(『新小銃の審査なんて二、三形式出るだけでもかなり恵まれてるのでわ』という顔をしている)
2022-04-26 20:25:56(明治時代の小銃の審査なんて競争試作なんかなくて気がついたら『新型の鉄砲がほしい』『三十年式is不適』みたいなところから一形式だけ生えてきて採用されてたりする)
2022-04-26 20:27:15(そういう中から『もう最初から大本命』みたいな銃が採用される『南部砲兵大尉考案銃』なんかはその典型)
2022-04-26 20:28:23(その大本命がしっかり国軍の威力となったわけで) pic.twitter.com/k6ucWHwDQ3
2022-04-26 20:31:06(日本の場合、重機関銃も軽機関銃も拳銃も、制式審査には先に大本命があって、それで決まって威力を発揮してきた)
2022-04-26 20:32:29(もちろん複数の形式が登場して採用を競ることもあった。九六式のときに南部のやつとZBの対決になったのもそうだし、九九式LGのときも三、四種類提出されて競っている)
2022-04-26 20:34:24(当時の日本では火器を実際に『軍隊の要求に合わせて』設計して生産できる業者が少なかったのもたしかに提出される形式の少なさに繋がるだろう)
2022-04-26 20:35:58(仮に制式審査に間に合って試験された銃器が1種類しかなくとも、それは本質的に関係がないことだ)
2022-04-26 20:39:20(そして、試作が出来上がる。ここで射撃性能や取扱い性能等を試験する。必ず思いもよらない問題が出る)
2022-04-26 20:42:16(ほんとうに思いもよらない問題が出る。尾筒と遊底の摺動部分の肉厚が足りず尾筒が徐々に損壊することがある。三八式の試作の時の話だ)
2022-04-26 20:44:29(あるいは安全装置が操作困難。あるいは構えたときに何らかの違和感。ほんとうに思いもよらない問題が出る)
2022-04-26 20:46:18(部隊での実用試験でもらそれまでの審査では問題にならなかった問題が噴出したりする)
2022-04-26 20:48:59(そして、実用試験を終えて改善すべき点が出ればこれを修正してようやく仮制式になる)
2022-04-26 20:50:40(そして仮制式のあいだに実動部隊で何らかの苦情が出れば適宜改正して、そしてようやく制式になる)
2022-04-26 20:51:58