2011年9月27日 柴田範子さんセミナー「認知症利用者と家族のアセスメント視点と証明」

なぜ記録を取る必要があるのか、どのような記録が良い記録なのか。核心に迫る内容のセミナーでした。 記録のほかにも大事な視点が盛りだくさんでした。個人的に大事だと思った内容を青太字にしてあります。 柴田範子さん、主催の日本コンピュータコンサルタントさん、ありがとうございました。 続きを読む
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kan @itatsu

見える行動とその背景には大きな意味がある。なぜ混乱しているのかを考える。ある方の話。ご主人が若年性認知症。会社にいけなくなって会社をやめた。ケアマネから見ても生活が大変。施設入所。夜中施設内を歩いてズボンを下げる。テレビの音にパニック。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:38:00
kan @itatsu

施設では見れない。在宅に戻った。どうしようもなく、病院?在宅サービスで精神病院を探して入った。薬、拘束。この間まで歩いていたのに。奥さんは思った。このままだと家に戻るのは死ぬときだ。奥さんは在宅に戻した。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:39:32
kan @itatsu

病院で歩けなくなったご主人は在宅で歩けるようになった。なぜ施設で夜に歩き回ったのか。ズボンを下げたのか。家にとトイレの位置がちがう。わからなくてズボンを。その行動の裏にあるものは何か。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:41:18
kan @itatsu

グループホームから出てきたお年寄り。たったたった歩いて行く。職員さんが「帰りましょう、困ります」。なぜあれしかできないのか。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:44:25
kan @itatsu

2004年に国際アルツハイマー病協会で呼びかけ認知症本人越智俊二さんの言葉。「物忘れの病気は『気にするな』と言われても、朝昼晩寝ていても目が覚めると何での気持ちと自分が自分でなくなる怖さで心から笑えなかった。」#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:46:58
kan @itatsu

「病気が進むにつれて、自分がどう感じているかを表現するのが難しくなってきます。自分の考えを整理し、それを言葉に表して、相手にわかってもらうことが、こんなになります。」(クリスティーンブライデンさん)#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:48:31
kan @itatsu

人の話をきこうとするとき、頭がフル回転している。回転しすぎて疲れきってしまう。だから無表情になったり聞いてないような態度になってしまうのだ。(書籍:私は誰になっていくの)#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:49:55
kan @itatsu

アセスメント時、これができないあれができないよりも、これができるあれができるの視点でみてほしい。声をかければ服に腕をとおせる。ボタンは上の方はとめられないけど下の方はとめられる。上の方をお手伝いすればこの方は「服を着られる」。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:52:08
kan @itatsu

例)平成18年10月にアセスメントをしたとする。次のアセスメント時には新しくすべて書き直すのではなく、もとのアセスメントシートに書き加えると、その瞬間だけでなく変化の経緯がわかる。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:54:38
kan @itatsu

非常勤の人でも誰でも、いつでも書き加えられるアセスメントシートが良い。みんなでアップデートする。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:56:09
kan @itatsu

本人自身の気持ちが良循環になるような書きぶりが大事。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:56:40
kan @itatsu

通常のアセスメントでは本人の気持ちが軽視されがちである。利用者の実際のすがたを書く。いつもしているエプロン。90代で常にスカートをはいている。どんな暮らしをしているだろう?#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 14:58:27
kan @itatsu

今、介護現場が支えきれずに手放したら。病院に入る。もし病院に入ったらもう出られない。家にも戻れない。このような人が増えている。でも、みんな病院でいいの?#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:00:13
kan @itatsu

認知症の高齢者が病院に入ったら2ヶ月で出られるようにしよう、というのが国の方向性になっている。大阪の病院で、入院1ヶ月で退院計画を立てるところがある。しかし、半数は病院を転々としてしまう。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:01:22
kan @itatsu

ご本人の「気持ち」のアセスメントでまず観てほしいのは本人にとっての「嬉しいこと、楽しいこと、快と感じることは何か?」ということ。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:02:27
kan @itatsu

小規模多機能を運営していて、地域の方々との関わりをみながら生活を維持できるケースがある。暮らしは地域があってのもの。自分だけのものではない。介護サービスを利用するとそれができずらくなる傾向があるが、、。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:03:42
kan @itatsu

取り組みを変えて認知症の症状を穏やかにしていく。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:04:09
kan @itatsu

やりたいこと、願い、要望はなかなか言葉に出てこない。そういうときは(推察)としておく。昔は庭で季節の花を咲かせていた。野菜づくりも得意よ。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:07:29
kan @itatsu

ある老人保健施設でわめくご利用者がいた。職員さんは嫌な顔をしていた。とおりがかった大先生が看護師さんに聞いた。「あの方はどういう方なの?」「三輪自転車で野菜を売っていた方でした。大いに売れたそうです」大先生はその方の前にかがみました。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:09:10
kan @itatsu

「◯◯さん、野菜づくりがうまいんですってね!」ご本人パッと目が見開く。「私ベランダで野菜をつくっているんですけど、どうしてもうまくつくれないんです。どうしたらいいか教えていただけますか?」とたんにとうとうと語りだしたご本人。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:10:46
kan @itatsu

私が大切にしていること。出てくるたびにアセスメントシートに書きたしていく。「貧乏だったけど母親が将来つらい思いをさせないように学校にいかせてくれた」とか。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:12:21
kan @itatsu

日々の記録はその人に接した職員しか書けない。「変わりなし」という記録でよいのか。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:13:10
kan @itatsu

記録。「穏やかに過ごした」ではなく会話を記録に残す。「今日は体調いかがですか?」「いつもより調子がいいのよね。」意味のある会話を書いてほしい。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:18:20
kan @itatsu

どんなに丁寧な介護も記録がなければ評価できない。自分の仕事を「記録」することでそれが評価につながる。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:18:58
kan @itatsu

書き物は生き物。時間が経過してからの記録には価値がない。その場その場で気づいたことを書く。#110927認知症利用者と家族セミナー

2011-09-27 15:25:55