おそるおそる小説版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を読んでみたときの感想

どらすと @mobile_sheet

『小説 のび太の新恐竜』読了。確かに映画版の納得行かなかった部分に解説を与えてくれる。が、文章で詳しく読んだことで映画ではエモーショナルな映像に押し流されて気にならなかった部分にあれ？と立ち止まってしまう点も増え、一概に映画と小説どちらがいいとは言い難い1作。たぶん映画向き。

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「うーん？」と思ったところをあとで読み返そうと付箋貼り始めたらこういうボリュームになってしまった。小説版SBMは「解説不足解消＞エモーショナル」だったけど、小説版新恐竜は「エモーショナル＞解説不足解消」。やっぱミスチルの音楽強い。大長編みたいにせめて歌詞だけでも載せてはどうだろうか pic.twitter.com/pverCo20aO

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ひみつ道具の効果でトリケラトプスの感情を代弁するシーン「自分たちを捕食するティラノサウルスのことを憎いとは思っていない」「自然の中で生きる生き物のルールだから戦うだけ」「食べたり食べられたりするけどお互いのことを憎んでいない」とのことで、そうかなぁとなる。 pic.twitter.com/o92tQu4gDL

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自分や群れを襲われた動物、本当に捕食者のことを恨んでないんだろうか……？もしそうだと仮定しちゃうと「ケツァルコアトルスは捕食者だっただけで悪役として描かれている」ことになってメッセージと作中展開が齟齬を起こしちゃうんじゃないだろうかとか（というか小説ですら巨大翼竜名義かよ！）

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映画版で不評だった卵につまづいて発見するシーン。まんが版では原作と同じくのび太が発掘したことになっていたけど小説版では映画と同じくつまづきバージョン。ということはここの改変はむぎわら先生なりのアレンジかな？（小説版は川村オリジナル脚本に近いのでたぶんそう）#小説新恐竜 pic.twitter.com/Yj5pxknzqE

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どー(ドラ好き)演奏済 @do_sann21129

@mobile_sheet ときわ藍さんの少女漫画バージョンもむぎわら先生と同じ見つけ方になってますよ！ むぎわらさんのはちゃんとピー助の次の恐竜というのが出てますよね！

どらすと @mobile_sheet

@do_sann21129 ここは絶対まんが版のほうがいいですよねぇ。シナリオの構成上、のび太が不出来な子供というのを印象付けなければならないのは理解できるんですが、かと言ってつまづくというのはちょっと……。ここはまんが版のナイス改変だと思います。

どらすと @mobile_sheet

@do_sann21129 ただ、むぎわら先生版は「ピー助の次の恐竜」ということが明示されているのに、前回の教訓に学ばないのび太や、スネ夫やジャイアンが『恐竜』での冒険を覚えていないかのような描写があり、元シナリオからの改変具合が中途半端なせいで整合性があまり取れてないんですよね……どっちもどっちという……

どらすと @mobile_sheet

学校を嫌だと思ってるのび太、ちょっと解釈違いなんですよね……。もちろん彼は早起きは苦手だし、勉強は苦手だし、体育も苦手だし、給食食べるの遅い、と描写されてるけど、でものび太って「学校そのものが嫌、早く帰りたい」というタイプではないと思うんですよね。 pic.twitter.com/t9V5AgQxA9

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ひのき🦆 @hinoki__

学校が嫌ではなく、ジャイアン達も嫌いではなく、ジャイアン達のいじめが嫌なだけなのび太さんって、よく考えたら聖人のようだ…。頭で解っていても人間は、なかなか場所と人と罪を切り分けできないもの。

どらすと @mobile_sheet

@hinoki__ のび太に限らずFキャラの男の子って結構「苦手と嫌い」を切り離して考えられるいい子多い印象ですねぇ。のび太も、チンプイの内木くんも、エスパー魔美の高畑さんも、「野球は苦手で怒鳴られたり殴られるけど、野球自体は好き」ってキャラ設定という。F先生ご自身もそうだったのかもしれないですね

どらすと @mobile_sheet

野比家の上にキューとミューが出現して近所の住人に騒がれるシーン。これ劇場で観たときは全然気にならなかったんだけど、小説で読むと「いや普段から青いタヌキもどきが空飛んでる家やぞ！？い、今更……？」と不自然に感じてしまう pic.twitter.com/0iYDx2WdTz

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どらすと @mobile_sheet

原作『恐竜』でも同じくのび太が飼っている恐竜がバレて騒ぎになるくだりはあるけど、原作ではピー助が発見された場所を公共的な「公園」にズラすことでこの違和感を解消していて上手い。新恐竜の場合、「のび太の家」という不思議に近い場所と発見されるリアリティの噛み合わせが悪く、ちょっと惜しい

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@tos 藤子・F・不二雄、まんが描くの上手すぎだろ……になる（当たり前だろ！）

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@tos　新恐竜、恐竜と竜の騎士とTPぼんを足して割ったような作品で、割り切れていない余りの齟齬がなかなか、うーん。川村先生ご自身は実力ある作家なんだから、原作寄せ集めのヘンな改変ではなくもっと彼のオリジナルのドラえもんを見せて欲しいなぁ。これはSBMの山崎監督にも言えることだけども。

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@tos 原作では辻褄あっていたのに、改変した部分が齟齬を起こすというのはどうなんだろう。小説版SBMは原作の組み合わせがかなり上手く、ぼくは個人的には凄く感心したんだけど、折角実力ある作家呼んできて中途半端な原作改変作らせるコンセプトがそもそもヘンテコではないだろうか（クレしんは偉い）

どらすと @mobile_sheet

成長したな武 幼い頃のお前はただ暴力を振るうことしか出来なかった でも今のお前は心にティラノサウルスを宿している それはひみつ道具で恐竜と繋がることでお前が強くなったからだ だが忘れるな、本当の強さとは力が強い事じゃない 心が強い事だ 今のお前ならもうその意味が分かるはずだ pic.twitter.com/OxbE43Yk6L

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どらすと @mobile_sheet

@tos 小説版、やっぱりミスチルと引き換えに手に入れた設定解説がミスチルを上回ってないなぁという印象。ガバガバでもちょっとアレな思想が混じってても問題なく押し流してしまうミスチルは凄い。新恐竜からなにより学ぶべき教訓は、ミスチルは凄いということ。凄い。偉いよミスチル。

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新恐竜ラストの「他者を思いやる心は、人間だけが進化させた能力」というジル博士の台詞、これ映画では特に問題なかったんだけど、小説版では地の文でキューの心理描写が明確に書かれてしまっているので、いや恐竜がのび太を思いやるシーンつい今さっきあったよ！？と齟齬を起こしちゃってるという pic.twitter.com/iNArH6pYzq

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@tos ここたぶん何も考えずにシナリオ初期稿をそのまま小説化して地の文付け足したせいでヘンなことになってるんじゃないかなぁ。これ、通読すれば気づけそうなもんだし、川村先生や涌井先生のせいじゃなくて校正がちゃんと指摘すべきポイント（メディアの違いを理解せよ！案件） pic.twitter.com/ZcpzRX0gGR

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いやジル博士が勝手に思い込んでるだけの台詞だから矛盾ではないんだよ！というフォローを思いついた……けど、それじゃあジル博士があまりにも道化というかフォローにならないというか……（CV：キムタクという一番の特徴を失ったジル博士、キャラが薄すぎる）

どらすと @mobile_sheet

小説版のジル博士、「キムタクの声で喋るサル」という面白すぎるゲストキャラから「キムタクの声」と「サルの絵面」を抜いたのでただ検討違いなこと言ってみたり子どもを試してニヤニヤするヤな大人になってしまって、うーん……なんだろうな！