溺死、轢死、病死、憤死、圧死……死は、死因から呼び名がつけられる。とすると、そう遠くない未来、宇宙で真空に放り出されて死んだ人は、どのように呼ばれるのだろう? 息ができなくなって死ぬという点では、窒息死に近いが(実際、病理的にはそうなるか?)別の呼び名も考えてみると面白いかも。
2010-04-30 19:01:56昔のSFでは、真空の宇宙に放り出されるとぷっくりふくらんで破裂して死ぬ、というものがあった。この場合は破裂死あるいは膨死と名付けてもいい。しかし、実際にはそのように膨らんで死ぬということはなさそうである。1気圧が0気圧になっても、破裂するほど人体は弱くない。
2010-04-30 19:03:29あるいは、目玉などの水分が多い箇所が凍ることはありえる。真空に長い間放置されていると、水分が抜けて死体はかさかさになるだろう。干物のような感じだ。これだと干死? 乾死?
2010-04-30 19:07:41@bakagane たぶん同じツッコミ多数だと思うんですが、宇宙服を着てなかったら窒息する以前の段階で死ぬかと思いまする……。ただ、どの段階で死んだかを判定するのはとても難しい作業になりそう。検死官泣かせですねw
2010-04-30 19:04:06@goodhuntstalker たとえば事故で気密が破れて宇宙へ放り出され……ですと、直接の死因はやはり酸欠による死が一番ありえそうですね。
2010-04-30 19:30:17@bakagane 死因に着目するなら放射線の方が原因で死ぬこともありそうですね。その時も真空が原因で死んだと同じ言われ方になるのかな。宇宙刑事(?)もので「こんな恒星近くで溺死するはずがない。これは殺人だ」とか台詞が出てきたり。
2010-04-30 19:37:47真空の死体というと、電子顕微鏡で観察する昆虫などのサンプルを作る場合、真空ポンプにかける。私は学生時代にプランクトンの試料を作ったことがあるが、これはすでに死んで、ある程度乾燥したものを使っている。
2010-04-30 19:13:54もしも真空ポンプに生きた昆虫を入れるとどうなるか? 又聞きであるが、ゴキブリでタメした先輩がいて、これは見事に破裂したらしい。腹の中の空気がうまく抜けなかったようだ。
2010-04-30 19:15:32さらに又聞きの又聞きで申し訳ないが、ソ連時代に真空にした部屋に犬を放り込んだ時の実験のビデオを見た、という人がいるそうな。空気がないことに気が付いた犬は驚愕し、部屋をしばらく走り回り、そして死んだという。本当だとすれば、なんともむごい話である。
2010-04-30 19:17:19真空に生きている人を放り出したらどうなるか? 科学的考察をした作品では、アーサー・C・クラークの『地球光』や、谷甲州さんの『軌道傭兵』、チャールズ・シェフィールドの『マッカンドルー航宙記』などがある。あ、そういや『軌道傭兵』は人外協に考察があったような。
2010-04-30 19:23:33@bakagane 人体の真空暴露については、とりあえずこのへんですかね。http://j.mp/ciQ781 http://j.mp/9NjGR5 http://j.mp/9zm9qU
2010-04-30 19:25:20さて、視点を変えてみよう。「宇宙空間に放り出されて死ぬ人間は、何を感じて死ぬか?」である。空気がなくなり、酸素が脳に送られなくなり、意識を失う前に感じるのは何か? それは、絶対の無音。生涯に最初で最後の静寂ではないか。 「寂死」「粛死」というのは、呼び名としてどうだろう。
2010-04-30 20:02:44