編集可能

戦闘シーンにおける小説の「強み」・・・心理戦と駆け引きこそ小説の独擅場

まとめました。
書籍 文学 榊一郎 ライトノベル 小説 スピード 文章 映像 描写 メディア 日本 日本語
13
榊一郎 @ichiro_sakaki
考えて見れば、基本、バトらない話って私は少ない――というか、「君僕」や「まかでみ」でさえバトルはあるからな……一切本物のバトルをしないという意味では(作中でTRPGはしたけど)、エイフォニックは珍しいですな、考えて見れば。
NK @0830wnk
@ichiro_sakaki こんばんは。先生は戦闘を書くことが多いとのことですが、書くときにどんなことに気をつけていますか。戦闘シーンは映像のほうが有利と思われがちですが、映像に負けない文章強みはあるのでしょうか。よろしければ教えてください。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 戦闘シーンに限らない話ではありますが――基本、おっしゃる通り戦闘シーンは映像の方が有利です。動きをそのまま見せる事が出来ますし、音楽や効果音で視聴者の意識に影響を及ぼす事も出来る訳で。逆に言えば小説はそれが全部使えませんから、出来るパターンとしては二つ。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 敢えて映像に近い方法(スピード感や臨場感)を追求する方法。ある意味、夢枕獏先生の「殴った。(改行)」殴った。(改行)殴った。(改行)更に殴った。」なんてのはその典型にして極致ですが、改行や語句の選び方(繰り返しも含め)で擬似的なスピード感を出す方法。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 これは体言止めや改行の多様、敢えてぶつ切りの処で文章を繋げる、敢えて句読点を省く、など色々やり方はありますが。この辺はセンスも影響するので、どの方法も「これが正解」とも言えず。書き手が使いやすい方法を使うのが基本。まあ微妙ですね。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 そしてもう一つの方法がおっしゃる通り「文章の強み」。これは戦闘中の心理描写や、複雑な駆け引きについて、細かく描写するもの。逆に、映像はモノローグでも入れない限りは心理描写は出来ませんが、ぶっちゃけ、戦闘のプロ同士の高速の戦闘とか描写する場合、
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 細々した駆け引きや、プロが故の常識とその裏をかく心理戦、みたいなのを、「モノローグで語る」なんてのはそれこそ、本来のスピード感を殺しますし、むしろ、映像ではやりにくい。逆に、戦闘そのものに起承転結をつけて、「自分に都合の良い起承転結に持っていく」事を目論む
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 主人公との敵の、心理戦、頭脳戦、その他諸々を、細かく描写するのは、明らかに文章の方が強い。だから逆に言えば、小説では、「うおおおおおおおおおお!」と叫ぶだけでいきなり理由も無く強くなって、相手をぶっ斃す、なんてのは無理ですが、映像では迫力で押し切る事が可能。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 言ってみれば、映像に向いているのは、マラソンとか走り高跳びとか、そういうスポーツに似た、「見た目には」単純な、勝敗や優劣が一目瞭然な戦闘。(実際にはマラソンとか細かな駆け引きとかある筈ですが、それはさておき)
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 そして小説に向いているのはむしろ、将棋やチェスに近いような、野球とか、新体操とか、フィギアスケートとか、ルールが複雑で、速度ではなく「戦い手相互の読み合戦」で見せる戦闘。こんな処ですかねえ。あくまで私見ですが。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 気を付けているという意味では、前記の方法の「どっちかだけに偏らない」ように気を付けてます。まあどっちも一長一短あるので、片方だけでやるのは色々無理が生じるので。
NK @0830wnk
@ichiro_sakaki 長文の返信ありがとうございます。心理に焦点を当てると言うのは、あまり強く意識したことがありませんでした。映像との差別化。勉強になります! 
榊一郎 @ichiro_sakaki
@hawawa_usyagi 改めてカントクさんの描くティアンとか、みかきさんの立場から見るとまた面白いんだろうなあとか思ったり。
NK @0830wnk
@ichiro_sakaki 文章でのリズム。そして心理描写。ふたつのバランスをうまく考えることで映像にはない文章の強みがでるんですね(解釈間違ってたらごめんなさい)
榊一郎 @ichiro_sakaki
@GA_SATO んがー。実はほぼ同じネタ考えてた事が(苦笑)
NK @0830wnk
プロの作家さんは、やっぱり考える力が他の人より優れている気がする。物事を深く、長く、そして体系づけて考えることができる。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@kddi118 あくまで私個人のやり方なので、人によってはどっちかに偏って映像といい勝負する場合もあるとは思うんですけどね。ただどっちかに偏る場合は、それこそ、物凄い高いレベルでの描写(リズミカル描写系でも心理描写系でも)が要求される事になります故、バランス型が手堅いかと。
榊一郎 @ichiro_sakaki
たまにあるんだよな……「うん、これだ!」と思ってプロット立てて描きはじめたら、基本コンセプトや大筋が完全に被ってる作品が先に出てきたり。まあ、「ドラゴンズ・ウィル」を書き上げた直後に「ドラゴン・ハート」が劇場公開された事で頭を抱えた過去を想えば、別によくある話なんだろうけど。
NK @0830wnk
まったく個人的に思うのだけど、物語の「なにがつまらないか」を考えることより、「なにがおもしろいか」を考えるほうが遥かに楽だ。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする