活性化の王道「通行量増大」は街を活性化できるか?

多くの商店街で数十年にわたって取り組まれている「通行量の増大」、いくら取り組んでも来街者は増えませんね。たまに増えても商店街活性化・各個店の収益衰微趨勢は改善できません。 そもそも商店街にとって通行量とは何か。 通行量は活性化にどう関わっているのか、検討して見ましょう。
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商店街再生への道 @quolaidbot

「商店街活性化」と聞いたとたん、一切の合理的思考を封印、昭和、平成、連綿と受け継がれてきた「住む人、来る人が増えれば街は活性化する」というお題目のもと、一過性の集客ならぬ集人事業に取り組んでいる間にPoint Of No Return, 再起に必要な活力を削られていませんか。

2021-09-21 15:25:48
商店街再生への道 @quolaidbot

『地域商店街活性化法』は活力が低下している商店街の来街者を増やす取り組みを支援するのですが、活力はなぜ低下しているのか? 通行量が減ったから、というのなら『通行量はなぜ減ったたのか?」原因を確定して対策を講じるべきですね。 "来街者が減っているなら来街者を増やせ"ってありですかね。

2021-09-22 18:12:21
商店街再生への道 @quolaidbot

問題の立て方が大店法時代からまったく進歩が無い。 当時はそれで仕方が無かったが、成果が挙がらないのだから別の『仮説―試行』を個々見るべきでは? 「GoTo商店街事業」以降は、来街者を増やせば街は活性化する・路線は封印ですね。 成功事例が一個も無い。

2021-09-22 18:15:41
商店街再生への道 @quolaidbot

#商店街の通行量」とは来街・来店者数ではない。 「平常日、一定の時間内に調査地点に現れ計上された人数」をいう。 一般に 多ければ商業集積としてお客が集まり、回遊していると考えられる(イベント開催時を除く) 減少すれば商業集積として来街・回遊を促進する機能が衰弱していると見なされる。

2021-09-23 06:52:53
商店街再生への道 @quolaidbot

商店街の魅力とは、標的客相に対して「商業集積としての来訪目的である売場と売場相互の回遊性」を十分に実現、「顧客堪能」を担保していること。

2021-09-23 06:52:54
商店街再生への道 @quolaidbot

「商店街活性化」と切っても切れない関係にある【通行量】を定義してみました。 これまで定義は無かったですよね。 この定義を使用すると問題状況が一変するはず、ものは試し、検討して下さい。 twitter.com/quolaidbot/sta…

2021-09-23 07:18:12
商店街再生への道 @quolaidbot

【拡散希望】 #立地改善は成功するか? ①「通行量増大事業」は立地改善事業である 定義されていない商店街活性化の代表的な事業は、商店街の通行量を増やす取り組みですね。 通行量増大はなぜ課題になったか?

2021-09-23 07:40:43
商店街再生への道 @quolaidbot

大店法当時、大型店出店の影響は【通行量の減少】として共有されました。もちろんその背後には各個店の客数減・収益減が発生していました。 対策として取り組まれたのが通行量増大を目的にした来街者増大策。以来、今日まで一貫して活性化策の王道の位置を占めています。

2021-09-23 07:40:43
商店街再生への道 @quolaidbot

事業の内容は、来街訴求イベント。 しかし、誰もが認めざるを得ないように、 この事業は通行量の増やす効果がほとんどありません。 なぜでしょうか? そもそも商店街にとって【通行量】とは何のことですか? 来街者数? 歩行者数? う~ん、もっときちんと定義しましょう。

2021-09-23 07:40:44
商店街再生への道 @quolaidbot

商店街の通行量とは: 都市計画方面などで計測される「通行者数」ではありません。別スレッドから引用します。 「通行量とは、調査当日(平常日)、一定の時間内に調査地点に現れて集計された人数」ですね。 これで商店街の【商業集積としての魅力】をある程度測ることができる。

2021-09-23 07:47:43
商店街再生への道 @quolaidbot

「商業集積としての魅力」とは 標的としている客相に対して「商業集積としての来訪目的の達成を担保する売場と売場相互の回遊性」を十分に実現、「顧客堪能」を担保していること。 この担保可能性が【繰り返し来街・来店・回遊】の基礎ですね。 通行量、商業集積としての魅力の定義、お忘れ無きよう

2021-09-23 07:54:51
商店街再生への道 @quolaidbot

以上を踏まえて【通行量の増大】を再考する 通行量を増やすには「売場と売場の相互回遊性」を維持、再構築して顧客の堪能可能性を向上させることで「繰り返し来街・回遊」を実現することが必要だということになります。 一過性の集客事業で大人数を集めても「繰り返し来街&回遊」の実現は不可能ですね

2021-09-23 08:05:09
商店街再生への道 @quolaidbot

ついでに【#魅力ある個店の定義】 経営側から見ると: 当面の経営コストをまかなう収益が実現していること、さらに事業の永続性を考えると「再投資」を可能にする経営実態が維持されていること。 これを保証する収益=客数✕客単価を実現していること、これが経営側から見た「魅力ある個店」です。

2021-09-23 09:31:32
商店街再生への道 @quolaidbot

お客の側から見ると: 特定の客相から見て、ある生活局面に取り入れたい商品を品揃えしており、接客やレイアウト、雰囲気も購買ニーズにマッチしており、全体的に快適な環境でショッピングを堪能出来る。繰り返し利用したい売場。 売場外への情報発信から顧客以外の来街客からも好感を与えている。

2021-09-23 09:31:32
商店街再生への道 @quolaidbot

商店街からの【魅力ある個店】への期待は: ①買物目的での商店街への来街目的となっている ②商店街が目指している商業集積としての店揃えを担っており、回遊・買い回りの起点であり買い回り先としての機能を果たしている(集積機能の担い手) ③他店に対するモデルの条件を備えている 等々ですね。

2021-09-23 09:37:23
商店街再生への道 @quolaidbot

本論に戻って。 現在取り組まれている【通行量増大事業】は、「一時的に来街者を増やす事業に取り組めば、その効果として各個店のお客が増え、回遊性が向上して街は活性化する」という「理論」に基づいて取り組まれています。ご存じ・藻谷浩介理論。

2021-09-23 09:48:33
商店街再生への道 @quolaidbot

藻谷理論が支持されているのは、はるか昔、商店街全盛当時、"自店が繁盛していたのは店前通行量が多かったからだ"と主張して作った事業パターンを継承して、今でも "通行量さえ増えれば繁盛してみせる" という人たちが結構存在するから。 効果について疑問を発すると"対案を出せ" と抑え込まれる。

2021-09-23 09:48:33
商店街再生への道 @quolaidbot

通行量増大路線に代わる対案、上に述べた「魅力ある個店づくり」がそのまま当てはまります。しかし、実現可能な事業として提案するのは難しいかも知れません。 何しろそこら中「通行量増大」で代替案は提案されていません。われわれは唯一の例外ですw

2021-09-23 09:51:54
商店街再生への道 @quolaidbot

大店法時代の小売業の経験論と言えば「小売業は立地商売、良い立地とは通行量の多いところ」というものでした。現代の商店街活性化策としての通行量増大は、"商店街の収益性が低下しているのは通行量が減っているからだ、立地が悪くなっているからだ」という経験則に立脚しています。

2021-09-23 10:32:11
商店街再生への道 @quolaidbot

「経験」とはアタマの中で整理され合理化された経験であり、もはや経験では無い、理論の一種といわなければならない。根拠が「昔は良かった」という経験ならぬ想い出話・・・・。 「通行量増大を実現すれば商店街は活性化する」はまぎれもなく商店街活性化の方向と方法を主張する一個の理論です。

2021-09-23 10:32:11
商店街再生への道 @quolaidbot

「通行量増大」を目指す取り組みの根拠は、「小売業は立地が命の立地商売」という経験則ですが、上で検討してきたとおり、商店街全盛時代の経験則はもはやそれが通用する条件が消滅しており、使い物になりません→参照:環境の三大変化。

2021-09-23 10:32:11
商店街再生への道 @quolaidbot

小売業の存立は、「立地の良し悪し」ではありません。小売業の存続は「来店目的」を提案できるかどうか、そしてそれが顧客を創り出すことができるかどうかに掛かっています。 全体としての商店街が衰退趨勢に陥っている、立地条件が悪化している中でも繁盛している個店はありますから。

2021-09-23 10:32:12
商店街再生への道 @quolaidbot

大長編になってきましたw そろそろ結論をば。 通行量増大は、個店のための立地条件の改善を通じて商店街を活性化しようという事業だが、二つの難問にぶつかっています。 1.商店街の空洞化は立地条件の悪化が主要な原因では無い。「通行量の増大」で商店街を活性化するという理論は間違っている。

2021-09-23 10:32:12
商店街再生への道 @quolaidbot

2.そもそも「通行量増大事業」で通行量を増やすことはできない。 運良く他の条件で増えたとしても活性化の基礎である「魅力ある個店」は実現しない。 ということで。 「通行量増大路線」に決別するための、ぶれることの無い結論が納得出来たでしょうか。 続きは標題に一度戻ってから再開します。

2021-09-23 10:32:12
商店街再生への道 @quolaidbot

最初のテーマ「(商店街活性化のための)立地改善は成功するか」 商店街活性化の王道:【通行量の増大】は、「所在する個店群のための立地条件の改善」を実現することで商業集積としての持続可能性を再構築しようとするものですが、 1.通行量増大事業で通行量を増大することはできない

2021-09-23 10:52:17