「緊急時におけるリスクコミュニケーション~日欧のメディア・科学者・政府間の意見交換会」~I2TAさんによる実況のまとめ

@i2taさんによる下記の意見交換会の実況をまとめてみました。 (@i2taさん、実況ありがとうございます。) 駐日欧州連合(EU)代表部、欧州連合加盟国、政策研究大学院大学主催 「緊急時におけるリスクコミュニケーション」 続きを読む
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13時30分の開始から実況します。RT @i2ta: 10月1日(土)13〜17時、京都にて「緊急時におけるリスクコミュニケーション」が駐日欧州連合代表部および欧州連合加盟国主催により開催されます。 http://t.co/Gbk1tC5

2011-10-01 13:12:12
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バーバラ・ローデさんの司会で始まりました。まず、パウル・リュービヒさんから開会の挨拶です。

2011-10-01 13:34:07
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良いコミュニケーションをするにはどうしたらいいか。STOAでは環境効率のよい技術、稀少金属などの原材料、ソーシャルネットワークなどの分野に取り組んでいる。日本としっかりした関係を築きたい。今日の関係者はヨーロッパにも来てもらいたい。

2011-10-01 13:39:10
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続いて尾身幸次さんの挨拶です。STSフォーラムの紹介に続き、東日本大震災を受けて、日本人でさえ避難しようとしたが、今は東京に戻っている。事故エリアはまだ避難地域で、政府がリスクがあると判断した。どのようにメディアは科学技術の現実を伝えるか。今求められている課題である。

2011-10-01 13:43:18
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続いて白石隆さんの挨拶です。今日はGRIPSの共催だが、国策として政策研究を推進するために作られた。CSTPの議員も務めたことがあり、科学技術イノベーション政策に力を入れている。第4期の基本計画を取りまとめていたが、震災で見直すことになり、社会のための科学がより重要に。

2011-10-01 13:48:18
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春にもべディントンさんを招き、クライシスマネジメントについて話していただいた。安全安心という言葉があるが、安心は極めて心理学的なもの。これが、たとえば原子力政策において、とても重要になっている。京都の送り火の問題、福島の花火など。安心はどうマネージするかが政治的に重要に。

2011-10-01 13:51:32
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続いてパネルディスカッションです。まず「政府と科学」のパネルから。モデレーターは角南篤さん、パネリストは相澤益男さん、ジョン・べディントンさん、有本建男さん、ヤン・スタマンさん。それぞれの方の紹介。

2011-10-01 13:55:14
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角南さんから。政治と科学、福島の事故があって、関係性が問われている。リスコミの専門家がフロアに多くてプレッシャーだが(笑)

2011-10-01 13:58:51
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相澤さん。福島の事故は科学技術の最も発達した日本で起こった。科学技術に関するアドバイスの重要性が高まった。政府と国民が求めるものが違う。311を考えると、メディアに出た専門家の意見が異なり、また変わってきた。政府としては、制度レベルでの必要性。社会としても俯瞰的な意見が必要。

2011-10-01 14:01:35
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制度的にはCSTP、学術会議をはじめたくさんある。だが、緊急時にどう対応できるか。強固な科学的アドバイスをするためには、パースペクティブなユニークボイス。これを政府はどう判断するか、オープンにしなければならない。科学的アドバイスと政治のリンクを強固にすることが必要。

2011-10-01 14:04:02
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べディントンさん。世界では年々、様々な自然災害が起きている。どのようにリスクに対処するか。英国では自然リスクアセスメントをしている。意思決定におけるスピードと対応のバランス。火山の予知はアイスランドとの関係でだんだん深刻に。危機に対してはSAGEがあり、首相にアドバイスする。

2011-10-01 14:09:18
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起こりうる最悪シナリオを立て、アドバイスする。福島の事例では三時間ごとに気象を予測して、分析した。多くの電話でのコミュニケーションをしている。メディアの報道の取り上げ方にも注意を払う。政府系の科学者ばかりでなく、独立した科学者の声も拾う。政治家は科学アドバイスを採用しないことも。

2011-10-01 14:14:56
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有本さん。政治と科学の行動規範。研究の世界ではあるが、科学と世の中、とくに政治との関係が成熟していなかった。リビルドが必要。前回のべディントンさんが来た時のシンポで印象に残ったのは、こうした状況でも民主的でいられるかということ。制度を作るだけでなく、中の人の資質、外との関係も。

2011-10-01 14:18:47
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キーワードとして、政策形成における助言。助言者の責任。政治側は助言の多様性。

2011-10-01 14:19:57
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スタマンさんから。かつてオランダの農業省で危機管理をしていたときの話。食品汚染への対処で、議論の場を設けることがストレスだった。だが何か事件が起こると、メディアがとりあげてあらゆる科学者が関わるようになった。もっと多くの関心あるものが巻き込まれる。

2011-10-01 14:24:15
I2TA @i2ta

どんなテーマであれ、リスクのネットワークがある。国際的な広がりもあり、それをマネジメントしなければならない。政府はデータを出し、公の議論を起こす。科学者はネットワークを形成するが、事故が起きるとトップの者だけで話し合って、決断ができない。できる限りはやく、適切な人を巻き込むこと。

2011-10-01 14:29:03
I2TA @i2ta

角南さん:まだ議論してないのは国際協力について。科学者同士はコミュニケーションするかもしれないが、市民はどうか。相澤:これは科学技術がセグメント化されている状況と符合するのでは。専門家として何を言ってもらいたいか。問題を全体に位置づけてどういうことなのかということ。

2011-10-01 14:33:23
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フロア:英国はリスクへの準備ができているが、たとえば戦争が起こったらどうか?SAGEの役割は?べディントンさん:全省庁を巻き込んで、毎年何がリスクかを議論している。原発施設も定期的にアセスしている。内閣府ではリスクに関して継続的に取り組んでいる。

2011-10-01 14:38:17
I2TA @i2ta

SAGEは政治家と分かりやすい言葉でコミュニケーションしている。これが最も重要。独立性が大事。スタマンさん:もちろん同意する。だが最初の2、3日というときはどうか。べディントンさん:その決定は間違いうる。

2011-10-01 14:41:31
I2TA @i2ta

フロア:誰が最終的に責任を取るのか。スピードと決定はトレードオフだろう。有本さん:日本でもコミュニケーションの自由を保ちながらユニークボイスを出すこと、どうすればいいか。学術会議にデータが何も流れて来ない。新聞のデータしかない。そこの基本的なところからしないと。

2011-10-01 14:44:30
I2TA @i2ta

続いてパネル「メディアと科学」。フィリップ・キャンベルさんがモデレーター、ジョエル・ルジャンドルさん、足立旬子さん、ロジャー・キャシュモアさん、平朝彦さんの紹介。

2011-10-01 14:47:16
I2TA @i2ta

ルジャンドルさんから。リスクコミュニケーションに関する矛盾的状況。情報のネットワークをどう使うか。将来のトラウマを防ぐこと。リスクをメディアでアセスメントできなければならない。日本で驚いたことに、平気で嘘をつかれる状況、不透明性。メディアは透明性、アカウンタビリティを求める。

2011-10-01 14:53:46
I2TA @i2ta

足立さん。東電や保安院に通いつめていた。霞ヶ関の経験として、スタマンさんが言ったように最初の数日、一週間の報道が大事だったなと思う。原子炉はどんな状況なのか、政府や東電の決定は妥当かについて判断しなければならない。専門家に聞くようにしているが、今ある情報で報道しなければいけない。

2011-10-01 14:56:38
I2TA @i2ta

あと、専門家の誰に訊くのか。個人の意見を聞いて選ぶ。もし科学界から早い段階で情報が出てくるならいいなと。また、こういう場合もある、こういう場合も、ということが日本で受け入れられるか。皆、事故は起きない前提で動いている。平時から考えないと、と思う。

2011-10-01 14:59:13
I2TA @i2ta

本当に基礎的なところから繰り返しやらないと、普段からリスクコミュニケーションをやっておけば。あと、個人的な悩みが研究所に殺到している。初期の段階でのこうしたことをどうにかしないといけない。

2011-10-01 15:00:58