臨床家のための対人関係療法入門ガイド

水島広子著『臨床家のための対人関係療法入門ガイド』http://bit.ly/dpJ0fi
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nasa Asukai @nasaAsukai

なんだか知恵熱が。これから『臨床家のための対人関係療法入門ガイド』を読む予定。

2010-05-05 14:42:15
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPT(対人関係療法)は、患者のパーソナリティを矯正するものではなく、病気を治すものである。つまり、薬物療法と同様に、病気の治療法である。」

2010-05-05 15:00:26
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTは対人関係を解釈するものではなく、患者に現実的なスキルを与えるものである。」

2010-05-05 15:00:59
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTは、限定された期間、焦点化された治療目的の中であっても、患者の自主性を最大限に尊重する治療法である。つまり、適切な教育と方向づけさえすれば、患者は自分で治る力をもっていると考えるものである。」(つづく)

2010-05-05 15:02:36
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTは、患者の対人関係問題を特定の方向に導くものではなく、適切な環境を提供することによって、患者自らに方向性を見つけてもらうものである。」

2010-05-05 15:03:47
nasa Asukai @nasaAsukai

既にIPTに関する多くの本を読んだから不要だと思ったけれども、技法や面接の具体的な部分が詳細に書かれていて参考になる。水島広子著『臨床家のための対人関係療法入門ガイド』http://bit.ly/dpJ0fi

2010-05-05 15:08:00
nasa Asukai @nasaAsukai

IPTの特徴。「期間限定である。焦点化されている。現在の対人関係に取り組む。精神内界ではなく対人関係に焦点を当てる。認知ではなく対人関係に焦点を当てる。パーソナリティは認識するが治療焦点とはしない。技法ではなく戦略が重要。」

2010-05-05 15:10:08
nasa Asukai @nasaAsukai

「認知ではなく対人関係に焦点を当てる」というところが認知行動療法とは違うところ。

2010-05-05 15:10:41
nasa Asukai @nasaAsukai

「過労など、一見対人関係とは無関係に見えるものもある。しかし、その人がなぜ過労に陥るほど仕事を抱え込んだのか、断ることはできなかったのか、などと考えていくと、これも1つの対人関係上の状況と見ることができる。」

2010-05-05 15:23:23
nasa Asukai @nasaAsukai

期間限定「IPTはとても温かい治療法なので、常に「治療」という姿勢を維持しないと、患者が治療関係を友情の代替にしてしまうというリスクをはらんでいる。「いずれは終結する関係」を前提にすることが、この依存問題を大きく軽減することになる。」

2010-05-05 15:34:37
nasa Asukai @nasaAsukai

現在の対人関係に取り組む「過去の人間関係は、初期に聴取して認識はするが、治療の焦点とはしない。過去の対人関係の影響で、現在の対人関係に何が起こっているのか、ということに注目していく。」

2010-05-05 15:36:38
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTでは認知には焦点を当てない。IPTは、患者の気持ちや感情に注目し、それを引き起こした対人関係上のやりとりそのものに焦点を当てる。」

2010-05-05 15:43:41
nasa Asukai @nasaAsukai

「「どのような認知がそのような感情を引き起こしたか」というふうに考えるのではなく、「誰が何を言ったからそのような感情が起こったのか」ということを直接見ていくのである」「目標は非適応的な認知を変えることではなく、あくまでも対人関係のパターンを変えることに置く。」

2010-05-05 15:44:43
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTの特徴は、特定の技法にあるのではなく、その戦略にある。...「医学モデルを適用すること」と「4つの問題領域のいずれかに焦点を当てること」である。」

2010-05-05 15:58:22
nasa Asukai @nasaAsukai

「「医学モデル」というのは...患者は病気にかかっているのであって、それは治療可能であると強調するということである。...これはまさに、患者に「病者の役割」を与えているということ」

2010-05-05 16:01:46
nasa Asukai @nasaAsukai

対人関係の4つの問題領域「悲哀」「対人関係上の役割をめぐる不和」「役割の変化」「対人関係の欠如」はエビデンスに基づいて作られた。「IPTの問題領域は、その人を解釈するために作られたものではなく、治療の中で変化させることができる領域を定めるために用いられるものである。」

2010-05-05 16:19:55
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTの目標は、抑うつ症状を減じることと対人関係機能・社会的機能を改善することである。」「対人関係の出来事とうつ病の関連を理解する」と「それらの対人関係の出来事に対処するスキルを改善する」を患者はできるようになる。

2010-05-05 16:31:27
nasa Asukai @nasaAsukai

「米国における現在の臨床研究は、製薬会社からの資金提供が主流となっており、精神療法についての大規模な臨床試験は以前よりも行いにくくなっているようである。」

2010-05-05 16:36:16
nasa Asukai @nasaAsukai

IPTの気分障害へのエビデンス。「反復性うつ病****、気分変調性障害**、双極性障害***、プライマリケア・身体疾患患者のうつ病****(IPC***)、HIV陽性患者のうつ病***、産前産後のうつ病**」

2010-05-05 16:57:54
nasa Asukai @nasaAsukai

****:2つ以上のRCT(無作為化比較対照試験)で優位、***:1つ以上のRCTで優位または同等、**:1つ以上のオープン研究やパイロット研究で有望。

2010-05-05 17:00:17
nasa Asukai @nasaAsukai

IPTの気分障害以外へのエビデンス「神経性大食症****、むちゃ食い障害***、不安障害**」 IPTの様々な対象へのエビデンス「思春期うつ病***、高齢期うつ病****、認知障害を伴う高齢期うつ病**、夫婦**」

2010-05-05 17:04:05
nasa Asukai @nasaAsukai

IPT(対人関係療法)に対して、「IPCは対人関係カウンセリングのことである。これは、軽度のうつを対象にして、メンタルヘルスの専門家でない人たちが行うことを前提としたカウンセリングである。最高6回の面接で、1回のセッションは初回を除けば20分程度である。」

2010-05-05 17:08:05
nasa Asukai @nasaAsukai

「IPTは、他の文化圏への適用に成功してきた精神療法である。...IPTを多様な文化圏に適用することの容易さは、IPTの問題領域が、文化圏を超えた、本質的で普遍的なものであることを反映していると考えられる。」

2010-05-05 17:10:57
nasa Asukai @nasaAsukai

ウガンダでは「対人関係の欠如」が該当者がいないためにマニュアルから削除されたらしい。また、夫への不満を言葉で表現することがタブーであり、「まずい料理を作る」ことで表現する習慣があり、技法上の修正が行われたらしい。

2010-05-05 17:14:02
nasa Asukai @nasaAsukai

「コミュニケーションが全般に曖昧で抑制された日本には適した治療法であるという印象を持っている。ただ、重要な他者の治療への関与を増やすなど、若干の修正の必要性を感じている。」

2010-05-05 17:16:17
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