アドラー心理学「課題の分離」について 「見返りが保証されていないと、他人のために何かをやる気になれない」人

アドラー心理学『嫌われる勇気』読書会の詳細→ http://mentane.net/workshop/pg231.html 【Webサイト】 めんたね http://mentane.net/​​​​ 続きを読む
5
めんたね @mentane

『精神と自然』読書会開催中→詳細・申し込み: mentane.net

mentane.net

めんたね @mentane

「見返りが保証されていないと、他人のために何かをやる気になれない」という人は、何かをやっても見返りがないときに怒ってしまう。見返り村論争には重要なエッセンスが詰まっていたな。

2021-10-11 05:06:24
めんたね @mentane

アドラー心理学における課題の分離では「あなたが他人に対して何かの見返りを期待して、行動を起こしてもいいですが、相手が見返りを返すかどうかは相手の課題であって、あなたにすぐにどうこうできるものでもありませんよ」と言う。

2021-10-11 05:08:37
めんたね @mentane

そして、「見返りが来ない!見返りを返せ!」と言って怒るのは、怒りの感情を使用している。怒りと言う感情や怒る行動は、相手が見返りをよこすこと、周囲に自分の正当性をアピールすること、周囲からのケアが得られることなどを目的にしていると考える。

2021-10-11 05:11:25
めんたね @mentane

怒りの感情を使用して目的が達成できる場合、それはそれでありだとぼくは思っているが、アドラー的には競合的態度としてあまり推奨されないと思う。確かに周りに敵を作りやすくはある。

2021-10-11 05:13:21
めんたね @mentane

少なくとも目的達成につながらないのに怒り続けているのは疲れるし、人からも嫌がられるし、目的は遠ざかるばかりだし、なにもいいことがないので、その怒りは手放してしまった方が得だとぼくは思っている。

2021-10-11 05:15:59
めんたね @mentane

ただここでそもそもきちんと自分の怒りを感じきることが苦手な人がいて、そういう人はどういう目的で自分が怒っているのかがわからなくなる。自分で自分に無自覚のうちに嘘をついてしまうような状態になる。自分を欺く。だから、本当に自分がその件に関して望んでいたことがわからない。

2021-10-11 05:19:07
めんたね @mentane

「一体、なんでこれにこんなに腹を立てていたのだろうか?」「本当に自分が望んでいたことは何だったのだろうか?」そう自問自答すると、たいていは望みが希望通りに手に入らないことによる喪失体験なのだが、それを直視できずに、正義と怒りを持ち出してしまうケースがよくある。

2021-10-11 05:21:58
めんたね @mentane

自分の感情とか体験に向き合うというのは、変な判断をさしはさまずに自分の中に起きたことをただ見つめることなのであろう。それを一人でやるのが難しいときに心理療法がその手伝いをしたりする。

2021-10-11 05:23:54
めんたね @mentane

「私は浮気をしないように我慢しているのだから、あなたも浮気をしないように我慢するべき」という見返りを期待した我慢をいくらしても、相手は浮気をすることがあり、見返りは保証されない。世界はそうなっている。

2021-10-11 05:30:10
めんたね @mentane

その根っこには「私はあなたに浮気をしないでほしい」という相手に対する期待がまずあり、相手はその期待に応えることもあれば、応えないこともあり、それは相手の課題であって、自分にはなんともできない。自分が我慢をしようがしまいが関係がない。

2021-10-11 05:31:57
めんたね @mentane

「私はあなたに私のことを好きになってほしい」と相手に望むような恋愛発生初期の状態も同じだ。相手は自分の望みに応えて好きになってくれるかもしれないが、好きになってくれないかもしれない。これも相手の課題だ。自分にはコントロールしにくいし、する権利もない。

2021-10-11 05:33:25
めんたね @mentane

相手が自分の期待した反応をしてくれなければ、自分の人生が真っ暗になるという状況に陥っている時点で、他者に依存し過ぎといえる。自分の運命が他人に握られた状態であり、心理的には非常に不安定になる。

2021-10-11 05:36:09
めんたね @mentane

もちろん、相手の反応の中にはうれしいものもあれば、悲しいものもあるわけだが、そのどれが出たとしても、自分は自分の選びうるなるべく自分の理想に近づく道を選ぶ。それが主体的な生き方と言える。ぼくの場合は極力満足して楽しめる道を選ぶ。

2021-10-11 05:39:07
めんたね @mentane

失恋体験というのはうまくいかすと、そういうことに気付けるいいチャンスになるし、次は子育てがそれに気づけるいいチャンスになるようだ。 期待をかけたって思うように動かない相手と関わる体験の中で実感をもって感じられる。

2021-10-11 05:40:41
嫌われる勇気

岸見 一郎,古賀 史健