『機関精神史』第4号(特集:東アジア・マニエリスムの迷宮)四方田犬彦インタヴュー、各論考、翻訳など内容紹介

『機関精神史』第4号「東アジア・マニエリスムの迷宮」、11/23の文学フリマ東京にて刊行。ブースはソ-35。
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『機関精神史』第4号「東アジア・マニエリスムの迷宮」は11/23の文学フリマ東京にて刊行!

機関精神史 @Neo_Mannerism

【新刊情報】 11月23日(祝・火)の東京文フリにて『機関精神史4号』を発売します! 今回の特集は「東アジア・マニエリスムの迷宮」。インタヴューには著書100冊超えの「あの大物」、そして現代詩の伝説の「あの人」も特別寄稿。4号をテーマにした画像コラージュをお届け🐍 bunfree.net/event/tokyo33/ pic.twitter.com/0DPt0kFRT3

2021-11-01 20:05:13
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4号の全体目次を公開します🐉 【詩】 帷子耀.「『出迷宮記』素描」 【序】 「关于东亚风格主义整个宇宙的畅谈」 【インタヴュー】 四方田犬彦「ヨモタ全方位」 【論考】 劉佳寧「龍彥親王航海記・廿一世紀中国編」 ランシブル「氷裂文」 山田宗史「撥無する都市――大室幹雄の言語空間」 pic.twitter.com/nFDuvGYYOm

2021-11-18 21:00:01
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平井倫行「繍る海――松田修における「青」と「刺青」の用語形成」 【翻訳】 キム・ナムス「ナムジュン・パイクにおける「エレクトリック禅」の拡張性について」(平井敏晴訳) ミハイル・ヤンポリスキイ『空間的歴史』(澤直哉+八木君人訳) 【書物漫遊記】 【編集後記】

2021-11-18 21:01:41
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【表紙&価格発表】 4号表紙は四方田犬彦さんの『黄犬本』オマージュでイエローに✨ 白抜きは木村守一さんの奇書『七曜の蓮華』で紹介されてたヤンキー風?般若心経改造文字から引用。価格は創刊号から4号までオール2,500円。以下のリンク先に全号分の内容紹介まとめあり。 geistesgeschichte.amebaownd.com/pages/2539196/… pic.twitter.com/b4ALtMAdct

2021-11-19 20:00:01
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四方田犬彦インタヴュー「ヨモタ全方位」

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【インタヴュー】 機関精神史4号では「ヨモタ全方位」と題し、著書150冊超え(!)の怪物的執筆量をほこる批評家・詩人・小説家の四方田犬彦さんへの6万字インタヴューが実現。2009年までの全著作を振り返った『濃縮四方田』を踏まえ、それ以降に刊行された56冊の著作中心にお話を伺いました@自宅🐕 pic.twitter.com/d9szP4Fzk7

2021-11-06 20:00:01
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パゾリーニのフリウリ語/フリウリはイタリアの岩手、あるいは出雲/フリウリ・マニエリスム/パゾリーニとパウンド/ギンズバーグのおもひでぽろぽろ/埴谷雄高と大岡昇平/アマチュアとしての知識人/植草甚一と小僧/親鸞論/月島の吉本隆明/才能への懐疑/零落の思想/トリノのニーチェ pic.twitter.com/2zts8OBlxK

2021-11-06 20:30:04
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ジャカルタのドゥルーズ&デリダ/由良君美、そして父/天才編集者➋—久保覚(くぼ・さとる)秘話 以上です。最後にあまりにも強烈な陰翳(と手の誇張)もあって「表現主義だね」と四方田さんが評したインタヴュー掲載写真を、期間限定でWEB特別掲載📸 pic.twitter.com/rnaAxT7wgY

2021-11-06 21:00:01
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帷子耀「『出迷宮記』素描」(特別寄稿)

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【4号特別寄稿】 1968年、13歳で詩壇に彗星の如く現れ、超絶技巧詩で寺山修司と塚本邦雄の絶賛を勝ち取るも、僅か10代で消息を絶った詩人・帷子耀(カタビラ・アキ)。2001年『現代詩手帖』の記事で四方田犬彦が再発掘、詩人として蘇った帷子が「『出迷宮記』素描」というマニエリスム詩を特別寄稿。 pic.twitter.com/HoJ7H8FiOm

2021-11-17 20:06:18
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蘇った帷子耀.による「『出迷宮記』素描」は、内容紹介不可能な迷宮詩です。『広辞苑』の「ダイダロス」の項目の書誌学的考察から横並びの「大胆」の項目にアリアドネの糸的に紐づけて、翼による大胆な迷宮脱出を試みます。迷宮内外を埋め尽くす「牛」の「犇き」の形象詩から、読者は逃れられるか? pic.twitter.com/MmBFFpN8Ud

2021-11-17 20:30:00
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劉佳寧「龍彥親王航海記・廿一世紀中国編」

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澁澤龍彥の著作は今、中国で大量翻訳されています。2011年9月の『世界悪女物語』の刊行を皮切りに、2021年10月の時点で合計17作の翻訳が出版され、新たな受容層を見出しています。劉佳寧の論攷は、中国における澁澤龍彥の出版状況を整理した上で、澁澤と彼を受け入れた時代とのつながりを考察します。 pic.twitter.com/T97YTJfFI5

2021-11-07 20:00:01
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澁澤龍彥の中国での出版を手掛けた編集者は張暁輝(1964~2019)。かつて泉鏡花、小栗虫太郎らの怪奇幻想小説の中国語訳の出版を手掛けた人物です。張は大学時代に「青年マルクス主義宣言」を執筆し思想罪で投獄されました。「美的革命の精神史」の一部を担った「中国の小野二郎」のような存在です。 pic.twitter.com/r1i6Js8ZEj

2021-11-07 20:15:00
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澁澤龍彥『思考の紋章学』(2021年予定)、『異端の肖像』、澁澤龍彥の伝記『龍彥親王航海記』の中国語訳を担当し、澁澤が手掛けた怪奇幻想文学のアンソロジーを博論の研究課題に選択した劉佳寧(りゅう・かねい)の論攷です。 pic.twitter.com/06rNkGBjUR

2021-11-07 20:30:00
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ランシブル「氷裂文」

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北京オリンピックのメインスタジアムは「鳥の巣」と呼ばれたが、当初、その造形はひび割れた砕器の姿として構想されていたものであった。現代中国を体現するシンボルがなぜひび割れた器であったのか。ランシブル「氷裂文」はこの謎を解きあかすべく、氷がひび割れた意匠、氷裂文の精神史を探求した。 pic.twitter.com/8HOrHcpDpX

2021-11-08 20:00:16
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氷裂文は明代末、文震亨の『長物志』によって最も優れた文様とされ、陶磁器のみならず文具、家具、建具あらゆるモノを装飾し、黄檗宗によっては江戸にまで伝わった。北京のオリンピックスタジアム「鳥の巣」の外壁の鉄骨の歴史は、円山応挙が≪氷図屏風≫で引いた一本の線にまで貫通していく。 pic.twitter.com/rjKsZeo1sG

2021-11-08 20:15:00
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ひび割れの中にさらにひび割れを持つ、二重貫入は宋の青磁において、もっとも美しいものとされ、ひびは陶磁器の肌表に留まらず、空間そのものの意匠となっていく。李漁の『閒情偶奇』のインヴェンションから、現代美術作家、宋冬の窓にまで貫かれる東アジアの「ひび」の視覚文化に迫る。 pic.twitter.com/HLj5IQwEmA

2021-11-08 20:30:00
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山田宗史「撥無する都市――大室幹雄の言語空間」

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秦の始皇帝は阿房宮という「迷宮としての世界」を作り出した。この複雑に敷かれた道が繋ぐ宮室群を、エリアーデを手掛かりに母胎に見立てて〈魔術の園〉と評したのが大室幹雄だった。大室は古代中国王権に関する一連の考察の中で、始皇帝の事業の精神史的意味を探究している。 pic.twitter.com/fNR6v6hTmH

2021-11-12 20:00:03
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大室幹雄はエリアーデ『鍛冶師と錬金術師』の訳者でもあった。自らの訳業を基礎に、『劇場都市』では都市を劇場と見立てるコスモロジーを古代中国に辿る。そこで見出されたのが都市を棲家とする道化的知識人の肖像である。古代中国、知識人は道化であった。 pic.twitter.com/LUCTs3NLY6

2021-11-12 20:15:00
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しかし始皇帝は焚書坑儒によって彼ら知識人を滅ぼした。道化的知識人の時代から始皇帝の統治へ。山田宗史「撥無する都市――大室幹雄の言語空間」は、大室の古代中国論にこの交代劇を読み、彼らが争った〝都市とことば〟に働いた〈無化の論理〉を解き明かす。 pic.twitter.com/9IeRHF5B9A

2021-11-12 20:30:00
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平井倫行「繍る海――松田修における「青」と「刺青」の用語形成」