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liuです。アニメーション制作会社で制作などを担当しています。 質問箱:peing.net/ja/liu48545471…
共通するポイント
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制作会社に就職する、となった場合、まずは職種が何であれ共通するポイントがあり、さらに大きな分岐点として、クリエイターとして画面内に映るものを作る人になるのか、それ以外を担うのか、という選択があります。 pic.twitter.com/be6q00m5BP
2022-02-08 22:56:04![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
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それぞれに就職に際してのポイントは大きく異なるため、別個にお話しする必要があります。 また、企業選び的な視点と、自分の魅力を高める、という視点もありますね。 一つ一つ見ていこうと思います。
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まずは共通する企業選びのポイントです。根っこはいたってシンプルです。 あなたが自分の漫画をアニメ化する時にその会社になったと聞いて、喜べるかどうか。 あるいは、納得できるかどうか、です。
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制作会社の基本的なビジネスは、発注をもらって作って、納品してお金をもらう、です。出資側が発注しようと思わなければ話が始まりません。 じゃあ出資側はどういうつもりで制作会社を選定するでしょうか。
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あなたが原作者だったとしたら、こんな感じでしょうか? ・自分の作品と作風がマッチしている ・クオリティが高いフィルムにしてくれそう ・好きなスタッフがいる
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ではお金を出すメーカー側なら? ・ビジネス目的を達成できそうか ・適切なクオリティ、適切な納期を守れるか ・リスク(不確実性)を可能な限り排除できるか このあたりでしょう。
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これを一つずつ検証していけば、その会社が継続的に受注を得られるかどうか=企業の売り上げが見込めるか=持続的な発展の最低限の前提があるかどうか、がおぼろげながら見えてきます。
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注意してほしいのは、原作者側の視点だけだと片手落ちで、メーカーの視点ももつことです。コミック原作の場合、アニメの目的は書籍を中心とした作品売り上げの最大化ですから、放送時期がとても重要です。欲しい時に欲しいものが手に入る、が商売の鉄則ですから、それも含めて判断しないといけません。
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いくらクオリティが高くても、放映まで何年もかかったり、財務、法務、労務等のリスクがあったり、描写のコントロールが効かず過度なお色気や残虐シーンで作品の海外展開を阻害されるような作品が生まれる、というようなスタジオは、扱い辛いですよね。
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こうした視点を持って制作会社を眺めれば、ファン目線ではない、就職先としての適切な評価ができるようになるんじゃないかな、と思います。 残りのポイントは、また次回に。
2022-02-08 22:58:14クリエイティブ職の場合
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アニメ制作会社にクリエイティブ職で就職しよう、となった時のポイントは以下です。 アニメーター、背景、3D他、どれも共通する点です。 ・アニメ(映像)を作る一員になる、ということ ・契約形態による違い ・キャリアプラン それぞれの概要は画像にざっとまとめました。 pic.twitter.com/dtRbkzOW98
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まず一つ目ですが、アニメーターを例にとります。 絵を描く仕事は様々あります。イラストレーター、漫画家、広義のデザイン職etc... アニメーターはその中で、映像のための素材として絵を描く、という仕事です。
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一般的に絵を描く仕事、となると、自分の絵柄で勝負する、見える範囲だけ描けばいい、絵以外に必要な情報はそこまで求められない(漫画は異なりますが)、というイメージが強いですが、それらとは異なります。 その代わり、「動かす」という表現が出来ます。
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また、個人製作などを除き、多人数での共同作業となるため、絵を描くという個人作業とはスタイルが大分異なります。最終的な成果物、つまりアニメ作品の中で自分が占める割合はとても小さく、皆で作った作品、となります。
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背景であれば作品のトンマナに合わせる、3Dであればゲームほど汎用性にこだわらずショットの成立が優先、など、どの職種でも「映像を作る」ことに起因した特殊性があり、それが面白いと思えるかどうか、がとても重要になってきます。
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契約形態による違いに行きましょう。大きくは業務委託か正社員かの違いです。ただ、アニメ業界の業務委託、特に新卒での業務委託は本来の業務委託とは言い難い働き方になりがちですが、それはさておき。
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根本的なところで言うと、業務委託は成果を上げた分だけ報酬を得る。正社員は働いた時間の分だけ給与を得る、です。お金と何を引き換えにするかが違うわけです。ですので、規定された業務だけをやるなら業務委託。業務内容にある程度幅を持たせるなら正社員です。
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また、業務委託は、契約内容によって働き方が大きく変わるため、自分である程度デザインすることが出来ます。自分の興味ある作品を梯子したり、リモートワークをしたりといった自由度が魅力です。
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その代わり、根本的に、「自分のことは自分でやってね」という世界。保障や、将来のキャリアアップなどは全て自分で考え実行します。「何のために働くか」は自分次第です。
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一方正社員は、ある程度法律で規定されていますし、就業規則などもあり、自由度は低いです。大前提は「企業のために働く」になります。その代わり、給与は毎月定額支払われ、昇給やボーナスも期待でき、ある程度はキャリアやポジションも企業側で用意してくれます。
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最後にキャリアプランです。 先ほどの契約形態ともかかわりますが、フリーランスの場合は、アニメーターなら作画。3Dなら3Dと、その請け負う業務のスキルをひたすら上げ続けることで職位をランクアップさせていくことになります。
2022-02-10 23:14:26