「円安はヤバい」！？ 円安／インフレと、日銀の「金融緩和」の関係、日本経済の長期政策について ――「悪い円安」論、日銀の「出口戦略」、「産業構造改革」

しろうと @sirouto

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togetter.com/li/1843596 「悪い円安」と「安い日本」のままで大丈夫？ 産業構造の大転換が令和に必要！？ ――産業空洞化、ライドシェア、観光立国（以前まとめ）

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どうも、しろうとです。今回は、最近急速に進んだ「円安」と為替の問題について、お話していきます。とくに、最近よく言われる「悪い円安」論について、日本の「長期停滞」と、産業構造の問題に絡めて考えていきます。よろしくお願いします。

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youtube.com/watch?v=mDwBgn… 【日銀・黒田総裁】“急速な円安は望ましくない”（ 2022/06/17 日テレNEWS）

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まず、最近のニュースと、基本的な情報から押さえておこう。報道によると、「黒田日銀総裁」は、「急速な円安は望ましくない」としながらも、以前からの「金融緩和」は継続する方針のようだ。

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youtu.be/yJaqJZ0-WZk?t=… 黒田総裁「粘り強く続ける」日銀“金融緩和継続”決定　経済学者 成田悠輔が解説 (2022年6月17日 ANN 成田氏発言部分)

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上記動画の経済学者・成田悠輔氏によると、金融緩和の継続と引き締めの「究極の選択」は、どちらを選んでも痛みがあるという。またそもそも、金融緩和が常習化した低成長の日本経済は「末期患者」状態で、「小手先の政策論」より、「規制緩和」「デジタル化」のような長期的な政策論が必要だという。

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私も、成田氏の意見に、大筋で賛成したい。これまでの短期的な視点での、金融政策（財政政策）、要はバラマキ政策だけでどうにかなる時期は、もう終わりつつある。ので、「明治維新」のような、抜本的な「構造改革」が必要だろう。

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ただ一点、金融緩和の継続と引き締めは、どちらも苦しい、というのは成田氏の言う通り。だが、長期的には、いつかどこかで引き締めに転じて、「金融正常化」する過程、あるいは日銀の「出口戦略」は不可避だと考える。しかし、これは複雑な話になるので、後回しにしよう。

しろうと @sirouto

youtu.be/sH9B5jCBA-g?t=… 【明朗解説】日本はやっと間違いに気付いた？外貨資産で家計を守る？20年ぶり水準の円安はヤバいのか？　(2022/04/15 ABEMA 小幡氏発言部分)

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上動画での元財務官僚の経済学者・小幡績氏によると、大ざっぱに要約すると、「円安はヤバい」という。今の日本の賃金が上がらないとか、（輸入）物価が高いように、「円安は基本的に損」だということだろう。

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また、上動画の小幡氏の発言で、「日銀は物価の番人のはずでは」という趣旨の指摘があるが、これはたしかに一理あると思う。「異次元緩和」によって、本来の中央銀行の役割から逸脱していないか、ということだろう。

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toyokeizai.net/articles/-/578… これまでとまったく違うヤバい円安が起きている（2022/04/02 東洋経済／小幡 績）

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上記事は、小幡氏の発言を補足する参考資料になるだろう。「「通貨の番人」が自ら通貨価値を下落させようとした」という詳しい解説がある。動画だとどうしても、複雑な部分まで言及できないだろうから、上リンクからご覧いただきたい。

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youtu.be/RkQX0qBrqCo?t=… シリーズ揺らぐ世界秩序(２)　円安は本当に「国益」なのか【日経プラス９】（2022年4月6日 テレ東BIZ／ジム・ロジャーズ氏 発言部分）

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上動画は、「世界三大投資家」のジム・ロジャース氏、そして、経済学者の野口悠紀雄氏、エコノミストのエミン・ユルマズ氏のコメントがあるので、短時間だが豪華ゲストが集まっている。

しろうと @sirouto

ロジャース氏の発言にあるように、円安による、輸出のプラスと、輸入のマイナス、どちらが大きかという問題だ。私もロジャース氏と同様、マイナスの方が大きいと考える。なぜかは、複雑な話なので、後回しにしよう。

しろうと @sirouto

上記動画をご覧いただければ、おおよその問題の所在はつかめるかと思う。が、なぜ「悪い円安」と言われるのか、なぜ、昔の「円安善玉論」ではダメなのか、さらにその論拠を補強しておこう。

しろうと @sirouto

nikkei.com/article/DGXZQO… 日経平均、1カ月ぶり2万6000円割れ 一時700円超下落（2022年6月17 日経／途中から会員記事）

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news.yahoo.co.jp/articles/75447… 2022年の日経平均株価　下落要素も多いなか「4万円突破」を見込むワケ（2022/2 長嶋修／ポストセブン）

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そのひとつに、以前の「円安株高」の流れは、もう続いていないことがある。上記記事のように、2022年中に日経平均「4万円突破」という、きわめて楽観的な見方もあるようだが、一方では、「2万6千円割れ」（2022/6/18 記事執筆時点）が現状だ。

しろうと @sirouto

news.yahoo.co.jp/articles/4e34a… 主要企業調査、「良い円安」ゼロ　半数弱は110円前半望む（2022/5/2 共同通信）

しろうと @sirouto

では、なぜ円安が株高、さらに経済成長に結びつかないのか？　上記記事を見ると、当の企業自身が、「悪い円安」と考えているようだ。「良い円安」という企業は、驚きのゼロ！

しろうと @sirouto

まず、「円安が輸出にプラス」だというのは昔の話で、最近の日本は、もう「貿易赤字」に転落しているので、輸入物価の上昇によるマイナスの方が大きい。

しろうと @sirouto

また、「円安は輸出に有利」とか「製造業の国内回帰」というフレーズが、円安善玉論の文脈では、繰り返されるが、実際は言うほど、輸出企業による、生産拠点の国内移転も進んでいない。