マルクス主義を理解する(全面差し替え)

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彼の世界観の中心にあったのは、お金を取り除くことだ。欲ではなく必要に応じて日常の必需品、すなわち毎日のパンなどを配給すれば、資本主義の大権力者によって長い間押さえつけられていた人間の自然な公共愛を取り戻すことができるはずだ、というのだ。 pic.twitter.com/wjbZVhYNCZ

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これは実は18世紀のフランスの社会思想家であるジャン・ジャック・ルソーの霊をマルクスが口寄せしているのである。ちなみに、ルソーはマルクスが賞賛した数少ない人間の1人である。ルソーは、新しい社会を作るには次のようなことが必ず必要だと考えていた。 pic.twitter.com/vjcQm4Wsjc

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"いやしくも国民に制度を与えようと企てるほどの人は、いわば人間の性質を変えることができるという確信のある人たるべきだ。自ら、完全にして独立せる全体である各個人を、この個人にその生命と存在とを与えるところのより大きな全体の一部分に変えることができる(...)という確信のある人たるべきだ" pic.twitter.com/dkcU8W0GJX

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これを理解すれば、マルクス主義思想の重要な特徴だけでなく、20世紀の暗い歴史を理解することができる。 マルクスはルソーを文字通りに受け取った。資本主義が啓蒙主義やユダヤ・キリスト教価値観と共に人を”腐敗”させる前の純粋で無私無欲だったとされる状態に、人間性を戻さなければならない。 pic.twitter.com/0hsTKoHjbg

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しかし、この”新しい人類”を創造するのは、途方もない仕事だ。マルクスは、多くの人がこれに反対することを予測した。特に資本主義体制に大きな権益を持つ所有者や管理者だ。穏やかな説得では目的を達成することはできない。国家権力の無慈悲な行使によってのみこの仕事をやり遂げることができる。 pic.twitter.com/cZtc6Tf6PE

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マルクスは全面的にこれを支持した。私有財産、賃金労働、競争、利益。これらをすべてなくさなければならない。マルクスがプロレタリア独裁と呼んだ労働者自身が運営する国家が生産と価格を統制する。この国家が経済を賢く管理する。すなわち、人は能力に応じて働き、必要に応じて受け取るのだ。 pic.twitter.com/A4TqyPhLKb

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それがどれほど素晴らしいか想像してみよう。エゴもなければ私欲もない。誰もがほかの人のために働く。平和、愛、そして調和。この考え方は多くの人を魅了する。こうした世界に住むことを望まないものがいるだろうか。「まわりを見てごらん」とマルクス主義者は言うだろう。 pic.twitter.com/HVgBMuQmxx

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力のある者がさらに多くを手に入れるために力のない者を搾取し、多数派の高潔な願いを押しつぶす。押しつぶされるのはあなたの願いだ。それは不公正で不当だ。すべてを更地にして最初からやり直した方がいいのではないか。 pic.twitter.com/PegN8iYAIC

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それがマルクス主義者の、社会主義者の夢だ。 だが、現実世界ではそれは悪夢になる。 必要は要求になり、要求は権利になる。 最良の人々がばかにされ、最悪の人々が誉めそやされる。イノベーションは衰退し、政府はさらに巨大化する。 pic.twitter.com/2nXCzAGKVx

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最後には、生産する者は生産しない者の実質的な奴隷となる。そして、経済的にも、知的にも、道徳的にも社会は崩壊する。 しかし、ほんとうのホラーはここから始まる。 pic.twitter.com/dpvqXCQdpi

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私が大げさに言っていると思うなら、ソ連やキューバやベネズエラから逃げてきた人に尋ねればよい。 リスクもあっただろう。不平等もあっただろう。それでも彼らは自由を選んだ。私たちもそうすべきだ。 pic.twitter.com/6vArHRMlLz

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クレムソン大学政治学教授のブラッド・トンプソンでした。(了) 英文スクリプト: ↓ prageru.com/video/understa…