茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2753回「アカデミー賞は時代を映す鏡」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２７５３回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今日はアカデミー賞の授賞式がある。ぼくは仕事で見られないけど、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がノミネートされている４部門で受賞することをお祈りしています。すばらしい朝（アメリカでは夕べ）になりますように。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アカデミー賞で本質的なのは、アカデミー会員の純然たる投票で決まるというシステムで、受賞者、受賞作品は、プレゼンターが封筒を開けるまで、集計に関わるエージェント以外は本当に誰も知らないということだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アカデミー会員の投票で決まるという究極の「民主主義」。もちろん、その会員に対するアピールや宣伝ということはあっても、最後は一人ひとりの選択、判断で決まるというのはアメリカらしいし、それがアカデミー賞の質や権威を保っているとも言える。

茂木健一郎 @kenichiromogi

作品賞を見ると、アカデミー賞も変遷してきている気がして、一時期娯楽性が重視されていると感じられたが、最近は芸術性でも納得できる作品が増えてきていると思う。アカデミー会員の投票で決まる以上、時代の雰囲気と無縁ではない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アカデミー会員の投票で決まるということは、どのような作品がつくられているか、市場で受け入れられているか、批評家たちの評価を受けているかという時代精神を映す鏡にもなる。文化の多様性、多言語化、ジェンダーの意識などで変わるアカデミー賞が今年はどんな選択をするのか今から楽しみだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２７５３回「アカデミー賞は時代を映す鏡」をテーマに５つのツイートをお届けしました。