専門家の専門の狭さと、誰のいうことをアテにするかのモノサシ

専門家にコメントをもらおうとして断れたとき、 その方の専門から外れていたからかもしれません。 ・専門家の専門の狭さや、 ・ではどの人のいうことをアテにするか? についての、私自身の指針メモです。
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五味馨 @keigomi29

つまり専門違いの方に依頼してしまったのですね。専門ってすごく狭いんですよ。だからこそ深く追求出来るわけですが、少し外れると慎重のなるのが研究者の習性です。野尻先生も早野先生もしばしば「専門外だから」とツイートされますし、これ以上のことは私では分からない、ともおっしゃるわけです。

2011-06-18 01:45:57
五味馨 @keigomi29

専門家の専門がどれくらい狭いかと言うと、私なら、「気候変動(温暖化)>対策>長期>エネルギー需給技術と社会経済発展>都市・地域>定量的シナリオ」 まで絞ってようやく本当に「専門です」と言えます。

2011-06-18 09:35:59
五味馨 @keigomi29

周辺分野も勉強しますし、当然知っておかねばならないことは沢山あります。しかし、例えば、「気候シミュレーション」「太陽光発電」「交通計画」「環境税」「排出権取引制度」「国際環境法」などは、多少の知識はあっても、専門的に研究はしていないので、本当に理解してるか自信がないわけです。

2011-06-18 09:39:17
五味馨 @keigomi29

どの程度の深さの見解・知識が欲しいかにもよります。ドンピシャでなくてもある程度まではそれなりの自信をもってコメントできることもありまから、ツイッターでの質問などはそこまで気にしなくて良いでしょう。(ただ、そういうのは専門家にいわせればそれほど専門的な事項でないわけです 笑)

2011-06-18 09:47:57
五味馨 @keigomi29

なお、同じ分野の研究者で意見が一致しないことはよくあるので、そういうときに誰の意見をアテにすべきか、という問題がありますね。私が自分の専門外で参考にする人を選ぶときには「間違いが判明したらすぐに修正するか」を基準にしています。ツイッターの場合は速やかに訂正ツイートをする方です。

2011-06-18 09:53:07
五味馨 @keigomi29

こういうときに速やかに率直に修正すること、判った間違いをほっておかないことは、「誤りを修正しながら真実に近づく」という学術研究の基本姿勢ですし、(基本であるがゆえに難しいのですが 笑)、一旦出した結論も検証を続けることで、より正しい情報を発信できます。

2011-06-18 09:57:51
五味馨 @keigomi29

まとめ: (1)専門家の専門は以外に狭いです。けれど、質問はあまり気にせずしましょう! (2)アテにする専門家選びの基準として私は「間違いを修正する人」を選ぶことにしています。より正しい答えに近けるからです。

2011-06-18 09:59:16
五味馨 @keigomi29

【誤字修正】まとめ: (1)専門家の専門は意外に狭いです。けれど、質問はあまり気にせずしましょう! (2)アテにする専門家選びの基準として私は「間違いを修正する人」を選ぶことにしています。より正しい答えに近づけるからです。

2011-06-18 10:50:34