BA.2はBA.1とは異なり病原性が高い可能性

@influenzer3 先生の2022年2月19日のツイートより。日本からでたプレプリントに関するCNNの記事をまとめたもの。
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influenzer @influenzer3

●BA.2はBA.1とは異なり病原性が高い可能性 →日本からでたプレプリントに関するCNNの記事です。 良くまとまっているので、原著を読む必要もなさそうです。 大分以前からですが、欧米では高級紙はもちろん、大衆紙のレベルですら、かなり詳細な疫学情報や論文の紹介記事が掲載されます。

2022-02-19 21:43:59
influenzer @influenzer3

これに比べると、日本のメディアはその点でかなり(深刻なレベルで)見劣りします。 頑張ってほしいです。

2022-02-19 21:43:59
influenzer @influenzer3

要点は以下かと。 ・BA.2はハムスターでの感染実験でBA,.1よりも肺病変が強く重症化させた。 ・BA.2が優勢株となったデンマークでは入院や死亡例の増加傾向が続いている。

2022-02-19 21:44:00
influenzer @influenzer3

・BA.2はBA.1よりも試験管での増殖能が早い。細胞接着によるsyncytia合成能が高い。これはデルタ株で観られた特性で病原性に関連していると考えられていた。 ・BA.2はオミクロン株(BA.1)とは区別して別の名称を与えるべきかもしれない。

2022-02-19 21:44:00
influenzer @influenzer3

・BA.2はソトロビマブなどの他のいくつかの武器が無効になっている。 As BA.2 subvariant of Omicron rises, lab studies point to signs of severity edition.cnn.com/2022/02/17/hea…

2022-02-19 21:44:01
influenzer @influenzer3

---- ・オミクロン株のsubvariantであるBA.2は、その遠い親戚(BA.1)よりも伝播速度が速いだけではない。新しい研究結果は、このsubbvariantが重症化率がBA.1よりも高く(cause more severe disease)、COVID-19に対する重要な武器のいくつかに抵抗性である可能性を示している。

2022-02-19 21:44:01
influenzer @influenzer3

・日本の研究室行われた検討結果によると、BA.2はデルタ株を含む過去の変異株と同程度に重症化率が高い可能性を示唆している。しかも、オミクロン株と同様に、ワクチン免疫による中和抗体に抵抗性を持つ。

2022-02-19 21:44:01
influenzer @influenzer3

booster接種を行う事により防御能は74%まで改善するが、BA.2はオミクロン株に対する現在の治療として用いられるモノクローナル製剤であるソトロビマブを含む、いくつかの治療法が無効になっているのだ。本研究結果はプレプリントとしてbioRxivに投稿されたものであり、未査読論文である。

2022-02-19 21:44:02
influenzer @influenzer3

・オハイオ州クリーブランドクリニックのDaniel Rhoads博士によると、「ヒトにとって、BA.2はBA.1よりも悪性(a worse virus)である可能性がある。より速やかに感染拡大し、重篤な疾患を引き起こすかもしれない」と述べた。Rhoads博士は本研究のreviewを行ったが、研究には関与していない。

2022-02-19 21:44:02
influenzer @influenzer3

・米国CDC所長であるRochelle Walensky氏は「CDCもBA.2の動向には注視している(keeping a close eye)」と述べた。「BA.2がBA.1よりもより強毒であるというエビデンスはありません。CDCは国内および世界的に流行している各種変異株のモニターを続けています」と金曜日に述べている。

2022-02-19 21:44:03
influenzer @influenzer3

「今後も引き続き、ヒトに対する重症度に関するデータや、実験室で行われているこのような検討の知見を監視していく予定です」。

2022-02-19 21:44:03
influenzer @influenzer3

・BA.2は武漢株と比較して高度の変異を有している。オリジナルのオミクロン株(BA.1)と比較しても数十個の異なる変異を有しており、これまでの変異株であるアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株間の違いと同様のレベルで、両者(BA.1とBA.2)は異なっている。

2022-02-19 21:44:04
influenzer @influenzer3

本研究を行った東京大学のKei Sato氏は、これらの知見はBA.2がオミクロン株の亜種としてとらえられるべきではない事、そして注意深いモニターが必要である事を証明している、と主張している。

2022-02-19 21:44:04
influenzer @influenzer3

・「BA.2はステルスオミクロンと呼ばれています」、「それはオミクロン株とは異なり、BA.2がPCR検査でSGTFを示さない事によるものです。そのためにBA.2をを見つけるためにはウイルス配列を特定するという余分な作業が必要になるのです」とSato氏は述べた。

2022-02-19 21:44:04
influenzer @influenzer3

「各国がすべき事はBA.2を特異的に検出する方法を確立する事です」。 ・「(オミクロン株ではなく)新しいギリシャ文字をあてがう必要がありそうだ」とワシントン大学のDeborah Fuller氏は述べている。

2022-02-19 21:44:05
influenzer @influenzer3

・WHOによると、BA.2はオミクロン株よりも感染力が約30%高いと推定され、これまでに74か国と米国47州で検出されている。

2022-02-19 21:44:05
influenzer @influenzer3

・米国CDCは米国人の約4%がBA.2に感染したと推定しているが、他の地域ではさらに多くの感染者が発生している。バングラディッシュ、ブルネイ、中国、デンマーク、グアム、インド、モンテネグロ、ネパール、パキスタン、フィリピンなど少なくとも10か国ではすでにBA.2が優勢株になっている。

2022-02-19 21:44:06
influenzer @influenzer3

・リアルワールドにおけるBA.2の重症度に関するエビデンスは一貫性がない。南アフリカやイギリスなどBA.2が拡大しつつある国では入院数は減少してきている。しかしBA.2が優勢株となっているデンマークでは、入院および死亡が上昇し続けているのだ。

2022-02-19 21:44:06
influenzer @influenzer3

・今回の研究では、BA.2はBA.1よりも細胞内での増殖が速い事が示されている。また細胞同士をより強く接着させることで(stick together)、BA.1よりも大きな感染細胞の塊(syncytia)を作る事も分かった。この塊は多量のウイルスを複製する場となる点が懸念事項である。

2022-02-19 21:44:07
influenzer @influenzer3

デルタ株の場合も同様のsyncytiaを作る能力が高く、これが破壊的肺障害を起こす原因の一つであると考えられていた。

2022-02-19 21:44:07
influenzer @influenzer3

・ハムスターにBA.1とBA.2を感染させると、BA.2に感染させたハムスターは重症化し肺機能の悪化が見られた。病理所見においてもBA.2感染ハムスターはBA.1感染ハムスターよりもダメージが大きかった。

2022-02-19 21:44:07
influenzer @influenzer3

BA.1と同様に、BA.2もワクチン接種者血中の中和抗体を逃避する能力を持っていた。アルファ株やデルタ株による過去の流行での既感染者の抗体にも抵抗性を示していた。

2022-02-19 21:44:08
influenzer @influenzer3

明るいニュースもある。最近、BA.1に感染した人はBA.2感染に対してある程度の防御能を示しており、特にワクチン接種者ではその効果が大きかったのだ。

2022-02-19 21:44:08
influenzer @influenzer3

・Fuller氏はこれは重要な点だと述べている。BA.2がBA.1よりも感染力が強く病原性が強いとしても、それが必ずしもより破壊的なCOVID-19の流行につながる事を意味しないからだ。 (続く)

2022-02-19 21:44:09
influenzer @influenzer3

(続き) 「より危険な可能性がある新しい変異株に直面した時に我々が考えるべき注意点の一つは、これ(story)には2つの側面があるという事です」と、Fuller氏は述べた。「ウイルス事態も重要ですが、宿主である我々も同様に重要な役割を果たすという事です」、

2022-02-19 21:45:11