- somali_bleu
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夢のような話だが、最終的にこの研究者との共著で新種「チュウガタマルケシゲンゴロウ」を記載することができた。さらに掲載された学会誌の表紙に選ばれ、川島逸郎さんの細密画が表紙を飾るという幸運にも恵まれた。 pic.twitter.com/39Ng6rRQC0
2021-09-13 11:33:51新種の発見と記載はとても嬉しかった。何よりこの一連の研究は大変勉強になった。未記載種を見つけても自分で記載できるようになったし、大学で学ばなかった研究でも頑張ればできるという自信に繋がった。苦手な英語論文も前向きに読むようになった。間違いなくこの発見が私の研究人生を変えてくれた。
2021-09-13 11:39:14沿岸岩礁域のカニ類(クモガニ上科・サワガニ類)・ヤドカリ類の分類と生態を研究しています。趣味は #カニグッズ 集め、#カニの出るアニメ 集め(#文化甲殻類学)岩手県大槌町にて #おおつち海の勉強室 を運営中!@kelpcrabs1582.bsky.social
小学生のころからヨツハモガニだけはどうしても種同定に納得がいかなかった。ヨツハモガニだよと言われるものが、図鑑のものがひとつでないことを感じていた。高校生ぐらいまでは「ヨツハモガニは種内変異が多くて難しいんだよ」と何回か聞いた覚えがある。#新種発見のエピソード
2021-09-11 21:22:22大学院まで進み、必要な論文を入手して、相模湾のと岩手のを比較する図版をぱっと見た瞬間、同じであるはずがないと思った。それから数年後、東日本大震災があり、震災以前から調査をしていた先生が、三陸の「ヨツハモガニ」を持ってきてくださった。 #新種発見のエピソード
2021-09-11 21:22:4830分ほど手元の相模湾の標本と見比べ、ハサミの歯列と交尾器の形態が違うこと、雌や小型個体でも眼窩回りの構造に安定した差異があることを確認し、別種と確信した。#新種発見のエピソード
2021-09-11 21:27:59その後、出来るだけ多くの、本質的な違いを見つけようとして、全国の標本を見まくった結果、発表までにものすごく時間がかかった。しかしその結果、他にも未記載種がいることに気づくことが出来た。#新種発見のエピソード
2021-09-11 21:29:59なお、別種とわかったときに未記載種である可能性は高いと思ったが、その後、本当のヨツハモガニはどっちなのかを明らかにし、他の既知種のシノニムである可能性を潰す作業が必要であり、それがなかなか骨を折った。#新種発見のエピソード
2021-09-11 21:39:05国内外の博物館のコレクションに含まれる、ヨツハモガニを主とする本属の種をたぶん千個体以上見た。それらの分布域を修正し、だいたいの種内変異の傾向を把握した。新たなコレクションを見るたびに大小の発見があり、素晴らしい出会いがあり、夕飯が美味かった。#新種発見のエピソード
2021-09-11 21:51:57相模湾と三陸で研究をしてきた僕は、新種をばんばん書くというよりも再記載屋で、いわゆる普通種の分類の見直しの中で、新種「も」見つけてきた。だからそのほかの研究も、いままさに進行中の研究も、だいたいみなこんな感じ。#新種発見のエピソード
2021-09-11 22:03:14新種を探して新種を書く、のではなく、大きな問題を解決しようとする中で結果として新種が見つかる、と言うとかっこつけているようだ(実際そう思っているのだけれど)。だいたい最初の最初はもう一見して違うと思っている。#新種発見のエピソード
2021-09-11 22:07:38初心者が手を出すべきグループではなかった?もっと効率の良い生き方があった?でもこの問題に取り組む過程で、あちこちの磯に行き、多くの方と出会い、多くの水族館・博物館で収蔵庫を覗き、海外の博物館に交渉し、命名規約もそれなりに読んだ。#新種発見のエピソード
2021-09-11 22:32:36分類学の先生も先輩も身近にはいなかったけれど、振り返ればヨツハモガニ問題に向き合うことで分類学の要所はなんとか経験できたのだ。 #新種発見のエピソード
2021-09-11 22:39:59アシナガヨツハモガニPugettia longipesは2016年、僕が中国科学院海洋研究所(青島)に行ったときに、隙間時間で標本庫から持ってきた多数の標本瓶のなかの、たった1つから見つけた種である。#新種発見のエピソード pic.twitter.com/ClDRmBcEN6
2021-09-11 23:07:311932年出版の論文に膠州湾から採集されたおかしな見た目の「ヨツハモガニ」のスケッチがあった。「オオヨツハモガニの変異」として仮同定したのだが、目の前にほぼ同じものの大小雌雄が出てきて、あ、これは種なんだと理解した。#新種発見のエピソード
2021-09-11 23:12:23幸運なことに、この1つの瓶の中にハサミの小さい雄、ハサミの大きい雄、腹部の大きくなった雌、腹部未発達の雌が揃っており、雌雄差や成長に伴う形態変化を知ることが出来た。そのためヨツハモガニであれほど時間をかけた「成長を考慮した判別形質の特定」が短時間で終わった。#新種発見のエピソード
2021-09-11 23:19:45同じ瓶の中に、この種とほぼ同じ数のオオヨツハモガニが含まれていたが、もはやそんなものと混同する僕ではなかった。#新種発見のエピソード
2021-09-11 23:23:26本種のタイプ標本は1951年の採集物であり、近年の中国沿岸部の開発状況を考えると、タイプ産地ではもう採集できないかもしれない。なんとか生き残っていてほしいものだが、ひとまず研究によって「いた」ことに出来て良かった。#新種発見のエピソード
2021-09-11 23:30:27フォロー&コメント大歓迎です☺️ 作曲 オーケストレーション ピアノ 日本蝶類学会編集委員 日本鱗翅学会 蝶研 蝶のゲニタリア解剖講座 https://t.co/MohUeRY6xq…
海外にゼフを採りに通う中で得られた新種。見た瞬間に新種とわかる大きさと斑紋に狂喜したけど、まさか翌日以降に粘ってペアになるとは思いもしなかった。記載者の方に100年に一度のグッドスピーシーズと喜んでもらえたのが一番の思い出☺️そしてそこからまだ研究は続いてる。 #新種発見のエピソード pic.twitter.com/vaNEid47sZ
2021-09-11 21:33:05みんながオウゴンテングを見上げてる頃、私はとりあえず新種がとれた場所に居続けた、、、 twitter.com/sakuko3/status…
2021-09-11 21:36:29竜洋昆虫自然観察公園職員。元ゴキブリ嫌いのゴキブリ研究者。ゴキブリスト/ゴキブリハンター。ゴキブリを求めて世界を旅しています。ゴキブリ談話会世話役。日本酒好き。著書:『愛しのゴキブリ探訪記』『ゴキブリ研究はじめました』『ゴキブリハンドブック』『学研の図鑑 新版昆虫(ゴキブリ目)』など。ご依頼などはHPからお願いします。
日本最西端の島、与那国島でひたすらゴキブリ探しをすること3日、2匹のルリゴキブリ属幼虫を採集。持ち帰って飼育したところ約2ヶ月後に羽化。明らかに日本で知られていた種と雰囲気が違い「これは新種だ!」と1人叫んだ。 学名は与那国方言で与那国島を表す「どぅなん」から #新種発見のエピソード pic.twitter.com/qpaYtKWCDp
2021-09-12 20:37:08