マルクス主義を理解する(全面差し替え)

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『マルクス主義を理解する: 人類の敵は所有すること』を訳してみた。資本主義は全ての悪の根源だ。資本主義体制を打破すれば、貧困/不平等/搾取等はなくなる。マルクスはそう信じていた。彼のユートピア世界観は実現可能なのか? 政治学者のブラッド・トンプソンが解説します。 youtube.com/watch?v=LEEHnW… pic.twitter.com/p70kNFdcue

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なぜいまだにマルクス主義に入れ込む人がいるのか? カール・マルクスが亡くなって百年はゆうに経つというのに。マルクス主義を試した全ての場所で、死と破壊だけが後に残った。過去千年の歴史を見ても、残虐行為、テロ、大量殺人の発生規模において、マルクス主義体制は他を圧倒する。 pic.twitter.com/RtOMSF3aiW

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それでもマルクス主義は息絶えていない。今日、それはポストモダニズム、多文化主義、フェミニズム、環境保護主義、批判的人種理論などの皮をかぶっているかもしれない。しかし、中身がマルクス主義であることに変わりはない。 pic.twitter.com/XmCz4yu0hQ

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では、失敗の連続にもかかわらず、なぜマルクス主義はこれほど長い間生き延びたのか? それどころか、ときにはこの世の春を謳歌したりもしたのか。 それなりの理由があるはずだ。 pic.twitter.com/lT2Q68UUjJ

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経済学者としてのマルクスにどれだけ文句を付けようが、彼が心理学の達人だったことはまちがいなかった。彼と同じように嫉妬と憤怒によって突き動かされる人がどの社会にも数多くいることを彼は認識していた。 マルクスは彼らに直接語りかけた。あなたが悲惨な暮らしをしているのは… pic.twitter.com/a56A0YL3Qa

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…あなたのせいではない。無慈悲にカネを追い求める私たちのシステム、すなわち資本主義体制のせいである。彼はこう約束した。資本主義を駆逐することさえできれば、貧困、不平等、搾取、階級闘争、戦争、疎外をなくすことができる。革命を始めたい人にとっては悪くないリストである。 pic.twitter.com/tSbQ9jv2eU

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それだけではなかった。マルクス主義は、この社会主義ユートピアが遠い未来や来世の話ではなく、手の届くところにあり、すべての人が今すぐにでも手に入れられるものだと請け合った。ほんの小さな障害物をひとつだけ取り除けばいいだけなのだと。そして、その障害物とは人間性である。 pic.twitter.com/umEeCsngel

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マルクスは、『1844年の経済哲学手稿』でこのテーマを深く考察した。これを一言で要約すれば次のようになる。「人類の敵は所有することである」。言い換えれば、モノを所有したいという欲望があなたを悪い人間にする。しかし、責められるべきはあなたではなく、資本主義なのだ。 pic.twitter.com/d8IxYqUipm

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マルクス哲学の最も一般的な解釈では、不平等、搾取、階級闘争がはびこる不公正な世界を生み出したという理由で彼は資本主義に反対したとされる。この考え方に従えば、マルクス主義は収入と社会的ステータスを平等化することである。 これは正しい。だが、これだけにとどまらなかった。 pic.twitter.com/zysYcLPShJ

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マルクスは、物質的な富の蓄積は人間性を奪いとるものだとみなした。金銭や物質的財産が増えれば増えるほど、人は真の人間性から遠ざかるというのだ。どういうことか? pic.twitter.com/NdUMmICxgX

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マルクスという哲学者の社会主義パラダイスでは、人は無料で食べ、飲み、映画館に出かけ、生活費を稼ぐ必要もない。なんといっても、たかり屋だという罪悪感を持つことなくこれらのことをできるのだ。 pic.twitter.com/LkBDzYHTgd

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あなたがしなければならないことは、楽しく過ごすことだけだ。マルクスの言葉でいえば、「明日は今日と違うことをすればいい。朝、狩猟に出かけ、昼は魚釣りをし、夕方には牛を育てればいい」のだ。 夕方に牛を育てる? そう、マルクスはそれほど現実と疎遠だったのだ。 pic.twitter.com/xcxNVnlKu9

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しかし、誰が下水を掃除するのか。社会が機能するために必要な”汚れ仕事”を誰が担うのか。皮肉なことに、”邪悪な”資本主義社会では、下水の掃除人は自由意志でその仕事を選択する。社会主義者の” 天国”では、ほとんど常に強制が必要になる。 pic.twitter.com/CunmbDGX5i

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マルクスがこうした面倒な細部に頭を悩ませることはなかった。彼はそれを別の人にまかせた。不幸なことに、その別の人とは常に、レーニン、スターリン、毛沢東、ポル・ポト、ウゴ・チャベスなど、権力に取りつかれた妄想狂だった。彼らがマルクスに命を吹き込み、その過程で何千万人が苦しみ、死んだ。 pic.twitter.com/05tbgSJTLM

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マルクスの主張とは逆に、金銭と尊厳をもたらすのは自由意志で選択した仕事だ。さらに、ほとんどの人は、自分の利益を追求しているときに最も良い仕事をする。これは、マルクスが軽蔑した考え方だ。 マルクスによれば、自己利益の追求はすべての人をエベネーザ・スクルージに変える。 pic.twitter.com/HIIrI40U8d

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ディケンズの『クリスマス・キャロル』に出てくる強欲で冷酷で意地汚い主人公だ。カネ、すなわち資本は本質的に腐敗しているだけではない。正直または公平な方法でカネを稼ぐことはできないのだ。金持ちは労働者を搾取することで金持ちになった。マルクスにとっては、これ以外の説明は考えられない。 pic.twitter.com/wU47DpQpMD

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現代の多くの人も、これ以外の説明はないと考えている。マルクスはこうした人々の腹立ちや憤怒さえも哲学的に正当化してくれるのだ。何世代にもわたって、図式は変わっていない。 “恵まれた人々”を引きずり下ろすことによってのみ、”恵まれない人々”を引っ張り上げることができるというのだ。 pic.twitter.com/8oDYYuMZXp

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究極的には、マルクスの筆が吐き出す毒は、現実が彼の世界観に一致しないという事実に由来するものだ。人間は複雑な生き物であり、各自が異なる才能、野心、希望を持っているということは、彼には思いも寄らないことだった。そんなことはどうでもよかったというのが、より正確な言い方かもしれない。 pic.twitter.com/cKJuIbdNSZ

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人々が自発的に彼の世界観に従わないのなら、国家は他の説得手段を用いなければならない。それはたとえば殺人や恐怖だ。 大英美術館の片隅やむさくるしいロンドンのアパートで一心に思考を巡らせていたとマルクスにとっては、これは筋が通った話だった。 pic.twitter.com/5r4KGiSdHd

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驚くのは、数多くの人が彼を信じたことだ。悲劇的なことは、信じたせいで数多くの人が苦しめられ、命を落としたことだ。恐ろしいのは、数多くの人がいまだにこれを信じ続けていることだ。 クレムソン大学政治学教授のブラッド・トンプソンでした。(了) 英文スクリプト: ↓ prageru.com/video/understa…

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注: 今回の動画は『マルクス主義を理解する』3部作の第1弾です。

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動画『マルクス主義を理解する: 世界を変える』を訳してみた。万国の労働者よ団結せよ。マルクスの呼びかけは労働者には届かなかった。しかし、それを丸呑みにした知識階級は、いまでもその教義を推進している。彼らは何を望み、それが私たちにどのような影響を与えるのか。 youtube.com/watch?v=ep_API… pic.twitter.com/Y7BuYecrvP

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ロンドン北部のハイゲイト墓地にあるカール・マルクスの墓石には、次のような言葉が刻まれている。「哲学者たちはただ、様々なやり方で世界を解釈してきただけだ。 しかし重要なのは、それを変えることである」。 pic.twitter.com/dLUW9aZAbH

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今では哲学者などいなくなってしまったわけだが、「哲学者」という言葉を「教授」に置き換えれば、現代社会におけるマルクスの色褪せない魅力の核心を知ることができる。 pic.twitter.com/aVyw1rDgwW

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マルクスは、知識階級、すなわち法学、歴史学、女性学、人類学、ジャーナリズムなどの教授たちに、象牙の塔から出てきてバリケードに参加することを要求した。ほこりをかぶった過去を保守管理する者ではなく、栄光ある新しい未来の創造者となることを求めたのだ。 pic.twitter.com/jxkhGmYF6O

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