人間社会の構成原理を超えないと大切なことは言えないようにこの世界はできている

哲学者・永井均さんのツイートがきれっきれ。もっと注目されてもいいと思ふの。
1
永井均 @hitoshinagai1

文句の多い人と秘密の多い人とがいるような気がする。

2022-04-26 11:36:37
永井均 @hitoshinagai1

「お腹はペコペコリング」だとずっと思っていたら、本当は「お腹は結構ペコリング」なんですね。ずっと間違えて覚えていた。

2022-05-01 23:22:47
永井均 @hitoshinagai1

法則的自然だけだって十分に薄気味悪いのに、それが生み出したはずの生き物の一つがなんとこの私で、実のところは全てはそこから開けているにすぎない、というこの突然の逆転劇は、薄気味が悪いどころか、ちょっとふざけているんかい、としか思えませんな。 twitter.com/shogoinu/statu…

2022-04-30 01:23:17
清水将吾@哲学者 Shogo Shimizu, PhD @shogoinu

自然やその法則には調和がみられるが、〈私〉だけ調和していない。自然の産物であるにもかかわらず。その薄気味悪さは感動的。 twitter.com/hitoshinagai1/…

2022-04-29 10:51:43
永井均 @hitoshinagai1

この話の真価は全体が綺麗に逆転する点だ。全てはそこから開けており、その内部に法則的自然や他者たちといった薄気味の悪いものが発見されるにすぎないのに、全ての起点だったはずのものが発見された法則的自然の生み出した、他者たちと同種の生き物の一例にすぎないものに、後からされてしまうのね。

2022-04-30 11:07:01
永井均 @hitoshinagai1

どうでもいい話だが、私は冬は大体はセーターを着ていてその下には大体はワイシャツ型のものを着ているが、そのボタンは上から二番目と下から二番目の二つしか留めていないので、春になってセーターを着なくなると、その癖が抜けなくて変に思われることが時々起こる。書いてみたらやはりどうでもいい。

2022-04-13 22:52:57
永井均 @hitoshinagai1

「目の覚めるような」は「驚くほど鮮やかな」といったあり方を具体例によって形象化した喩なのだから、目の覚めるような仕方で眠りにつくことは可能であるともいえる。ある種の睡眠導入剤には目の覚めるような睡眠導入力があることになる。

2022-03-16 00:20:49
永井均 @hitoshinagai1

このところずっと、脚は元気で平気でエスカレータの右側を歩いて上ったりもしているのに、なぜか上半身はいつもぐったりと疲れている。頭は普通だが…。

2022-03-15 18:33:16
永井均 @hitoshinagai1

しかし、ただ横向きなだけでは「横野郎」にはならないように思われます。自分と実在的に同型の他者たちが存在し、それらとの共存の地平において(のみ)生きているのでないと。 twitter.com/MuhoNoelke/sta…

2022-03-07 10:07:48
永井均 @hitoshinagai1

会話というものは、本質的に、何らかの似た者どうしがあまり間を置かないで発言し合うという因襲に支配されているので、それゆえに本質的に伝達できないことが非常に多い、と感じる。が、そんなことはまったく感じない人のほうが多い(から因襲が維持されている)ようだ。

2022-01-03 11:18:38
永井均 @hitoshinagai1

どんな発言も一回で正しく理解されることが前提されているかのようで、それは不思議なことである。

2022-01-03 18:01:39
永井均 @hitoshinagai1

そもそも発言の意味(意図的意味)を問い返すという風習があまり根づいていない(のが興味深い)。

2022-01-03 12:00:24
永井均 @hitoshinagai1

しかし問題は書かれた文章でさえもそのように取り扱うのが当然だと感じている人が多い点にある。書くということの、したがってまた読むということのある重要な役割は、この因襲の打破による一読で理解できる以上のことを書きかつ読む世界の構築にある。言語のそのような使用から始まる世界がある。

2022-01-05 10:12:02
永井均 @hitoshinagai1

言語のそのような使用から始まる世界を深く体験すると口頭での会話のもつ意味も変わるので、ちょっと話しただけでも、いや話すのを聞いただけでも、その差異はすぐわかりますね。

2022-01-07 11:39:19
永井均 @hitoshinagai1

その差異はすぐわかるとは、言語のそのような使用から始まる世界を深く体験している人かそうでない人かが、ちょっと話すのを聞いただけですぐにわかるという意味ですよ、もちろん。

2022-01-24 20:35:45
永井均 @hitoshinagai1

レーベンブロイを飲んでると、おれってけっこうレーベンブロイんじゃないか、少なくともレーベンブロかったりもするんじゃないか、と思えてきますね。

2021-12-10 21:24:32
永井均 @hitoshinagai1

握り寿司をカウンターで注文するのではなく桶や折に色々なのが並んでいる中から選んで食べるとき、次にどれを取って食べるかは、たまにあの驢馬になるとはいえ、たいていは自動的に一義的に決定される。その際の選択のプロセスと最終根拠とを自己観察するのは(言語描写不可能で)かなりスリリングだ。

2021-11-14 10:25:02
永井均 @hitoshinagai1

何度も言ったけれど、あるテーゼを出されて(出して)それに賛成か反対かと問われても多くの場合そもそも意味がとれない。どういう論拠でそれがいえる(可能性がある)のかという話か、少なくともそれを経由していないと、興味もわかない。(ということが自明ではない人が多いのが不思議に思えるが…)

2021-11-11 10:04:06
永井均 @hitoshinagai1

恋愛というものがさほど興味深い現象だとは思えないが、遠距離恋愛であればそうでもないだろう。恋愛力はつまらない能力だが、遠距離恋愛力は重要な能力ではなかろうか。(と言ってみると、恋愛とはとくに関係ない話をしているような気がしてくる。何の話だろう?)

2018-10-25 00:24:42
永井均 @hitoshinagai1

見つけた。これの 0.53。隣の真野恵里菜がこの「ないかい」に反応しているのにいま気づいた。 youtube.com/watch?v=H6SOGP…

2021-10-22 13:22:50
拡大
永井均 @hitoshinagai1

鈴木愛理というアイドルは後輩たちに対する「義務教育中やないかい!」という名言で私の脳裏に焼きついている。

2021-10-22 01:20:44
永井均 @hitoshinagai1

鈴木愛理といえば、これにも深い解釈学的味わいがある。私は今だに解読できない。 youtube.com/watch?v=BgFp7N…

2022-01-16 21:48:16
拡大
永井均 @hitoshinagai1

先行する0.25の「愛理が二人いたら困るね」に対する応答の文脈では「あたしだけでいいよね?」と取らざるをえないが後行する賽子を投げる行為の文脈からは「あたし投げていいよね?」と取らざるをえずほぼ同じ発音の反復によって異なる発言を続けて行なうという高度な芸を披露したと解読(解聴)したい。

2022-01-17 13:27:53
永井均 @hitoshinagai1

もちろん、この「と解読(解聴)したい」は願望の表現であって、真実は二回とも「あたし投げていいよね?」と言ったにすぎないであろう。しかし、そういう解読の方向性には解釈学的な価値がない(ので採用しない)。

2022-01-19 00:15:20
永井均 @hitoshinagai1

ときどき私に変なことを告白する人がいて、内容の変さにも驚くが、それ以上に、で、それをなぜ私に言う(必要がある)の? と驚くことがある。

2021-10-08 21:46:36
永井均 @hitoshinagai1

部屋で床に寝ていると窓ガラス越しに間近の電柱にとまるカラスの様子がよく見える。その細かい動きをずっと観察していても何をしているのかまったくわからない。しかし彼らは私に間近で見られてることを知らない。

2021-10-12 13:04:44