『差異と反復』におけるライプニッツ・カント・コーエン/ドゥルーズにおけるカント/ニーチェ生理学とアル中

(2009.12.18, 12.23, 2010.2.5) ・『差異と反復』第2章・第3章について  - 12/18 ・ドゥルーズにおけるシェリングについて - 12/23 ・ドゥルーズとゾラについて         - 2/5 続きを読む
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Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

なんと新訳! 古書価格がとんでもないことになっているので、これは期待せざるを得ない。 マルカム・ラウリー著/斎藤 兆史 監訳 火山の下 [シリーズ:エクス・リブリス・クラシックス] http://bit.ly/a6WCZz

2010-01-30 18:33:23
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

.@ttt_ceinture ラウリーの"Under the Volcano"は20世紀アル中文学の代表! 映画にもなってます。監督ジョン・ヒューストンなのでシネフィルはスルー?ドゥルーズ『意味の論理学』のセリー22「磁器と火山」でアルコールと時制の関係が問われています。

2010-01-30 18:49:53
レスキニ @reskiniharden

マルカム・ラウリーの『火山の下』はフランスではかなり読まれている小説だという印象があります。僕が読むような本(かなり偏ってますが)ではよく目にする書名です。ドゥルーズもちょくちょく言及していたはず。新訳に期待。

2010-02-05 00:13:55
レスキニ @reskiniharden

Jérôme Duwaという研究者のSurréalistes et Sutuationniates, Vies parallèlesという本は、鋭く対立していたはずのシュルレアリストとシチュアシオニストがラウリーのこの小説に対する興味を共有していたという話から始まっている。

2010-02-05 00:19:50
レスキニ @reskiniharden

最近デリダのインタヴュー"Rhétorique de la dorogue"を読んだんだけど、インタヴュアーが薬物中毒のモデルニテ(近代=現代性)をやたらに強調していた。たしかに文学史を漠然と思い浮かべると、文学者と薬物の抜き差しならない関係は近代以降という感じがします。

2010-02-05 00:29:45
レスキニ @reskiniharden

あと麻薬による快感を意味する英語flashが写真用語からの転用だという事実(なのか?)が挙げられていて、麻薬と近代的技術との関係が示唆されていたり。

2010-02-05 00:31:34
レスキニ @reskiniharden

しかしデリダはこの薬物中毒のモデルニテという仮説に対してはかなり慎重。デリダにとってドラッグの問題とは、やはりプラトンにおけるパルマコンの両義性であり、自然/人工(ないしは技術)の確定不可能な境界という「根源的」な問題なので。

2010-02-05 00:34:51
レスキニ @reskiniharden

デリダって時代の転換をポジティヴには語らないんですよね。この態度はデリダ思想としては「正しい」のだけれど、そこらへんが不満だったのがスティグレールじゃないかなと。

2010-02-05 00:37:23
レスキニ @reskiniharden

はいえ現代の麻薬売買、エイズ、ドーピング、さらにはコンピュータウイルスの問題まで89年のインタヴューで語っているのは、デリダさすがだなと思いますけど。

2010-02-05 00:56:40
Atsushi KUMAKI @anteros

@reskiniharden 麻薬は自我に関わるから、心理学が現れるのが近代以降なのと同じように近代的なものなのでしょうか。

2010-02-05 00:34:15
レスキニ @reskiniharden

@anteros そういう考え方もできそうですね。ぼくには判断できないですが。インタヴュアーの人は、文学において薬物中毒の概念が初めて現れたのがド・クインシーで、アルコール中毒はゾラだと明言しています。

2010-02-05 00:42:13
Atsushi KUMAKI @anteros

De Quinceyの告白って1822年だったのね。思ったよりはやかった。あとゾラ以前にアル中の文学者がいなかったのってのがちょっと意外。

2010-02-05 00:54:49
佐藤雄一(Sato Yuichi) @yy_sato

@anteros ゾラのアル中小説おもしろいですよね。でも、ゾラって日本だとバルザック、フローベールとかに比べて評価が低いような気がするんですが、なんででしょう。河内清先生のゾラ論とかとてもおもしろと思うのですが…

2010-02-05 00:57:30
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

@yy_sato ゾラの遺伝説が嫌われたんですよ。文学的香気を欠く俗流科学として。もうそういう時代は終わったと思いますが。クセジュの『ゾラと自然主義』とか好著だと思います。

2010-02-05 01:00:35
佐藤雄一(Sato Yuichi) @yy_sato

@yishioka ドゥルーズの「裂け目」論とかも面白いと思うんですけどね。個人的にはとても擁護したい作家です

2010-02-05 01:03:52
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

@yy_sato セールの「熱力学」読解もよいと思います。

2010-02-05 01:07:45
Ayumu OKUBO @waschmaschine

エミール・ゾラ、実は重要説。うわ、一冊も読んだことないわw。

2010-02-05 01:10:37
レスキニ @reskiniharden

@waschmaschine 『意味の論理学』の補遺にはゾラ論がありますしね。とはいえ私も2冊くらいしか読んだことないんですが笑

2010-02-05 01:18:04
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@reskiniharden ドゥルーズもセールもその本は読んでいるのですが、見事にゾラの部分だけ避けていたようなw。いかんですね。@yishioka さんにもう一度弟子入りしないとw。

2010-02-05 01:22:47
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

.@waschmaschine ドゥルーズのニーチェ生理学への関心が、けっこうゾラに由来しているという直感(直観ではなくw)があります。『シネマ』一巻の「欲動イメージ」の章が自然主義を扱っていて、シュトロハイム、ブニュエル、ニコラス・レイやロージー等をゾラ的な射程から考察してます

2010-02-05 01:29:50
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