死刑廃止と死刑存置の考察/死刑制度総論後日談

サンデル教授の究極の選択を受けて死刑廃止と死刑存置の考察・管理人(@aphros67)との間で交わされた『死刑廃止と死刑存置の考察~死刑制度総論』http://togetter.com/li/192341の後日談。 質問・意見がある方は@aphros67までお気軽にどぞヽ(´ー`)ノ。
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表参道の… @inOmotesando

被害者は最後に何を食べたんだろ RT @aphros67: 日本の場合、朝食後「ペットボトルのお茶」と「アンパン」RT @nobody2knows: 最後の飯くらいは好きなもん食わせてやりたいなぁ RT 死刑囚に配給する「最後の晩餐」中止 http://t.co/BttunwLQ

2011-09-26 18:13:28

日本においてもかつては前日言渡しであったため、最後の晩餐がありましたが、福岡拘置所において執行前日自殺があったため、現在は当日朝いい私が慣例となっています。ちなみに日本の死刑確定者の最後の晩餐のリクエストで一番人気があったのは寿司ということです。

死刑存置論者による廃止論

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

私の中では決定打とまではいきませんが、独自の死刑廃止論は組み立ててあります。もう少し練ってから開陳していきたいとおもっています。 RT @azukiglg: 本気で死刑廃止を訴えそれを実現したいなら、まず死刑公開を訴えるべきだろうし、そこまでは「死刑制度存続論」の人も賛成~

2011-09-26 22:39:00
加藤AZUKI @azukiglg

いずれ拝見したいと思いますm(__)m RT @aphros67: 私の中では決定打とまではいきませんが、独自の死刑廃止論は組み立ててあります。もう少し練ってから開陳していきたいとおもっています。 RT @azukiglg: 本気で死刑廃止を訴えそれを実現したいなら、まず死刑公開

2011-09-26 22:41:15

古典的社会契約論と刑罰の正当性

アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

@aphros67 カントの応報論、参考になりました。結論から言うと元々在置(存続)論者でしたし、カントの応報論はほぼ自分の常々思ってる死刑論に近いと思います。ただ懐疑主義者としては安易に結論付けるには難しいと思える疑問もいくつか。いくばくかの愚考を質問してもよろしいでしょうか。

2011-09-26 22:28:15
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

welcome!ヽ(´ー`)ノおいらの考え方でよろしければ、ですがw RT @excaliber21: ~カントの応報論はほぼ自分の常々思ってる死刑論に近いと思います。ただ懐疑主義者としては安易に結論付けるには難しいと思える疑問も~いくばくかの愚考を質問してもよろしいでしょうか。

2011-09-26 22:30:09
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

@aphros67 いえいえとんでもない。死刑論の入り口にも入ってない身ですから。一つは「民主主義下の死刑制度」のあり方ですね。聖書にある「宗教上の最初の殺人」のカインの犯罪は「追放」でした。古代では共同体からの追放はそのまま死を意味しましたから。

2011-09-26 22:35:23
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

古代の「原始民主主義社会(共同体)」における殺人に対する応報の手段は「追放」が多かったのでは? カントの処罰権も身分制を前提に死刑を論じてます。一方、古代国家の復讐法は身分の高い者の弱者虐待の乱用から弱者を守る手段でもあったと聞きます。

2011-09-26 22:39:26
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

@aphros67 多くの社会では「刑罰」が刀を意味するように身分制を前提とした処罰権を起源としてます。古代中国でも貴族には肉刑、拷問は禁止されており、貴人に対する「死刑」は「自決」でした。市場で縛り首や斬首にあう士大夫を古典で見ますが、これは本来の身分から外れた侮辱の意味も。

2011-09-26 22:44:04
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

カントは名誉を動機とする殺人者とは別に利益を動機に殺人をする者が、死刑による名誉と苦役による受刑のどちらを選ぶかと問われた場合、苦役を選ぶので応報原則が崩れると主張しました。職業、快楽殺人者は後者を選ぶでしょうが、社会的地位の高い、名誉を重んじる階層の者はむしろ軽罪でも自決します

2011-09-26 22:53:32
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

というよりも名誉を損ねない殺人の場合であれば(精神、社会的)貴人は死刑を受け入れますが、痴漢のような不名誉な軽罪(が仮に民主制度上死刑に相当すると仮定した場合も含めて)は頑として貴人は拒絶し苦役を選んで名誉回復の機会を求めるしょう。逆に苦役が死より辛い時は利益殺人者は死を選ぶかも

2011-09-26 23:00:06
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

モンゴルでは中国社会で不名誉とされる縛り首が貴人への礼儀とした死刑方法として選ばれます。復活や再生を教義とするキリスト教やインカの宗教などでは死よりも死体を火葬される方を恐れる場合も。このように社会の宗教的死生観によっても「死刑」の応報性は変化します。

2011-09-26 23:03:48
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

死刑が身分制から派生した「刑罰」ではなく民主的(自治的)社会の合意形成のもとで近代制度化された例はアメリカでしか聞きません。ではどのような形で死刑を民主的な合意形成のもとで制度化可能でしょう。この問題は最近導入された裁判員制度にも係ってきます。

2011-09-26 23:07:46
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

先に(記憶が正しければ)東北宮城県で初めて死刑求刑の裁判に裁判員制度が適用され、死刑が求刑されました。地方版の記事で、その裁判員が深夜に飛び起き冷や汗を流し落涙して「もし冤罪だったら」というプレッシャーに襲われたという話を眼にしました。

2011-09-26 23:11:33
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

民主主義における死刑制度と裁判員制度は自ら死刑を受刑する事を受け入れるだけでなく、刑の執行決定にも関与する責任を負うことを意味します。この制度下では介護老人の親族殺人やDVに対しては温情的な判断が下された一方、一人の死体損壊殺人に対しては無期刑と裁判官の慣例に従ってました。

2011-09-26 23:16:25
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

この裁判員制度は法曹専門家が世論や民意を口実に責任回避しているという批判もあり、反対する人も多いですが、死刑制度について反対する人とその比率とは何故か不一致です。本来であれば殺人との等価応報を民主的に判断かつ意志反映できる制度であるにもかかわらず。

2011-09-26 23:22:58
アーサー=ルキウス・アルトリウス・カストゥス(両儀式) @excaliburchalic

@aphros67 これが私の「民主制度下の死刑制度」に対する違和感、疑問です。(了)  長々失礼しました(汗)

2011-09-26 23:23:55

ここから少し難しいですが、かなり重要です!

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

まとめでも述べましたが「民主主義社会でこそ死刑の正当性は増す」と考えています。しかし自らに科刑されることもあるわけですから、原理的に謙抑傾向となるはずです。この科罰可能性のある国民自身の選択というのは冤罪問題を考える上でも重要です。 RT @excaliber21

2011-09-26 22:44:39
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

そもそも人間社会は、民主主義的価値観からみれば不平等な状態こそが普遍的な原初的社会であり、ルソーやロックが想定した「相互不可侵の自然法が支配するほんわかとした平等な自然状態」のようなものは空想に過ぎないでしょう。 RT @excaliber21

2011-09-27 00:46:55
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

社会契約論者の中ではホッブズの想定した「相互に殺す権利をもつ殺伐とした自然状態」というモデルが民主主義社会の構成を考える上で重要だと思います。お互い殺す自由(権利)を持ちながらもこれを放棄することで社会は成立するモデルということです。 RT @excaliber21

2011-09-27 00:47:03
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

ホッブズモデルの利点は、犯罪を処罰する根拠がはっきりしていると言うことです。即ち自然法といったあやふやな根拠ではなく、相互不可侵の契約を破棄した者は処罰されるという契約を想定できる。そしてこれは強制する力=社会が付帯して必要となるわけです。 RT @excaliber21

2011-09-27 00:47:20
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

つまり社会を構成する段階において、そもそも復讐権等は成立していないとみなすことができます。社会契約に違反する者は、その段階で反社会分子なのです。そしてこれに対して相応の罰を下す(≒社会的応報)というのが刑罰の原理ではないでしょうか。 RT @excaliber21

2011-09-27 00:47:32
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