とほほ電池氏による海自哨戒艦誕生の前提条件話定点観測 -仕事が増えてフネも人が足りない海自、FFMは『数が揃う』艦、枠の問題で代わりに掃海艦艇は減る、冬の荒れる日本海には90mくらい欲しい…など-

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

あと、何故哨戒艦が求められたのか。 枠的な話をば。 現在の防衛大綱では、掃海艦艇を減勢して護衛艦を47隻から54隻に増やすことにしておる。 そのために「数を増やせる護衛艦」としてFFMが建造されてるわけやが、コレに伴い掃海艇は減少の一途となる。 pic.twitter.com/e18mty5NLk

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

大綱とだ10年後に掃海艦艇18隻だが、将来的にはさらに減ると見込まれる。 現在整備中のあわじ型掃海艦は世艦によれば9隻の整備が予定されておる。 これに寿命の長いFRP製掃海艇のえのしま型3隻を加え、将来的には計12隻の時代がくる。 掃海母艦も含めれば14隻。 pic.twitter.com/k2kcJtnzZ6

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

このあたりの海自の将来編成は「第6回海洋安全保障シンポジウム」でも示されてる。 合計14隻の掃海艦艇が、機雷掃海群と両用戦群とされた2個群の隷下に収まってる。 この海自の将来編成が、哨戒艦を必要とした面があるとワイは考える。 pic.twitter.com/VWh94Xnoqy

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

現在の掃海艦艇は、群直轄と各地方隊の2種に分かれてる。 掃海隊群直轄 第1掃海隊（横須賀） 第2掃海隊（佐世保） 第3掃海隊（呉） 地方隊隷下 第41掃海隊（横須賀） 第42掃海隊（呉・阪神） 第43掃海隊（佐世保・下関） 第44掃海隊（舞鶴） 第45掃海隊（大湊・函館） 第46掃海隊（佐世保・沖縄） pic.twitter.com/pJwRhIgR6u

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

このうち各地方隊隷下の第41〜46掃海隊、合計12隻の掃海艇については、先の将来編成から見ても廃止となる可能性が大。 結果として、各地方隊は手駒となる直轄の水上艦艇を失うことになるのだ。 まあそれ自体は海自のフォースユーザ/フォースプロパイダと呼ばれる運用概念からすれば問題ないのだが。 pic.twitter.com/bnOd6L2lI4

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

だが、警戒監視に使いやすい手駒が直轄であるなら地方隊にとって欲しいところ。 地方隊から取り上げられる12隻の掃海艇の代替があったら便利だよね、って考えると、12隻の整備が予定される哨戒艦が、どこで何を期待されてるかも見えてきますわな。 pic.twitter.com/xm3UcFbF6O

拡大

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

えーっと、枠的な話はこれで終わりだから…… 何故海保にやらせないのか、になるかな？

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

哨戒艦自体のフネとしての性能は、今分かってる限り巡視船と大差は無い。 そんな艦は海保に使わせろ、という考えがある。 しかしこれは、監視対象の観点でアウトなのだ。 海自が警戒監視してる相手は漁船などではなく、「他国の海軍艦艇」なのだから。 pic.twitter.com/QO7d87leq9

拡大

スウビャム @Foxtrot19_RADAR

@chageimgur 哨戒艦が大きい必要がある？と言う人には 「7mのな波で帰りたくても監視中の大型艦は波に耐えて苦しいけど忍ぶ経験」をやって欲しい。 皆、顔が真っ白だぞ？ そして、小さい船に76mm装着するのも問題。多分、はやぶさも射撃したら船が少しずつ押し出されると思う。うちはそうだった。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

海上保安庁はあくまで警察組織でしかない。 国内において法を執行するもの。 他国でよく見られる準海軍的な組織でもない。 よって他国の顔である海軍艦艇のカウンターパートたり得ないのだ。 軍隊のお相手は軍隊でないとあかん。 海保は警察だから不適格なんや。 pic.twitter.com/j2gtN9Fz5r

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

@Foxtrot19_RADAR 船体サイズって悪天候への耐性に直結しますからね…… ミサイル艇だと76mm砲の反動は馬鹿に出来ませんね。

スウビャム @Foxtrot19_RADAR

@chageimgur 個人的に1000トン以上、欲を出すなら3000トンほどがいいです。 理由は私が対峙していたC国の軍艦がその程度だったから...日本はどのぐらいの船が来るか知らないですが

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

「灰色の巡視船」は灰色だから、旭日旗を掲げて海軍（海自）のフネとして相手国に向き合うから、価値と意味があるわけですな。 残念ながらこの場合において、白い船体と羅針盤の旗ではダメなのです。 「こんな仕事、海保にさせたらいい」とはならんのですよ。 お相手は海軍なので。 pic.twitter.com/EG8TwAjtNJ

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

@Foxtrot19_RADAR やはりっばぱそのあたりのサイズになりますよね…… 私の知人は最低2000トンと言ってました。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

ﾈﾑｩｲ。 えーと、何故海保じゃダメなのか、 何故12隻なのか、 何故必要になったのか、はやれたわけか。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

次はなんでこんなショボい艦でヨシとされたのか、で〆かな。

スウビャム @Foxtrot19_RADAR

@chageimgur 韓国で東海(日本海)は冬になると冬休みだと言って小型高速艇の航海が止まりますから。(絶対ではないですがw) 過酷な環境だけにきちんとした船が必要でしょう。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

@Foxtrot19_RADAR 冬の日本海は本当に厳しい……

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

このながーいツリーを最初から読んだ奇特な御仁なら、哨戒艦が求められた理由はわかってもらえたと思う。 フネ不足があり、人不足でもある。 仕事は増えても減ることはない。 地方隊の手駒がなくなる問題がある。 役職的に海保には任せられない。 だから警戒監視のための艦がいる。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

しかし、警戒監視のための艦が必要なのは共通して認識できてもその先が変わる。 何故、巡視船とほぼ変わらない艦なのか。 何故、まともな武装をつけないのか。 敵がとち狂って撃ってきた時に乗員に死ねというのか、と。 そのために武装をちゃんとつけるべきだ、って主張ね。 pic.twitter.com/1Vhy14w7py

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

では何故武装をほとんどつけなかったのか。 これはワイの仮説だが、理由は人的問題にあると思ってる。 哨戒艦は少人数であることは大前提で変えられない。 その上で幾つも武装を積むなら、それらの専門家が必要であり、彼らは一人何役もこなせるベテランでなければならない。 このあたりはFFMも同じ。 pic.twitter.com/mpsp8yGzCe

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

ベテランの船乗りは貴重な資産。 しかし既にFFMというベテランを多数必要とする艦が居る以上、哨戒艦がミサイル艇よろしくベテラン専用みたいなことになれば、人事的にやりくりは恐ろしく大変になる。 その一方で、哨戒艦に武器をたくさん積んだとこで大して強いわけでもない。 微妙なのだ。 pic.twitter.com/PgSiFgD2iw

拡大

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

高度の自動化技術を投入しても少人数化はできるが、それはユーザに高度な知識を必要のすることの引き換えでもある。 （故障したときに対応できなくなる） 最もシンプルで負担の少ない少人数化の方法は、仕事を減らすこと。 積む機器を減らすことなのだ。 これにより、特別でない人材でも扱える。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

警戒監視中の艦艇から急に攻撃を受けるリスクよりも、 ベテランたちを疲弊させていって貴重な人材がすり減っていくリスクの方がでかいのではなかろうか。

imgurの人／とほほ電池@充電中 @chageimgur

眠気が限界なのでこの先は明日にもやる。