高校生の時の国語、先生が「走れメロス」について「これメロス視点だから良い話に見えるけど彼の行動を箇条書きしていくと危険人物ですからね。正義感と自己陶酔は人を狂わせるという教訓話です、皆さんも自分がメロスになっていないか気を付けてください」って言ってたんだけど、これ特殊な例?
2021-11-29 14:53:15@nozubeya 走れメロスは太宰が借金を返すために駆け回った話が元ネタだそうで、モデルが太宰治なのだからヤベー奴には違いない
2021-11-30 07:54:10@arukumoai @nozubeya 『走れメロス』は、ギリシャで知られたダモンとピュティアスの逸話(筋は『メロス』とほぼ同じ)に材を採ったドイツの詩人シラーの詩「人質」(こちらだと名前がメロスとセリヌンティウス)を翻案した小説です。太宰が自分の経験を投影したかもしれませんが、元ネタというのは違うでしょうね。
2021-11-30 10:29:16@Molice @arukumoai @nozubeya 太宰が友人と旅館に泊まり、遊び散らかした後、二人とも旅費を持っていないことに気が付き、太宰が友人を人質として旅館に置き、お金の工面に走り回ったのが元ネタと聞いております。 で、お金が工面できずに、諦めて友人を見捨てて見なかったことにした。流石は人間失格。
2021-11-30 10:34:40@Laurant_1225 @arukumoai @nozubeya なるほど、細かい部分については、実体験が元になっているのかもしれませんね。ともあれ、王から死刑を宣告されたメロスが友人のセリヌンティウスを人質に残し、約束通りに戻ってきたという物語自体は古くからありました。
2021-11-30 10:54:18太宰の実エピソードは「友人を借金のカタにのこしてそのまま戻ってこなかった」で全く駆け回ってないんですなw twitter.com/Molice/status/…
2021-11-30 10:55:45「走れメロス」は、借金返済に駆け回った体験が元ネタとの話が流れてきました。より直接的な元ネタとして、ピタゴラス教団のダモンとピュティアスあるいはモイロスとセリヌンティオスにまつわる同じ筋の物語が、前1世紀のヒュギヌス『神話集』、3~4世紀のイアンブリコス『ピタゴラス伝』にあります。
2021-11-30 10:52:24「走れメロス」は、借金返済に駆け回った体験が元ネタとの話が流れてきました。より直接的な元ネタとして、ピタゴラス教団のダモンとピュティアスあるいはモイロスとセリヌンティオスにまつわる同じ筋の物語が、前1世紀のヒュギヌス『神話集』、3~4世紀のイアンブリコス『ピタゴラス伝』にあります。
2021-11-30 10:52:24太宰の直接の元ネタはドイツの詩人フリードリヒ・フォン・シラーの「人質」(邦題)という詩で、ヒュギヌスの『神話集』(こちらだとモイロスとセリヌンティオス)を翻案したものであるとか。
2021-11-30 10:56:35そういや昔、シューベルトがシラーの詩に曲を付けたののディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ盤に大して騒がれるでもなく「人質」が入っていた。この曲はレコード会社が邦題の付け方を間違えたと思う(ンな無茶な)。 twitter.com/Molice/status/…
2021-11-30 23:08:21ところで、北魏で漢訳され奈良時代に日本に伝わった小乗経『賢愚経』にこんな逸話が。ある時、羅刹王が千人の王を誘拐してその肉で宴を催すという計画を立てて実行しますが、千人目の須陀素彌王がバラモンとの約束があるからと七日間の猶予を貰い、その約束を実際に果たして羅刹王を改心させたとか。
2021-11-30 10:57:10ギリシャとインドのどちらが発祥の説話なのかは専門家にお任せするとして、奈良時代以降の僧侶が「走れメロス」に似た物語を知っていた可能性が高いというのは、ちょっとしたトリビアではないかなと。なお、この羅刹王というのは玉藻ものの物語に名前が出てくる斑足王カルマーシャパーダです。
2021-11-30 10:57:20『賢愚経』と羅刹王の話については、以前、『賢愚経』の要約を読んでいた時に偶然見つけたもので、「走れメロス」の解説本などではこれまでに触れられていなかったりするかもしれません。(ギリシャの話とシラーの詩については有名ですが)
2021-11-30 11:02:22古代ギリシアと古代インドはアレクサンダー大王の東征で接点があるから、話が伝わってる可能性はある。どちらが元かは判別しにくいけど、アングリマーラの話もあるし、インドが濃厚かな。 twitter.com/Molice/status/…
2021-11-30 11:52:15@Molice 古くからあった物と その当時の似通った体験 その両方から取った。 という解釈も面白そうじゃないですか? 当事者様はもういないから結論は出ないけど あり得た可能性を語るのなら 閉じずに広げた方が楽しくないですか?
2021-11-30 12:42:31@wireart_Theo 前者がなかったかのように話が進んでいるように見受けられましたので、自分としてはその点が気になった次第です。似通った体験からの影響について、否定するつもりはございません。
2021-11-30 12:56:12@Molice おそらくは「なかった」と言うより 知らなかっただけではないかと思います。 著者自身が、プライベートで まさに似たような体験(友人を借金のカタに預けた逸話)が 数回バラエティなどで紹介されて有名でしたし。 古くからあったというのも 森瀬氏のリプで私は始めて知りました。
2021-11-30 13:07:47@wireart_Theo そう思います。>知らなかった なお、先程別口で紹介しましたが、「走れメロス」の末尾には「(古伝説と、シルレルの詩から。)」とありまして、(ギリシャとは書かないまでも)伝説とシラーの詩が翻案元であるとしっかり明記されていたりするのです。
2021-11-30 13:11:24@Molice 明記されていても 末尾まで丁寧に見ていないor覚えていない方が 大半かも?です💦 ちょっとアンケを置かせて下さい💦 もしここまでツイートを見た方が居たら聞きたいのですが 走れメロスの元ネタ(じゃないかもだけど、) 書かれた背景は、
2021-11-30 13:30:13一応追記。「走れメロス」の末尾には、「(古伝説と、シルレルの詩から。)」と、ギリシャの伝説とシラーの詩が翻案元であるとしっかり明記されています。aozora.gr.jp/cards/000035/f…
2021-11-30 13:00:45@Molice @nekonoizumi シラーの詩には、シューベルトも曲をつけていますね。 昔、鳥居強右衛門の故事が下敷きだ、と書いた人間がいて突っ込んだら暴言吐かれた上でブロックされたことが。mixi時代ですが。
2021-11-30 23:05:15