『差異と反復』におけるライプニッツ・カント・コーエン/ドゥルーズにおけるカント/ニーチェ生理学とアル中
- ttt_ceinture
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なんと新訳! 古書価格がとんでもないことになっているので、これは期待せざるを得ない。 マルカム・ラウリー著/斎藤 兆史 監訳 火山の下 [シリーズ:エクス・リブリス・クラシックス] http://bit.ly/a6WCZz
2010-01-30 18:33:23.@ttt_ceinture ラウリーの"Under the Volcano"は20世紀アル中文学の代表! 映画にもなってます。監督ジョン・ヒューストンなのでシネフィルはスルー?ドゥルーズ『意味の論理学』のセリー22「磁器と火山」でアルコールと時制の関係が問われています。
2010-01-30 18:49:53マルカム・ラウリーの『火山の下』はフランスではかなり読まれている小説だという印象があります。僕が読むような本(かなり偏ってますが)ではよく目にする書名です。ドゥルーズもちょくちょく言及していたはず。新訳に期待。
2010-02-05 00:13:55Jérôme Duwaという研究者のSurréalistes et Sutuationniates, Vies parallèlesという本は、鋭く対立していたはずのシュルレアリストとシチュアシオニストがラウリーのこの小説に対する興味を共有していたという話から始まっている。
2010-02-05 00:19:50最近デリダのインタヴュー"Rhétorique de la dorogue"を読んだんだけど、インタヴュアーが薬物中毒のモデルニテ(近代=現代性)をやたらに強調していた。たしかに文学史を漠然と思い浮かべると、文学者と薬物の抜き差しならない関係は近代以降という感じがします。
2010-02-05 00:29:45あと麻薬による快感を意味する英語flashが写真用語からの転用だという事実(なのか?)が挙げられていて、麻薬と近代的技術との関係が示唆されていたり。
2010-02-05 00:31:34しかしデリダはこの薬物中毒のモデルニテという仮説に対してはかなり慎重。デリダにとってドラッグの問題とは、やはりプラトンにおけるパルマコンの両義性であり、自然/人工(ないしは技術)の確定不可能な境界という「根源的」な問題なので。
2010-02-05 00:34:51デリダって時代の転換をポジティヴには語らないんですよね。この態度はデリダ思想としては「正しい」のだけれど、そこらへんが不満だったのがスティグレールじゃないかなと。
2010-02-05 00:37:23とはいえ現代の麻薬売買、エイズ、ドーピング、さらにはコンピュータウイルスの問題まで89年のインタヴューで語っているのは、デリダさすがだなと思いますけど。
2010-02-05 00:56:40@reskiniharden 麻薬は自我に関わるから、心理学が現れるのが近代以降なのと同じように近代的なものなのでしょうか。
2010-02-05 00:34:15@anteros そういう考え方もできそうですね。ぼくには判断できないですが。インタヴュアーの人は、文学において薬物中毒の概念が初めて現れたのがド・クインシーで、アルコール中毒はゾラだと明言しています。
2010-02-05 00:42:13De Quinceyの告白って1822年だったのね。思ったよりはやかった。あとゾラ以前にアル中の文学者がいなかったのってのがちょっと意外。
2010-02-05 00:54:49@anteros ゾラのアル中小説おもしろいですよね。でも、ゾラって日本だとバルザック、フローベールとかに比べて評価が低いような気がするんですが、なんででしょう。河内清先生のゾラ論とかとてもおもしろいと思うのですが…
2010-02-05 00:57:30@yy_sato ゾラの遺伝説が嫌われたんですよ。文学的香気を欠く俗流科学として。もうそういう時代は終わったと思いますが。クセジュの『ゾラと自然主義』とか好著だと思います。
2010-02-05 01:00:35@yishioka ドゥルーズの「裂け目」論とかも面白いと思うんですけどね。個人的にはとても擁護したい作家です
2010-02-05 01:03:52@waschmaschine 『意味の論理学』の補遺にはゾラ論がありますしね。とはいえ私も2冊くらいしか読んだことないんですが笑
2010-02-05 01:18:04@reskiniharden ドゥルーズもセールもその本は読んでいるのですが、見事にゾラの部分だけ避けていたようなw。いかんですね。@yishioka さんにもう一度弟子入りしないとw。
2010-02-05 01:22:47.@waschmaschine ドゥルーズのニーチェ生理学への関心が、けっこうゾラに由来しているという直感(直観ではなくw)があります。『シネマ』一巻の「欲動イメージ」の章が自然主義を扱っていて、シュトロハイム、ブニュエル、ニコラス・レイやロージー等をゾラ的な射程から考察してます
2010-02-05 01:29:50