- niboshi2000
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最も重大な発見は次の点にある。「病巣の成長」は、動物がその体の成長に必要な食事タンパク質の量を満たしたときか、その量を超えたときに開始される。タンパク質必要量を満たし、その量を超えたとき、病気が始まるのである。
2011-09-01 23:32:34異常はネズミを対象にした研究ではあるが、この研究結果は人間にも当てはまる。なぜなら、大人のネズミや人間が健康を維持していくのに必要なタンパク質の量だけでなく、子供のネズミや人間の成長に必要なタンパク質の量も、著しく似ているからである。
2011-09-01 23:34:55では、平均的なアメリカ人は通常どれくらい摂取しているかというと、推奨量の10%どころか、15~16パーセントのタンパク質をとっているのだ。(日本人も15パーセント(平成19年))
2011-09-01 23:39:45これまでの話を理解していただけたとしたら、この研究結果がどれほど挑発的なものかおわかりだと思う。「栄養摂取によってガンをコントロールする」というのは極端な話に思われただろうし。しかし、実はその研究結果はもう一つ、とんでもない情報をもたらすことになるのだった。
2011-09-01 23:43:53すべての実験で我々が使用したのは、「カゼイン」だった。カゼインは、牛乳のタンパク質の87%を構成している物質だ。したがって次の疑問は、「植物性タンパク質が同様の方法でテストされた場合、ガンに対してカゼイン同様の影響を与えるだろうか」ということになる。
2011-09-01 23:46:31その答えは驚くべきものだった。「ノー」である。すなわち、植物性タンパク質では、たとえ高レベルの量を摂取したとしても、ガンの増殖を促進するようなことはなかったのである。小麦タンパクのグルテンでは、たとえ同量の20%を与えても、「カゼイン」と同様の結果を引き起こすことはなかった。
2011-09-01 23:49:55また、大豆タンパクでも、同様の実験を行ったが、20%の大豆タンパク食を投与したネズミは、20%の小麦タンパク食と同じように、初期の病巣を形成することはなかった。
2011-09-01 23:51:41★粛々と単位の書いていないグラフに今度は定規を当てて計ってみると、カゼイン20%ネズミの病巣反応は棒グラフの高さ5.6センチ、グルテン20%のネズミは0.7センチ、カゼイン5%ネズミは0.4センチだった。カゼイン5%よりは多いのな。
2011-09-01 23:55:40「タンパク質はガンの増殖を手助けする可能性がある」という考えを受け入れることは、実にやっかいなことだった。しかもそれは、「牛乳のタンパク質」なのだ。自分の頭はどうかしてしまったのではないか。私は自問自答を繰り返した。
2011-09-01 23:58:09