榊一郎センセの「プロット作り」の世界観が面白そうだった。

つかボンさんのお気に入りリストより。ラノベ作家の榊一郎センセが「プロットの作り方」で一例として引き合いに出された「ファンタジー世界」がとても魅力的に思えたので、思わずとぅぎゃってしまいました。
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榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

主人公の過去は勿論、分かりません。ただのヤサグレにーちゃんです。ただし、その「蒼い昇化者」に異様な執着を持っている、と。 #sousaku

2011-08-20 01:54:14
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ここから、ヒロインその1の視点で少しずつ、主人公の過去を引っ張り出していく。そうですね、第一章では普通に一緒に調査飛行&ドラゴンに襲われてバトル&生還(主人公の腕の良さの提示)。 #sousaku

2011-08-20 01:57:49
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第二章では主人公の日常生活を交えて(たぶん、ものっそいだらしない)、ヒロインその1との距離を縮めつつ、主人公のキャラ性の掘り下げ(例えばヒロインが主人公の家に行く事で、細かな趣味や食事の嗜好が出せます) #sousaku

2011-08-20 01:59:20
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

&ヒロインその2の見舞いとか、その際のぎくしゃくした様子とかをまた、ヒロインその1の視点で描いたりとか。この場合にヒロインその1が見舞い現場に居る事が不自然にならないように、「ついていく理由」もしくは「偶然居合わせる理由」を設定。 #sousaku

2011-08-20 02:01:13
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

理由付けは出来ればヒロインその1特有の何かにした方がいい。更に世界観説明の補助にもなればいい、という事を考えると、昇化者事件の被害者が多く居る「騎士団」あるいは国営の特別病院という事にするといいかも。勿論、ヒロインその2は「英雄」の兄の恩恵で、入院中。 #sousaku

2011-08-20 02:03:07
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ヒロインその1は取材でその病院に行っていた、と。まあこんな感じで起承転結の承部分。転では、起よりも規模の大きな対「昇化者」戦闘を演出、盛り上がりをつける。一巻完結なら、「蒼い昇化者」との戦闘でしょうな。 #sousaku

2011-08-20 02:09:09
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でもって結となると、主人公が、自分を「どう許すか」の話になる、と。シリーズならば許さないまま、「でも少しだけ光明が見えた」処でエンド。 #sousaku

2011-08-20 02:10:53
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

後半、まあ駆け足になりましたが、「●●を描く為に、●●という状況(もしくはキャラ)が必要」「だからここにこれを出す」「これを出すと理由が必要なのでこう補完」みたいな作業の繰り返しです。 #sousaku

2011-08-20 02:12:32
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

私は詳細プロットと自分で呼んでいるもの(まあシーン毎に分けたもので、シーンの意味や、そこで処理すべき情報、演出を添え書きしている場合もあり)を大体、原稿用紙30~50枚位で書くので、この段階で先の「繰り返し」は終わります。 #sousaku

2011-08-20 02:14:07
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

でもって、例えば遊川さんの指定される「その世界の日常」ですが、主に承の部分で書かれる情報が多いと思います。で――その世界の日常について、実際には「我々の世界と違う」部分を抜き出し描写する訳ですから、 #sousaku

2011-08-20 02:16:33
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

例えば「音速が禁じ手の世界」「ドラゴンが空に居る世界」「戦闘機乗りが騎士と呼ばれる世界」を想像するに、ドラゴンが空にいて、場合によっては地上近くまで降りてくると言う事は、 #sousaku

2011-08-20 02:18:11
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

都市上空には防護ネットみたいなのが当然存在するでしょうし、その独特の風景の下をヒロインその1が主人公の家を訪ねる場面になり、途中で何か飲み物でも買う際に、「騎士団特集」の雑誌が置いてあったり、とか #sousaku

2011-08-20 02:19:42
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ちらりちらりと、「違う部分」をそれとなく混ぜて「え? なに?」と読者に思わせる演出をすると。ネットが在るなら、雨が降った後は、大粒の残り雨みたいなのが垂れてきてうっとうしい、とか。そんな。 #sousaku

2011-08-20 02:20:56
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

さらっと「残り雨」と唐突な単語を言われると読者は「え?」と思いますが、それをそのまま更に流していく。こういう事の積み重ねで、世界観というか、空気感は出てくるのではないかと。 #sousaku

2011-08-20 02:22:15
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ドラゴンの方も音速の効果を知っているでしょうから、着陸はしないにしても、地上すれすれで飛んでソニックブーム巻き起こしたりするでしょうし、これに対抗する為に都市部じゃ、ドラゴンの音速飛行を阻害する為の「塔」(障害物)が幾つも建ってるとか #sousaku

2011-08-20 02:24:53
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

あくまで昇化するのは人間ですから、物体が音速で飛んでも問題無い。つまり、都市部には、ドラゴン対策用の超音速弾頭を射出する機関砲(バルカンファランクスみたいなもんか?)が在ったりするでしょうし。空港も同様でしょうね。 #sousaku

2011-08-20 02:26:21
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ヒロインその1が、たまたまそのバルカンの空薬莢につまづいたりする場面を入れて、「もーっ!」って言いながら振り返ると、でっかい機関砲が空を向いている場面とかを入れると、それだけで、雰囲気でますやん?  #sousaku

2011-08-20 02:27:13
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

文章化というのはまあ、こういう細かいのを繋げながら、そのシーンの目的の部分に近づけていく(第一章であればヒロインと主人公の出会い)――という事になるかと。 #sousaku

2011-08-20 02:28:11
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

まあ、こんな感じで。さすがにちょっと小説の例文書くとなると今日は気力が続かないので御勘弁下さい(それ書けるなら仕事してる/苦笑) #sousaku

2011-08-20 02:29:11
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

なんか「凄い」と言ってくださる人がちょこちょこ居られますが、実の処、発想の飛躍が在るのは最初の一つ、「音速を超えるとドラゴン化する」という部分だけです。これ以外は演繹法や帰納法の範疇で、連想しているだけ。 #sousaku

2011-08-20 21:23:02
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@ZelkovaTreefolk そうですね。ついでに言うと、なんだっけ、昔アニメか漫画かで、「一定速度を越えないと見えない敵」みたいな設定があって、面白いと思ったので「一定速度を超える」というのが一つのポイントみたいに頭の中に残ってました。 #sousaku

2011-08-20 21:26:38