molbilo08先生から免疫記憶に関して教えて頂く。
専門分野は分子腫瘍学・分子生物学。抗体を活用した研究を行ってきました。腫瘍免疫は重要なテーマなので免疫学も守備範囲。大学で教えています。
少し前のものですが理研のプレスリリースです。ウイルスが体内に侵入しようとした時の最初の防衛隊が自然免疫です。自然免疫にも記憶があるという発見です。このスレッドでは今回のmRNA型生物製剤における免疫記憶について考察します。 riken.jp/press/2015/201…
2022-05-09 01:11:54当初、mRNA型生物製剤を二回接種すると十分な免疫記憶が形成されて効果は長期間続くと考えられていました。実際、Natureに掲載された論文などでも抗体が強力に誘導されることに加えて、細胞性免疫も確立し、それが記憶されるという主張が行われていました。このことが事実なら追加接種は不要だったはず
2022-05-09 01:15:36三回目を接種すると抗体産生は速やかに行われ産生量も相当なレベルまで上昇しますので、B細胞の記憶ができていることは間違いないはずです。抗体至上主義の方たちは三回目で抗体レベルが上がったから追加は有意義と言いますが、これは矛盾に満ちた発言です。B細胞記憶がある状態で感染するとどうなるか
2022-05-09 01:21:03二回接種した人がウイルスに感染すると追加接種同様に抗体産生はすぐ始まって追加接種したのと同じ状況になるはずです。抗体に注目している多くの自称専門家の方たちの主張を信じるなら、B細胞記憶があるので追加接種は不要のはず。しかし彼らは追加接種を推奨。思考回路は確かかと言いたくなります。
2022-05-09 01:29:23細胞性免疫も同様です。昨年の理研の研究成果ではかつての旧型コロナウイルス、土着型ヒトコロナウイルスとも呼ばれますが、その細胞性免疫記憶が日本人では長期間残っていることを証明し、それが現在の新型ウイルスに交差反応していることを示しました。細胞性免疫は一度形成されれば長期間記憶される
2022-05-09 01:33:38細胞性免疫記憶が今回のmRNA型生物製剤接種によって形成されるのであれば追加接種は不要のはずです。抗体による防御の仕組みはウイルスを中和できるかどうかが重要です。逆にウイルスのスパイクタンパク質に変異が集積し、特にRBDに変異が集積したオミクロンでは効果は極端に低下しています。
2022-05-09 01:37:12オミクロンでもスパイクタンパク質のRBD以外の部分には変異が少ないためスパイクタンパク質を標的とした細胞性免疫は有効なはずです。貼り付けた模式図にはRBD部分が赤で示されています。これも理研のプレスリリースからとったものですが、ポイントはRBDがごく一部であるということ。 pic.twitter.com/mrTqQbfBmC
2022-05-09 01:42:46横道にそれますがこの模式図にはNTDも示されています。ここに抗体が結合するとスパイクの構造が変化して感染しやすくなります。ともかく、スパイクタンパク質ではRBD以外の部分の占める割合が大きいため例えRBDが大幅に変化したオミクロンでも細胞性免疫は有効なはずです。
2022-05-09 01:46:08細胞性免疫記憶があれば追加接種は不要のはずですが、追加接種が推奨されるのはなぜでしょうか?実際、鹿先生の動画を見ると二回接種後に一度死ににくい状態になったのが時間がたつと効果がなくなっていることがわかります。これは他の論文でも示されていることです。長期的に重要なのは細胞性免疫です
2022-05-09 01:50:12既に述べたようにオミクロンのようにRBDが変異して抗体の効果が低下しても細胞性免疫は記憶があれば有効なはずです。細胞性免疫の本質は感染細胞を殺傷することであり、そのためには感染細胞が抗原を提示すればいいだけです。提示される抗原はスパイクの断片ですので、同じ配列が残っていれば有効です
2022-05-09 01:53:04ここまで来ると真相が見えてきます。このmRNA型生物製剤では細胞性免疫の記憶ができていない可能性が高いと思います。あるいはこの生物製剤の免疫抑制効果によって細胞性免疫記憶が妨害されているのかもしれません。いずれにしてもけ結果は同じことです。細胞性免疫記憶を生かせない。それで追加が重要
2022-05-09 01:56:16つまり、現状は抗体による防御効果はオミクロン登場によってほぼ消滅してしまい残されたはずの細胞性免疫記憶も機能していない状態です。それで繰り返し接種が必要になっていると考えるべきです。mRNA型に期待している効果は免疫抑制だけです。免疫抑制効果によって重症化を抑制している。これが全て。
2022-05-09 01:59:25何回目の接種までヒトという哺乳類の生物が耐えられるか知りませんが七回目までは政府がmRNA型生物製剤を用意しています。主作用が免疫抑制ですのでどんな変異型が出現したとしても効果は一定期待できるため無限接種ループに向かって進むでしょう。免疫抑制地獄を避けるため、追加接種は中止すべきです
2022-05-09 02:07:28