「スーパーバブルの最終盤」が来る!? 1200億ドル(8兆円)を運用する、ジェレミー・グランサムたちが、「バブル崩壊」に警戒! ――金利と株価、リスク・プレミアム、行動ファイナンス
行動経済学の中に、「プロスペクト理論」というものがある。かんたんに言うと、人間には「損失回避傾向」が過剰にある、ということだ。つまり、「損を嫌がる」ということ。
2022-09-15 23:18:19人間は、損失を過大評価するので、そこが効率的市場で説明できない、「リスク・プレミアム」につながる。つまり、「損を嫌がるあまり、得を取れない」ということだ。
2022-09-15 23:20:34その逆に、ことわざの「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」とか、英語の「ノーペイン、ノーゲイン」というように、「リスクを取ることで、リターンを得られる」、という考えは、昔からあるだろう。
2022-09-15 23:22:36しかしここで、注意しておくと、これは「ハイリスク・ハイリターン」とは異なる。それは、金融工学的には、たんに振れ幅が大きいことなので、「リスク・プレミアム」の発生源ではない。
2022-09-15 23:23:55たんに、「変動幅が大きいから、得する可能性がある」、という話なら、損する可能性も同じだけあり、それだと「投機」になる。「投資」を志向するなら、プラスでなければならない。
2022-09-15 23:25:18「リスク・プレミアム」とは、市場の非効率性があり、そこからプラスの期待リターンが得られる、ということだ。そして、行動ファイナンスは、それをプロスペクト理論で説明した。
2022-09-15 23:27:50下がったら買う、というのは「逆張り」なので、人によっては、心理的にやりにくいかもしれない。しかしまさに、心理的障壁があるからこそ、リスク・プレミアムなのだ。だから、プレミアムを得たければ、リスクを取る必要がある。
2022-09-15 23:30:13business.nikkei.com/atcl/gen/19/00… 株価暴落で大損した「バフェットの師匠」が生んだバリュー投資(2021.7 日経ビジネス/玉手義朗)
2022-09-15 23:31:19diamond.jp/zai/articles/-… 【米国株】伝説の投資家・バフェットが2022年に5兆 円分の米国株を買った理由は? 年初の下落で米国株の 割高感が解消され、過去最高水準の“大人買い”を実行(2022年6月 ザイ)
2022-09-15 23:32:07その「バリュー投資」の根本的な問題として、「優良株」が「割安」にならない、というのがある。もし、市場が効率的であれば、優良株は買われるはずなので、割安で買えず、そもそも成立しないことになる。
2022-09-15 23:34:36しかし、暴落時には売られすぎて、市場が非効率になり、「リスク・オフ」した分、「リスク・プレミアム」が発生する。よって、「暴落時には買い」となる。
2022-09-15 23:36:21このように、行動ファイナンスの出現によって、「バフェットがなぜ、インデックス・ファンドに、大幅に勝てたのか?」、という謎が解き明かされている。
2022-09-15 23:37:41暴落時にリスク・プレミアムが発生するのだから、短期的にランダムに変動するノイズを避けて、そのプレミアムだけを抽出するには、長期で持って、売買回数を減らす必要があると。
2022-09-15 23:41:08ある時、Amazon創業者ジェフ・ベゾスの質問「なぜ、あなたの投資手法を、みんなはマネしないのか?(大意)」に、バフェットが「ゆっくり、金持ちになりたい人なんて、いないさ」と答えた。
2022-09-15 23:44:32この問答は、投資の本質を突いているように感じる。「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」というように、性急さが損につながる、ということわざも、昔から多い。
2022-09-15 23:45:52ただ、人間が非合理的、という説明は、個人的には違和感がある。人間には寿命があるし、大昔の原始時代では、食料を得るために、一日中動き回らなければ、すぐに絶滅してしまうことだろう。
2022-09-15 23:49:27