【原作ネタバレ】鶴見中尉の人物像の考察、および鯉登少尉との関係性 たまに尾形(2023/01/04追記)

~才色兼備で努力と根性と不屈と底力Lv.9のイケおじは海の向こうに転職して古巣の少尉殿を見返したい~ 鯉登の株が下がってきたぞ
153
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

昭和産の鶴見スキーです。鶴見/尾形/鯉登辺りの話題多め。殺伐とした考察をしているのでキャラ萌え・CP萌えの人は閲覧注意。フォロー歓迎。オトモダチ…ホシイ……(※中の人は腐女子ですが特に腐アカではないです ※たまに腐った感情が漏れてきます) 本アカ(二次・雑多)@hinataibara

https://t.co/R6RK4WE9fK

・また追記してるのでタイトルから「最終」は消しました
・解釈が違ってきた部分は薄グレーにしてあります

結論から言うとこれ

ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

鶴見中尉 ・他人への愛が薄く自己愛は強い ・見栄っ張り ・すぐ他人のせいにする ・失敗を認めない ・割と行き当たりばったり ・リスクヘッジが雑 ・負け惜しみが原動力 ・根性論でだいたいなんとかする ・趣味で残業しまくるので部下が帰れない 端迷惑な管理職のおじさん(45歳) twitter.com/Teichan29/stat…

2022-09-30 17:07:28
テイ @Teichan29

つるちゅのここはメッよ!な指摘を沢山読みたいんだけど今までで一番オモロだったのは「無自覚害悪おじさんなんですか…?」だな わかります

2022-09-30 12:52:45

※こんな鶴見中尉はいやだ!って人は早急にブラウザバックしてどうか推し活という名の日常に戻ってほしい
 あと45歳はテキトー言いすぎました 五稜郭で43歳ぐらいです

ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

ゴールデンカムイという作品内では罪悪感と罪の否認・転化について繰り返し描かれてますよね。それが登場人物の内面を解くヒントにもなってて、特に鶴見はここ重要だよなってとこから始まって、鯉登との関係が変化するまで(&その後)の話をします

2022-10-05 20:42:12

 誤字:×転化 〇転嫁
 

ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

おそらく20歳前後の頃に鶴見/長谷川はスパイに任命されていると推測。任務の一環だと理解はしていても、人生経験の浅さからフィーナや彼女のとの間に生まれたオリガに次第に情が移ってしまうのは人としてごく自然なことで、流石にこれを責めるのは酷というもの

2022-10-05 20:43:28
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

しかし、あくまで日本での出世を諦められなかったのか、彼女らへの思い入れとは裏腹に任務を達成して帰国する目的は変わらなかった。ゆえに妻子への愛情はとても中途半端なものになってしまった。任務を放棄して何処かへ逃げるほどの愛は注げなかった

2022-10-05 20:43:28
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

長岡藩出身者として苦渋を舐めたであろう生い立ちからして、薩長閥が主導する日本や陸軍に忠誠心があったとも考えにくい。後述するが鶴見は人一倍プライドの高い人物なので、帰国後は能力の高さを見せつけて薩長の連中を見返したい……ぐらいの漠然とした野望があったのかもしれない

2022-10-05 20:43:29
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

178話、秘密警察に存在がバレたことに気付き、逃亡前にフィーナを実家へ帰らせようとしています。が、自分が逃亡したあと彼女らがどんな追及を受けるか鶴見に解からないはずがない。だからせめて、事前に彼女らを実家へ帰らせることで気休めにしようとした

2022-10-05 20:44:26
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

「もし彼女らが秘密警察に捕まったとして、その場が長谷川写真館でさえなければ、それはきっと私のせいではない」 「スパイ任務の隠れ蓑として使い捨てるんじゃない、実家で待つ彼女らをいつかきっと迎えに行こう」 「私は悪くない」 自分にそう言い聞かせてたんじゃないかと

2022-10-05 20:45:38
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

鶴見の例は極端だけど、人間て誰しも大なり小なりこういった罪悪感や後悔をモヤモヤしながら引き摺って、少しずつ忘却しながら生きていくのだと思う

2022-10-05 20:46:08
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

しかし、秘密警察とウイルク達が銃撃戦になり、それに巻き込まれる形でフィーナとオリガは命を落としてしまった。 このとき鶴見、自分の目の前で妻子の死を見せつけられた絶望感と同時に、自分以外に罪を擦り付ける先ができたことに安堵も感じたんじゃないですかね……

2022-10-05 20:48:15
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

フィーナは「絶対に戻ってこない」という約束を守らなかった。戻ってきたのは指名手配犯のウイルクが写真館にいたせい。革命家3人が勝手に銃撃戦を始めた。ソフィアがフィーナとオリガを誤射した。 幸いなことに、妻と娘は死んだが自分に非はなくなった。

2022-10-05 20:48:49
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

本当に妻と娘を愛していたなら、小指を齧り取ったり、遺体から銃弾を抉り出したりはしないでしょう。 鶴見は遺骨を片時も手放さないこと、射殺した犯人を執拗に追及し憎むことで、自分は彼女らを深く愛していた・自分に罪はない、と己に対し証明してみせたかったんです。

2022-10-05 20:49:36
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

アニメ版の海外のリアクション動画で、遺体を寝台に安置する際に母子を寄り添わせないのが可哀想、という旨の指摘を見たことがあります。確かに追われる身で時間がないにしても雑さとおざなり感が出ていて、海外勢の素直な感想に感服します。その印象の通りに読み取っていい

2022-10-05 20:50:24

鶴見の愛とは何ぞや、という話

ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

では本当に鶴見に非はなかったか? おそらく支笏湖で長谷川/鶴見と再会したウイルクなら、真っ直ぐに核心を突いたんじゃないかと。「本当に愛していたなら秘密警察の手に渡さず、責任をもって自分の手で楽にしてやるべきだった。あなたの愛は欺瞞だ」ぐらいのド正論で

2022-10-05 20:51:34

269話にて、再会したときの回想は画のみで表現されており、どんな会話があったかは伏せたまま、次ページではもう支笏湖を渡って逃げようとするウイルクとそれを小銃で狙う鶴見のカットになっています。その間におそらくこんな会話があったのだろう、という推測です。
 

ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

鶴見のウイルクへの本格的な憎悪は、ここから始まったと考えています。完全な逆恨みです。痛いところを突かれたことへの反発から、ウイルクの発言を猛烈に否定しようとした。ウイルクに娘がいることも、彼を憎むのに格好の材料となった

2022-10-05 20:52:04
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

ウイルクを憎むことが妻と娘への愛の証、ウラジオストクを日本領化し長谷川写真館を堂々と鶴見篤四郎の家にすることが愛の証。フィーナは夫の正体に薄々気付いていてもなお「鶴見篤四郎を愛してくれたはず」なのだから

2022-10-05 20:52:34
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

ウイルクと再会した時点で鶴見は既に宇佐美との出会い~日清戦争を経て、罪悪感から逃避するための「愛」理論を完成させていた。即ち、妻子を死なせた後ろめたさから目を背けるため、彼女らへの愛を大義として掲げ、仇(仮想敵)を憎むことで自分の過ちを正当化する、そんなフォーマットが

2022-10-05 20:57:15
ひなた(再生怪人)@考察用 @hinataibara_gk

武田道場で語った通り、鶴見の唱える「愛」は愛としての本質を見失い、都合のいい建前となっていたわけです

2022-10-05 20:59:41
1 ・・ 9 次へ