ミニ講義:ドキュメンテーションとは?(2)(@infoguild さんによる)
美味しい料理を作るためには、よい食材が要ります。よい食材を作るためには、よい土が必要なのです。どれか一つがかけても、美味しい料理にはなりません。記録も同じことなのです。
2011-09-23 00:35:26記録という、途方もない怪物に押しつぶされそうになった時、それを救うのは、私の中の観察眼だけです。バラバラのピースに、旋律とリズムを見出すことができたとき、私は、ドキュメンテーションしていることを実感するのです。
2011-09-23 00:43:06たとえその素材が一流でなくても、あなた自身に参与する意志があれば、ドキュメンテーションは成功します。たとえ美しい素材が撮れたとしても、あなたに「かかわり」への配慮が存在しなければ、それはただの記録にしか過ぎません。ドキュメンテーションは「かかわり」の産物なのです。
2011-09-23 00:48:42もし、視聴者が一人ならば、ドキュメンテーション・マスターは、その人の記憶の旋律とリズムを見出さねばなりません。ドキュメンテーションにおいて編集とは、一人一人の記憶の旋律とリズムを紡ぎたす行為なのです。
2011-09-23 00:52:34ドキュメンテーションは、自分のためでも、人のためでもありません。ドキュメンテーションは、あなたとあなたの周りにいる人たちとの「かかわり」のためなのです。
2011-09-23 00:56:30リアルタイム・ドキュメンテーションは、あなたとあなたの周りにいる大切な人たちとの、リアルなかかわりを土壌にして、育まれていきます。
2011-09-23 00:59:58リアルタイム・ドキュメンテーションは、一度に大勢の人に影響を与えません。リアルタイム・ドキュメンテーションは、少数の人に、すこしずつ影響を与えます。
2011-09-23 01:02:43あなたのココロに届く記録を、私は撮りたいと思うのです。そのために必要なことは、技術でも訓練でもありません。あなたのココロの旋律をじっと耳を澄まして聞き取ることなのです。
2011-09-23 01:11:08稲にタネが付いています。スズメに食べられてモミだけのもあります。イナゴもウンカも食べました。最後に私がいただきます。総体なのです。
2011-09-23 01:14:21またいまも、一つのドキュメンテーションを作っています。その素材は、テレビでは触れることのできない、リアルなかかわりから生まれてきたのです。
2011-09-23 01:28:12外化されたあなたの記憶は、あなた以外の様々な人の外化された記憶と、無限につながる可能性を秘めているのです。ドキュメンテーションは、そのシナプスなのです。
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