【小菅 優の現在Vol.3】@彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 人気シリーズ企画『小菅 優の現在』が遂に10/15に最終回をむかえます。今回はピアノ・リサイタル。「文学的背景をもった作品を集めた」プログラムついて、気まぐれに時々おはなしをいたします。
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休館中|彩の国さいたま芸術劇場<音楽> @Music_SAF

【こぼれ話】これまで、10月15日の小菅 優さんのリサイタルについて、プログラムが「文学的背景をもった作品を集めた」とご説明していますが、チラシなどで詳しくはご説明していませんので、気まぐれに、時々つぶやいてみようかと思います。 #小菅優

2011-09-29 17:59:45
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【小菅 優の現在1】ということで、今日はシューマンの《蝶々》について。ちょっと不思議なタイトルですよね? なぜ蝶々? 実は、これはシューマンが強く影響を受けた作家ジャン・パウルと関係深いキーワードなのです。《蝶々》自体、ジャン・パウルの『生意気盛り』との関係が濃厚。 #小菅優

2011-09-29 18:04:26
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【小菅 優の現在2】 ジャン・パウル・フリードリヒ・リヒター(1763-1825)は、ドイツのロマン主義時代の代表的な作家のひとり。彼の著作のなかで蝶々は、ロマン的な詩的概念を象徴するものとしてしばしば登場するそうなのです。 #小菅優  #Schumann

2011-09-29 18:14:29
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【小菅 優の現在3】ところで、シューマンの《蝶々》は、ジャン・パウルの代表作『生意気盛り(腕白時代)』の「仮面舞踏会」の場面から想を得たと言われます。実際、楽譜には各曲に物語に沿ったタイトルが付けられていたとか。現在の楽譜には記載されていませんが…。 #小菅優 #Schumann

2011-09-29 18:18:07
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【小菅 優の現在4】シューマンの《蝶々》に大きな影響を与えたジャン・パウルの『生意気盛り(腕白時代)』の仮面舞踏会の場面。どんなお話かというと… 中心となるのはヴァルトとヴルトという双子。 #小菅優 #Schumann

2011-09-30 18:28:10
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【小菅 優の現在5】ポーランド将軍の娘ヴィーナに恋をした双子のヴルトとヴァルト。二人は仮面舞踏会で、いったい彼女がどちらに好意をもっているのか試すのです。シューマン所有の『生意気盛り』には、小説のどの箇所が《蝶々》のどの曲に当たるか、メモがあるとか。 #小菅優 #Schumann

2011-09-30 18:38:28
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【小菅 優の現在6】 とはいえ《蝶々》は決して描写音楽ではありません。ただ、そのような背景を知って聴くと、なぜポロネーズが出てくるのか?とか、最後鐘の音が6つ鳴らされるのは朝を告げているのか?とか、色々と想像力を膨らませることができて楽しいのも確か。 #小菅優 #Schumann

2011-09-30 18:43:49
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皆さんも、色々と想像しながら楽しんでいただけたら…と思います。それでは、続きはまた改めて。なお、「小菅 優の現在Vol.3ピアノ・リサイタル」の詳細は、こちらをご覧ください→http://t.co/cTg6tjfB #小菅優 #Schumann

2011-09-30 18:45:46
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【小菅 優の現在7】《蝶々》に続いては《幻想小曲集》作品12。8曲(+遺作)から成る曲集ですが、もしかしたら全体のタイトルより、〈飛翔〉とか〈夜に〉とか〈夢のもつれ〉とか、収められた曲のタイトルに親しみを持っている方も少なくないかもしれませんね。 #小菅優 #Schumann

2011-10-03 17:08:52
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【小菅 優の現在8】 《幻想小曲集》の8曲にはすべてタイトルが付けられています。順に、〈夕べに〉〈飛翔〉〈なぜ?〉〈気紛れ〉〈夜に〉〈寓話〉〈夢のもつれ〉〈歌の終わり〉。なんだか、想像力をたくましくしてしまいませんか? #小菅優 #Schumann

2011-10-03 17:11:40
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【小菅 優の現在9】 それぞれの曲とタイトルがとてもよくマッチしているように思います。たとえば、夕暮れ時、物思いにふけっているかのような〈夕べに〉。内面の爆発を思わせる出だしと、天がける鳥の如く想像力が羽ばたいているかのようなメロディーの〈飛翔〉。 #小菅優 #Schumann

2011-10-03 17:17:32
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【小菅 優の現在10】 ドイツ語の「なぜ?」=Warum?を思わせる上行音型が印象的な〈なぜ?〉、気分がころころと変わっていく〈気紛れ〉・・・といった具合に。小菅さんがどんなファンタジーを聴かせて下さるか、とっても楽しみです! #小菅優 #Schumann

2011-10-03 17:22:26
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10/15『小菅 優の現在』のプログラムに関してのちょっとしたコメント、本日はここまで。次は「文学とのつながり」が一番分かりやすい歌曲編曲です! ご興味をもたれた方、公演詳細はコチラをご覧下さい→http://t.co/cTg6tjfB #小菅優 #Schumann #Liszt

2011-10-03 17:52:14
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今日は息つく間もなく、こんな時間ですが、1曲分、呟いてみようかと。本日の【小菅優の現在】ツイート。

2011-10-04 20:21:01
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【小菅 優の現在11】シューマンは歌曲も沢山作曲しています。そして、他の作曲家の作品を沢山ピアノ用に編曲したリストによるシューマン歌曲の編曲作品のなかでも、群を抜いて愛されているのは、《献呈》だと言っても過言ではないでしょう。#小菅優 #Schmann #Liszt

2011-10-04 20:27:06
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【小菅 優の現在12】リュッケルトの詩に作曲された《献呈》は、シューマンの歌曲集《ミルテの花》第1曲。この頃シューマンは漸く愛するクララと結婚できる喜びに満ちていました。《ミルテの花》はまさしく、花嫁への贈り物、音楽の花束だったのです。 #小菅優 #Schmann #Liszt

2011-10-04 20:35:10
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(ミルテの花は、ドイツでは純潔を象徴することから、その花で作った冠を花嫁に被せたそうです。)

2011-10-04 20:41:27
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【小菅 優の現在】ツイート、プログラムに込められた「ストーリー性」に絡んで、チラシでは触れていないことについてご紹介をしています。今日はリストの《ヴェネツィアとナポリ》について少し。

2011-10-07 15:07:55
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【小菅 優の現在13】 リストの《ヴェネツィアとナポリ》は、旅が多かったリストがイタリアで耳にした旋律からインスピレーションを受けて作曲されたといわれています。現在出版されている楽譜をのぞいてみると・・・ #小菅優 #Schmann #Liszt

2011-10-07 15:09:46
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【小菅 優の現在14】 第1曲〈ゴンドラを漕ぐ女〉には、ペルチーニ作曲のカンツォネッタ、第2曲〈カンツォーネ〉にはロッシーニの歌劇《オテロ》の旋律、第3曲〈タランテラ〉にはコットラウの旋律が使われていることがわかります。 #小菅優#Schmann #Liszt

2011-10-07 15:13:00
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【小菅 優の現在15】 この曲もまた、様々な想像力を刺激しそうです。小菅さんは17歳のときにこの作品を録音していらっしゃいますが、「手の内にはいっている」とおっしゃるこの曲を、10年経った現在、どのように演奏してくださるでしょうか? #小菅優 #Schmann #Liszt

2011-10-07 15:15:20
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さて、プログラムの「文学的な背景」、ストーリー性についてお伝えしてきた【小菅 優の現在】ツイート、いよいよ最後の曲となりました。

2011-10-08 21:37:34
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【小菅 優の現在16】 10曲からなるリストの《詩的で宗教的な調べ》は、リストがパリで交流を深めたフランスの詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの同名の詩集に感銘を受けて、タイトルをそのまま借用した曲集です。 #小菅優#Schmann #Liszt

2011-10-08 21:40:48
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【小菅 優の現在17】 今回演奏されるのは、第3曲〈孤独の中の神の祝福〉。リスト作品の中で小菅さんが最も好きな曲とのこと。曲の冒頭にはラマルティーヌの詩が掲げられ、その詩の宗教的・瞑想的な雰囲気が表現されている作品です。 #小菅優#Schmann #Liszt

2011-10-08 21:44:20
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演奏者のイマジネーションもさることながら、聴衆も様々に想像力を喚起させられるコンサートになりそうです。いよいよ来週、15日(土)に迫った『小菅 優の現在Vol.3ピアノ・リサイタル』にどうぞご期待下さい!

2011-10-08 21:45:36