【創作企画】第10話 その光は絶望か【UP A Mystery】

UP A Mystery【完結】 @C_UP_A_Mystery

エリーゼが小さく頷くと同時に、アシェルの2人を呼ぶ声が扉の向こうから聞こえてきた。 随分と厚い扉のはずだが、ここまで届くとなるとかなり近くまで来ているのか、彼女の声が大きいのか。 お互いに顔を見合わせてから、イーライがそっとエリーゼの手を取る。

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「あー………………行くか。 …また怒られる予定だから…」 「……私に怒られたのに、まだ怒られる予定あるんですね」 「いやぁ…お前探す前にアシェルたちに会っちゃって、怒らせたから探してくるって言い残しちゃって…ついでにギルさんにも説明せずに適当に…」

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「…あぁ、なるほど。 ……………………………馬鹿ですね」 「2回も馬鹿って言うな」

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軽口を叩き合いながら重たい礼拝堂の扉を開ける2人の背を、背後の光る銀色の十字架だけが見ていた。

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果たして、その光は。

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🍎【Chapter10 その光は絶望か】 終🍎

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【10話 ロスト者】 なし