世界のGOODデザイン鑑賞企画「競馬編」

海外のおもしろ凄いデザインを眺めて見る目を肥やそう!月イチ開催企画、2021年4月度(二回目)「競馬編」のまとめ。この回のみ日本競馬のデザインもあります。総括の後に開催時反響の大きかった英国競馬パート・ロイヤルアスコットについてのドレスコード事情補足解説を追加。
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POO松本 @POO_MATSUMOTO

【世界のGOODデザイン鑑賞企画「競馬」編】(1/40) 月イチ恒例・海外のデザインを観てデザインを見る目を養おう企画、4月度分二回目の登場、今大流行のウマ娘にあやかって「競馬」をお題に。…何で月イチなのに二回目かって?密かに3月度分サボってたからな(爆)今宵もよろしくお付き合いのほどを~! pic.twitter.com/vqfVLNo92S

2021-04-23 19:03:50
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POO松本 @POO_MATSUMOTO

一番手には北欧、アイルランドのオンライン馬券サイトのデザインですがJRA風に訳すなら「レースのこの一瞬の爆発のために、3200万年かけてきた」な感じでしょうか。ウマの祖先といわれているメソヒップスが地球上に登場したのが32~3500万年前と言われており、そこに引っ掛けたコピーなのですな~! pic.twitter.com/QSlK3NU41X

2021-04-23 19:08:14
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あ、失礼!先のとコレ、北欧は北欧でもスゥエーデンのデザインです、申し訳。全部で四種あり、残りの三種も一挙公開。どことなくデザインセンスが日本、JRAの得意とするトリミング(被写体の全体ではなく一部分を強調するカッティング手法)に似てる感も親近感が湧くデザインに。 pic.twitter.com/1BaadCtgww

2021-04-23 19:12:18
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そしてこちらが北欧、アイルランドの競馬プロモ会社による広告デザイン。「サラブレッドが伝説になる処」を題されたデザインは騎手が中世騎士のようにムチの代わりに剣を握り、盾を背負って突撃する勇敢な様を表現。先のスェーデンと同じく、いかにも北欧!といった感じの重厚なセンスが光る逸品かと。 pic.twitter.com/DYh6CVnEY1

2021-04-23 19:16:45
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なんで北欧?と思う方もいるかもですが、北欧は馬の名産地ということもあり昔から競馬が盛んで、特にアイルランドには大きなレース(いわゆるGⅠ)が開催集中する「アイリッシュチャンピオンウィークエンド」と呼ばれる時期があり、こちらはその2015年度版デザイン。まさにTHE激突!な重厚デザイン。 pic.twitter.com/1jzqZP8UEz

2021-04-23 19:20:30
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アイルランドが誇る名馬、2018年と2019年に世界競走馬トップ20にランクインした牝馬・マジカルの偉業を讃えたデザインがこちら。黒板にチョークで描かれた的なイメージで繊細に、かつ牝馬…まさにウマ娘としての可愛らしさを彩る紫のカラーリングが絶妙にマッチして、部屋に貼るポスターで欲しい!(笑 pic.twitter.com/1bxim15Ii1

2021-04-23 19:27:01
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閑話休題。よく競馬で「ハナ差」という言葉を聞くかと。ゴールした時の着順距離がウマの鼻先ほど、という表現ですが、ではウマの鼻ってどれぐらいの差?な疑問に答えるのがこちら「どんな時でも正確に」と訴えるカメラ広告デザイン。おいおい、1ピクセルの差じゃねぇか!と驚愕された方もいるのでは? pic.twitter.com/ZVAQV7NMxA

2021-04-23 19:32:56
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ココから所変わって近代競馬発祥の地、英国へ。まずはガーディアン紙の広告デザイン。「全体像を俯瞰するのに(ウチの新聞が)役立ちます」とアピール。欧州では障害走も人気があり、飛んだり跳ねたりを目で追いかけるのには限界が。そんなレース模様を逐一お届け!を意図するデザイン。中々に芸コマ! pic.twitter.com/tlSu2oOksB

2021-04-23 19:44:25
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英国競馬といえばロイヤルアスコット。その一連のデザインをご紹介。まずは競馬場の解説から。1711年に開設されたアルコット競馬場が5日間の祭典の舞台となり、ヨーロッパ三大レースの1つ(格付けは最高格のG1)「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」が開催されることでも有名かと。 pic.twitter.com/BxiUozWiKp

2021-04-23 19:50:59
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日本的にわかりやすく説明すると「皇居内に競馬場があって5日間30レースすべて天覧試合」なのがロイヤルアルコット。英国王室だけではなく世界中の王族が結集する一大競馬イベントな訳で破格も破格、まさに「オールキャスト」とデザインに銘打つほどの最高峰格式な競馬レースイベントな訳です。 pic.twitter.com/aaXAY4iSpe

2021-04-23 19:54:51
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おおぅ!ロイヤルアルコットではなく、ロイヤルアスコット、でした。すまーん!切腹沙汰な酷い誤字をしてもうた(頓死)開催時にはこのようにエリザベス女王陛下自らが優勝馬を撫でにくるという、栄誉極まりないロイヤルアスコット。…デザインにはまったく関係ないですが陛下が可愛かったので御紹介! pic.twitter.com/XyERf97OnT

2021-04-23 19:59:11
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ロイヤルアスコットの脇道デザインを。王族臨席の祭典なため凄いドレスコードが厳しいらしく。一枚目の画像、右は王族臨席時の推奨コートですが、左はただのアスコット(要は天覧試合ではない試合)の模範コード。きびちー!(苦笑)NGコードをデザインしたHPや雑誌なども面白かったのでご紹介。 pic.twitter.com/CYSuAov1Mr

2021-04-23 20:07:08
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英国王室勢揃い、世界中の王族集結となるロイヤルアスコット。もう競馬の域を超えて社交界、競馬場が社交場と化す訳で、その時期になると最新ドレスコード増刊などが出版されるらしく、その雑誌デザインも幾つか発掘してきました。こういったガチフォーマルファッションのデザインも珍しいのでは。 pic.twitter.com/IyCqFiXSin

2021-04-23 20:12:10
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さてさてコチラ二種は2019年度のロイヤルアスコット告知デザインですが、コレ、なんだかわかります?正解は「金細工で作られた立体像」なのでして。…この格調高すぎるデザインを見つけた瞬間の驚愕っぷりをお見せしたかった(苦笑)金には紫が実によく似合う。これが最強のロイヤルカラーリングだ! pic.twitter.com/smVJj9UNM8

2021-04-23 20:17:59
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個人的には2015年度の告知デザインに発狂寸前。それがこちら三種なんですが、わかりますかね?全部手芸、手縫いでのデザイン。英国の持てる限りの工芸、芸術、その粋をブチ込んだ圧巻すぎるロイヤルデザイン、本当に意味がわからないw 多分これ以上の英国デザインはそうそう出てこないかと(迫真 pic.twitter.com/nGnASxxTF8

2021-04-23 20:22:54
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国が変わればデザインも変わる。ここから米国に上陸!まずは一枚目、米国三冠馬として2015年世界1位にランクした名馬・アメリカンファラオを讃えるポスターデザイン。2~3枚目は競馬場で配られるウマカード。米国競馬デザインの特徴はとにかくひたすらウマ。人間?いらん!なデザインな点が特徴的で。 pic.twitter.com/aOOZj6trsS

2021-04-23 20:33:50
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こちらは1838年に作られた、米国で二番目に古いフェアグラウンズ競馬場の観客誘致デザイン三種。「あなたよりもジョッキーよりもオッズに詳しいんだぜ!」と、古びた羊皮紙っぽい背面素材へと高らかに断言してみせるデザインも、やはり主役はウマ。個人主義、能力主義の米国らしいデザインなのでは。 pic.twitter.com/DbKg4Gx7Ls

2021-04-23 20:39:51
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米国競馬といえばケンタッキーダービー。その告知デザイン三種を一気にご紹介。ここでもひたすらウマ。米国人、どんだけウマスキなんだと小一時間(苦笑)米国競馬では、ウマをイラストでデザインするのが主流らしく(捜索した範囲内では写真よりも多かった)そこが意外。英国とは別系統の進化だよね~ pic.twitter.com/kUmD1KE4JX

2021-04-23 20:45:16
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さてさて、競馬新興国のアラブ首長国連邦からはドバイワールドカップの告知デザイン三種を。1995年から開催されたこのレース、総賞金が1200万米ドル(約13億円)で世界最高賞金レースな訳ですが、動画広告に力を入れているのもあり、肝心の印刷デザインの方はドバイらしさ?みたいなのが薄味な感じも。 pic.twitter.com/pmU5mkY9uB

2021-04-23 20:52:13
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ドバイデザインで個人的に、気を吐いたな!と思ったのが2015年版。「オートクチュールなウマ」と一点物、変えの効かない名馬、という擬人化デザイン。アイデアは面白いんだけど、やはりドバイならではの特色は薄味。フォロワーの中に石油王で馬主な方が居れば是非DMを。相談にのりますぜ(営業スマイル pic.twitter.com/XlonXCZH4D

2021-04-23 20:58:10
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さて2016年に開始された新興レース、スイス時計メーカーが主宰するロンジン・マスターズ。障害馬術競技会シリーズとして世界各国で繰り広げられるレースの告知デザインですが、こちらは抽象的なイラストをメインにデザインすることで、独自カラーの演出に成功してる感じ。デザインってホント重要! pic.twitter.com/R9LbnfI2kQ

2021-04-23 21:05:01
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ロンジンマスターズのデザイン、出だしは好調な感じに見受けられたのですが、やはりポップアート一本押しで続けるには代わり映えが無いと判断したのか、一枚目の2019年版では写真を混ぜたり、でも二枚目の2020年版ではより振り切ったりと、なんとなく迷走感。ぜひ気骨あるデザインを続けてもらえれば。 pic.twitter.com/7WrWW6bGIz

2021-04-23 21:09:06
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さて競馬デザインを巡る今宵の旅は次なる国、オーストラリアへと上陸。豪最大のレース、メルボルンカップの告知デザイン三種をまずご紹介。この辺のデザインテイストは宗主国である英国の気風を受け継いでいる感じ。豪デザインは英国と米国、半々ぐらいな印象がありまして。 pic.twitter.com/bqYvZUibJi

2021-04-23 21:13:11
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豪競馬の特徴は「ランチ推し」な点。要は競馬を口実に昼間から酒飲もうぜ!という気風らしく(苦笑)現地のレストランやバーではこのような、メルボルンカップランチのデザインが多数出されており。英国ほど固っ苦しくはないけど、米国ほどストイックでも無い、ってな印象がデザインにも現れてます。 pic.twitter.com/NP0hIsXGgI

2021-04-23 21:16:35
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豪にも誇るべき名馬が多数おり、25戦無敗の名牝馬・ブラックキャビアは豪VOGUEの表紙に登場。以前、VOGUE表紙特集をやりましたが、アラビア版、パリ版の表紙デザインでウマが登場するもメインのモデルさんの付添といった感から出ないデザインなのが、ちと残念な感じも。 twitter.com/POO_MATSUMOTO/… pic.twitter.com/EQYkdGjtRu

2021-04-23 21:21:58
POO松本 @POO_MATSUMOTO

【世間のGOODデザイン応援企画「VOGUE」編】(1/43) 来年2022年には創刊130周年を迎える世界的ファッション誌「VOGUE」。今回はその表紙デザインの変遷を129年分追っかけることで皆と一緒に「デザインを見る目」を養っていこうという主旨でプチアーカイブを開催。長丁場、よろしくお付き合いの程を。 pic.twitter.com/hKeeaIlU1q

2021-01-30 19:02:48
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