本格ミステリ談義の続く秋の夜長
北村薫さんの直話に「石の鑑賞法に『水石』というのがあって霧吹きで湿らせて楽しむ。だが、ここに何もしないのにしっとり濡れた石がある。なぜだろう? これがすでに『本格』なのです。ただしまだ本格ミステリではない」というのがあって、折りにふれそのことを考えています。
2011-09-30 00:50:29@AzisaiS それに関して自分は「作者が読者を騙すためにフェアに仕掛けた作品」と思ってますね。なので別に謎や推理がなくても構わないと思ってます。
2011-09-30 00:19:36@mysteryEQ もちろん、フェアであることは前提だと思います。そうでないとミステリ的に『騙された』というよりも、ネガティブな意味での『騙された』しか残らないですし、そんな作品に気概があるとは思えません。(さっきフェアさを重視してないとか言ってましたがww)
2011-09-30 00:23:59@AzisaiS 確かにフェアであることは本格を語る上で最も外せない要素だと思います。そういう意味では「十角館」は非本格という認識ですね。
2011-09-30 00:26:54@mysteryEQ ああ、なるほど、「十角館」漏れますか……。読んだ時は何も考えてませんでした。とはいえ、個人的には「十角館」は本格って考えているので、さてこれはどうすれば……w
2011-09-30 00:39:38@AzisaiS 本格ミステリとして大前提のフェアであることが抜けているので、非本格と考える次第です。なので「十角館」は意外性のあるミステリの傑作といったところですね。
2011-09-30 00:44:34@YamaJun1203 ですね。ただ謎に関して一点補足しておくと、所謂普通の謎ではなく、作者がやろうとしていること(真相)は何か? という意味での謎として考えて頂ければと思います。
2011-09-30 00:39:46あ、そうか恋愛小説の衣を叙述トリックでミステリーにした作品もあったから、ある意味伏線さえあれば本格? そもそもあれは本格?
2011-09-30 00:39:03“@mysteryEQ: 答えと道筋があれば、どんな舞台だろうとどんな過剰さがあろうと本格かな? 乾さんのあれ読む前にネタバレされて読んでないんですよねw
2011-09-30 00:55:34@YamaJun1203 それはまた酷い目に遭いましたね……。とはいえ、真相を知ってる上で読むと、却ってどれだけフェアな作品だったかが分かって面白いと思いますよ。
2011-09-30 01:00:45私なりの「本格ミステリ」の定義:謎とその解決がある作品。謎が解決されるに当たり、説得力のある説明か、伏線とその回収がある(フェアである)こと。 ってところでしょうか。
2011-09-30 00:59:10で、非ミステリだと思っていた作品を「本格ミステリ」である、と認識し直す条件(「本格」要素?)は「伏線とその回収がある」か「物語の冒頭と結末で世界の見え方が変わる」作品ということになるでしょうか。後者の扱いにはまだちょっと迷ってます。
2011-09-30 01:06:42連城三紀彦作品で引っかかっていたのは、謎とその解決があるという話ではないけど、伏線とその回収はある、という作品だったからですね。
2011-09-30 01:10:03「本格なのに面白い」「本格ミステリーなのに、こんなに面白いの初めて!」は映画イノセンスの「一見SFの形式をかりながら」云々と同じ計算を感じる……猛虎魂を感じるのと同じか?
2011-09-30 00:14:59ミステリにおけるフェアさって、『本格』を定義付けるための“必要条件”であって“十分条件”ではないんですよね。「○○(作家名)作品は毎度丁寧に謎解きのためのヒントはきちんと文中に提示していて“フェア”だけど、果たして『本格』か?」と問われると「うーん…」ってなるのは絶対にあるし。
2011-09-30 01:02:04本格ミステリとは何かというのは定期的に出てくる話題ではあるそうけど、やっぱ何かの出来事が起こって盛り上がる感じがあった。コズミックとか脱格系とかX論争とか端正な本格とか。 ここ数日のミステリクラスタの盛り上がりはなかなかアツいがそういう意味ではちょっと不思議でもある。
2011-09-30 01:12:39まあ、その問いの現役感はやっぱりちょっと嬉しくはある。本格ミステリーは文学たりうるか、なんて今さら誰も問題にしないもんなあ。
2011-09-30 01:16:48