「性的搾取、性的消費、性的客体化、性的モノ化、性的対象化」という言葉の『誤用』について

表現を批判するために使用されている言葉は、本来の定義を無視して誤用されているものばかりだ。2022年4月4日、国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを伝えるニュースサイト『コミックナタリー』が、日本経済新聞に掲載されることを記事にして投稿した。当該広告は、講談社ヤングマガジンで連載中の漫画『月曜日のたわわ』の広告であった。その広告への非難は「キモい」「きしょい」「気持ち悪い」と露骨な生理的嫌悪感で他人を傷つける、罵詈雑言のオンパレードであった。また、この炎上に関して「性的搾取」「性的消費」という言葉を使って意見を述べる投稿があった。しかし、性的搾取は本来の定義とは全く異なる恣意的な解釈で述べられており、性的消費は学術用語でも何でもないインターネットスラングに過ぎない。合わせて、表現へのレッテルとして使われがちな「性的客体化・性的モノ化・性的対象化」という言葉の『本来の定義』も解説する。
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定義を調べず、曖昧な言葉と主観で持論を述べておきながら「いや、ほんとーにほんとーにほんとーに…。わからないもんなんですねえ」「普通の人は理解すると思いますが……」と、理解しない人々を「普通の人ではない」と見なすことは、いかがなものであろうか。

汐街コナ氏(しお氏)はもしかしたら「現実に起こってる性犯罪や性被害に全く関心がない」からこそ、何も調べずに曖昧なことばかり述べているのかもしれないが……。

現実に起こっている性犯罪や性被害に関心があるのなら、まずは基本的な情報を調べることから始めたい。

2021年4月6日 神崎ゆき
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神崎ゆき @yukinoko811

フェミニストに「名誉男性」と誹謗中傷された女性たち・クリエイター・企画者・モデルの方々をきっかけに、男女問わず全ての表現者の為に何かできないかとアカウントを作りました。表現の自由と誹謗中傷問題の2つを中心に、様々な社会問題の解決を目指して各情報を少しずつ発信していきます。マシュマロ専用アカウント⇒@yukimaro98

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