- mocharn3rd
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ふう、とOctopusは息をつく。 「好き嫌いは別として、メランサの言う"即、首を斬る"か、"顎打ち"、あとはブラウンの言った締め技が推奨だぞ」 「あとは……ワシはあの場では言わんかったけど、目への攻撃か」
2022-05-07 21:52:25Octopusは笑った。 「そこでサミングを連想しないほど、あいつらは練度が低くないぜ。お前が言わないようにしてるのもバレバレなんだ」 「ふう……」 熹一は頭をかいた。 「ワシ、弟子に恵まれとるんやな……」
2022-05-07 21:52:41青暗い龍門の空を、メランサは眺める。 小規模なマフィアの争いがあるという情報があり、龍門近衛局からサポートの要望があったのだ。
2022-05-07 21:53:00メランサの袈裟斬りを、敵マフィアはバックステップでかわすと、ドスで突きをしてきた。すぐさまメランサは伏せるようにして回し蹴りを放つ。転んだマフィアは受け身を取りつつドスを払う。
2022-05-07 21:53:22メランサはドスを刀で受けながらマフィアにとびかかり、懐からナイフを出した。 マフィアの後ろをとり両足で胴を締めながら、首筋に刀を当てる。
2022-05-07 21:53:37メランサが言う。 「怒らないで下さいね。あなたがここでなにもかも吐けば、あなたの家族は助かります」 マフィアは顔を赤くすると、深呼吸して、身体の力を抜いた。
2022-05-07 21:53:49「ああ嬢ちゃん、そっちこそ怒らないでくれよ、俺にはあんたくらいの娘がいるんだ。 なんか、誰が哀れなのかわからねェよ……」 マフィアが泣き出した。
2022-05-07 21:54:00(後ろから固めることで生殺与奪の権を覚える。なるほど、熹一さんの言ってたのはこういうことか) メランサは修練の効能を得ていた。 「幽玄真影流"双手穿孔拳"」 「があっ」 メランサの両拳が、マフィアのボスの側頭にクリティカルヒットした。
2022-05-07 21:54:18後日。訓練室に、灘関係のオペレーターや近接系オペレータが、ノートパソコンに集まっていた。 ノートパソコンには、メランサが双手穿孔拳を極めている動画が流れていた。
2022-05-07 21:54:41熹一が話す。 「ここまでうまく行ける例はそうそうないんや! メランサに拍手!」 うわああああ、と声があがり、当のメランサは顔を真っ赤にしていた。 カシャは鼠耳をかきながら、メランサにどうフォローするかを考えていた。
2022-05-07 21:55:10