 07:49:07
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#ハチSOS フロガイダマシ。環境省RLで絶滅危惧II類。2007年採集。殻長約15 mm(画像は若い個体)。内湾ながらやや貧栄養の細砂底に棲息が限られ、同科のツメタガイやアダムスタマガイより環境嗜好の幅が狭い。かつてはごく普通に見られたが前世紀末の一時期激減していた。近年は多少恢復傾向にある。 pic.twitter.com/F7U4dqeGhk

2021-08-18 04:46:00
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#ハチSOS サクラガイ。環境省RLで準絶滅危惧。2004年採集。殻長約21 mm。誰もが名を知るこの種ですらも、もはやRL入りという日本の渚の厳しい現実。まだ多産する場所も少なくはないが、海岸線の人為的単純化、干潟消失、水質悪化の進行に比例して、全国で着実に減少傾向にある。 pic.twitter.com/L7NUeAoEK2

2021-08-18 15:13:25
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#ハチSOS ヌノメホソクチキレ。環境省RLで絶滅危惧II類。2004年採集。殻長約10 mm。ハチの干潟産は左、幼貝、死殻。大分県中津市産の成熟個体も挙げる。本州〜九州の砂干潟に棲むトウガタガイ科のうち最大級の大きさを誇る壮麗な種。軟体は鮮やかな薔薇の花を想起させ、息を呑むほど美しい。 pic.twitter.com/CgVoq5wfnf

2021-08-19 05:30:40
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#ハチSOS "ウズザクラ"。環境省RLで準絶滅危惧。2004年採集。殻長約13 mm。しかし画像のハチの干潟産は実は種名不詳。『日本近海産貝類図鑑』や『干潟の絶滅危惧動物図鑑』のウズザクラとはそれこそ「全然違う」。今回標本を久しぶりに出してみて違和感に慄然としたので、差異を言葉にしてみます。 pic.twitter.com/Kn6saylxdN

2021-08-20 07:43:58
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#ハチSOS ハチの干潟のサナダユムシが報道されてる! 干潟に潜む幻の巨大生物を撮影! 3mあるゴカイの仲間:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASP8J…

2021-08-20 22:23:29
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#ハチSOS イボキサゴ。環境省RLで準絶滅危惧。2007年採集。殻径約16 mm。本種を含む日本産キサゴ属3種の殻はかつて「おはじき」に用いられるほど多産したが、これまたRL入りするほど危機に瀕しつつある。ハマグリ、サクラガイ、ワスレガイ等と同様、生物多様性の低下が文化の衰退にも直結する典型例。 pic.twitter.com/o5s2V2W3SQ

2021-08-21 07:26:49
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#ハチSOS 種名不詳。2007年左殻1個のみ採集。殻長3.5 mm。レス皆無覚悟で挙げますが、この種をご存知の方はぜひご一報戴けると助かります。『日本近海産貝類図鑑』第二版の pl. 524 (p. 568), fig. 5 の「フクレマルヘノジガイ 𝘕𝘪𝘱𝘱𝘰𝘯𝘰𝘮𝘺𝘴𝘦𝘭𝘭𝘢 𝘰𝘣𝘦𝘴𝘢 Habe, 1960」と同種です。 pic.twitter.com/fb0KVED7OB

2021-08-21 19:36:53
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#ハチSOS ナギツボ。環境省RLで準絶滅危惧。2004年採集。殻長1.5 mm。生体は山口市秋穂二島産。知る人ぞ知る未記載種。内湾奥部の礫混じりの砂泥底に深く埋もれた石を引き抜くと、外気に触れず還元化した底面に付着している。棲息環境が特殊な上に微小なため見出しにくく、産出記録はいまだ多くない。 pic.twitter.com/DyNktrQrqW

2021-08-22 07:11:23
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#ハチSOS このシリーズも残すところあと3種、いずれも際立って稀少性の高い大物です。まずは、 ウズツボ。環境省RLで情報不足(ハチの干潟の全動物中で唯一)。2004年採集。殻長1.4 mm。生体は山口市秋穂二島産。情報不足というと「その他大勢」的に受け止められがちだが、実際はあまりに稀少すぎ... pic.twitter.com/qddZphOZW1

2021-08-22 13:04:51
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データが本当になくて評価不能の種も多い。既に絶滅した恐れがあるか、目にする機会が極端に少ない種も少なからず含まれており、その点では絶滅危惧I類以上にやばいカテゴリで、本種はその好例。ナギツボ同様、深く埋もれた石の下面の還元環境で生貝が確認されているが、既知産地は5箇所程度しかない。

2021-08-22 13:04:52
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殻表は微細だが明瞭な螺肋を多数巡らす。臍孔は広く開き、臍域は強い螺状陵角で囲まれて、その内側にもう1本の太い肋が走る点が大きな特徴。軟体の各触角の形態はナギツボのそれに似るが、後足触角はさらに長く、その先端は銀杏の葉に似た形に広がる。各触角上の剛毛は顕著。

2021-08-22 13:04:53