芦田宏直「Twitter微分論」完結編

芦田宏直 @jai_an

近代とは、電気の時代

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電気の時代とは、フローの時代

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フローの時代とは夜（影）と昼（光）、始まりと終わりとの区別を越える“永遠性”の時代

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たぶん、デカルトの「我思う故に、我有り」は電気の時代の哲学への予兆

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つまり「主観Subject」＝近代的な自我とは、夜（影）と昼（光）、始まりと終わりとの区別を越える“永遠性”の時代の〈人間〉のこと

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その“永遠性”の実質的な始まりは電気冷蔵庫

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昼夜を問わず電源が切られなかった初めての家電が電気冷蔵庫

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昔（1950年代中半まで）は、電気メーターが回っていないことを確認して、外出するのが常だったが、電気冷蔵庫以来それが無くなり、20年後のビデオデッキの予約録画（＝タイムシフト）はさらに電気の家庭内常住性を加速させた。それ以後、季節の風物詩「NHK紅白歌合戦」の視聴率も落ちていく

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そしてビデオデッキの20年後から現在においては、サーバーがその電気冷蔵庫に取って代わった

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前者（電気冷蔵庫）は自然を、後者（サーバー）は人間を昼夜を問わず人工化した

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眠らない自然、眠らない人間

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自然は与えられるものではない、人間は与えられるものでもない、というのが覚醒した自然と覚醒した人間の格率

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覚醒とは、〈意識〉のこと

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両者（自然と人間）に共通するキーワードは〈意識〉と〈選択〉

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〈いつでも何でも（選択できる）〉という意識の遍在（ユビキタス）が、近代の成熟の徴表

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〈自由・平等〉は、意識と選択の時代の政治表現

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〈いつでも何でも（選択できる）〉という自由と平等、つまり選択性が高まれば高まるほど、「私って何？」という内面を問う問いが先鋭化する。技術の進歩は、内面の強化を不可避に強いて、宗教的内面にまで昇華する。技術は宗教と親和的。

芦田宏直 @jai_an

〈私〉は選択するときにだけ私「である」→「我選択する故に我有り」

芦田宏直 @jai_an

この「選択をするときにだけ」の「だけ」は何らかの不足や限定を意味するのではない。

芦田宏直 @jai_an

不足や限定は存在しない。もはや経済学が生産（欠乏の充足）の経済学でなく、消費の経済学であるように不足や限定は存在しない。

芦田宏直 @jai_an

電気の時代の眠らない永遠性が秒刻みで人々の行動に、選択、理由、意味を強いているからである

芦田宏直 @jai_an

心理学の〈心〉も選択性（＝傾向性）を問う時代の人間を扱っているだけのこと

芦田宏直 @jai_an

〈私〉は眠らない

芦田宏直 @jai_an

水さえも理由を付けてわざわざ購入し（水さえも内面化されている）、人間関係もまた、自動ドアのようにいつ来るかもしれない来訪者に向かって常時センサーを働かせるように機敏で繊細な関係に陥っている

芦田宏直 @jai_an

携帯電話も携帯メールも自動ドアのセンサーのように、〈現在〉を先鋭化、内面化している