偽ジョンブル氏のトラファルガー海戦周年記念ツイートまとめ

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

トラファルガー海戦211周年記念カキコ。Geoff Hunt画“The Heavyweight Punch”。手前からヴィクトリー（104門）、テメレイア（98門）、ネプチューン（98門）。高乾舷の三層甲板艦が何隻も連ねてこちらに迫ってきたら、そりゃビビるでしょwww pic.twitter.com/fFBTuzZsmw

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ネルソン直卒の風上戦隊のテメレイアとネプチューン、コリングウッドの風下戦隊のドレッドノートの3隻はドレッドノート級の二級戦列艦で、3隻の姉妹艦が揃ってトラファルガーに参加しました。二級艦は100門以上を積む一級艦の廉価版で90門が標準でしたが、18世紀末には98門になっています。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

二級艦はイングランド独自の艦種で一級艦と同じ高さで全長が少し短い分、遅かったり、風下に流される傾向がある等、船としての性能は劣っていたそうですが、イングランドは高い甲板から砲撃できる利点や、そこから生み出される士気や敵への圧倒感を重視していたと言われています。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ですが18世紀末にどの等級の艦も大型化する中で二級艦も大型化していき、ドレッドノート級の砲甲板長さは約30年前に建造の一級艦ヴィクトリーの186フィートに迫る185フィートです。詳しいことは分かりませんが、二級艦の建造枠内で少しでも一級艦に近い艦を建造したかったのかもしれません。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

もっとも18世紀末～19世紀初頭には一級艦も110門、120門艦に大型化しており、一級艦と二級艦の間にはやはり差はありました。加えて中甲板の砲は一級艦は24ポンド砲、二級艦は18ポンド砲と投弾量の違いがありました（下甲板の32ポンド砲、上甲板の12ポンド砲は両者共通）。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

これらの三層甲板の二級艦も木造艦建造技術の発達で旧式化していき、ロバート・セッピングスのダイアゴナル・ブレーシング導入により、より長い木造船体の建造が可能になると、1833年建造のロドニー（上下甲板とも32ポンド砲）に代表されるような二層甲板の90門艦に置き換わっていきました。 pic.twitter.com/m3pABsyuod

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ターナーの「戦艦テメレイア」は、「蒸気タグボートに曳かれて解体所に向かう姿は、時代遅れの帆船から新型の蒸気船への移行を象徴」といった主旨で紹介されることも多いのですが、実際にはまだまだ木造帆装艦が戦闘艦隊の主役で、旧式の三層甲板二級艦が新型の二層甲板二級艦に変わっていった訳です。 pic.twitter.com/pV6bomMQ7U

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ところでトラファルガーに参加した英戦列艦27隻のうち11隻が、WW1時のド級、超ド級艦に名前が継がれています。列記すると、ロイヤル・ソヴェリン、テメレイア、ネプチューン、ドレッドノート、リヴェンジ、コンカラー、コロッサス、ベレロフォン、オライオン、エイジャックス、サンダラーです。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

この他、アガメムノンが準ド級に、ブリタニア、マーズ、スイフトシュア、アフリカが前ド級、マイノーター、アキリーズ、ディフェンス、リヴァイアサンが装甲巡に継がれていますが、既にパックス・ブリタニカの最盛期は過ぎていたWW1当時、過去の栄光にすがっているように思えなくもありません（涙

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

それでもアガメムノン、エイジャックスがアスチュート級で復活予定なのは喜ばしい事ではあります。蛇足ですが一部マニアに大人気の衝角艦ポリフィーマス、初代64門艦がトラファルガーに参加しています。ポリフィーマスもそうですが、RNに神話系の艦名が多いのは、かのサンドウィッチ伯爵の趣味です pic.twitter.com/gqqHQUJ4jP

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

トラファルガー212周年記念。George Lucy Good画 “Viscount Horatio Nelson,1758-1805,before the Battle of Trafalgar, 21 October 1805 ”collections.rmg.co.uk/collections/ob… pic.twitter.com/JMiiIkBred

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

トラファルガー当日の朝、ヴィクトリーのデイ・キャビンにて何やら思案気味のネルソン。これから起きる戦いを案じているのか、それとも国家の将来のことか、はたまたエマとホレイシアのことか、彼の胸中にあるものは何なのか分かりませんが、あまたあるネルソンの肖像の中でも、この絵は好きな絵です。

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

この絵を描いたLucy Good、同じ構図の絵を他にも残しています。色合いがかなり異なるようですね。collections.vam.ac.uk/item/O72489/vi… pic.twitter.com/Xeqd6a5Sek

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

トラファルガー海戦213周年記念という事で、今年は以前Skytrexから発売されていたネルソンのホワイトメタルフィギュアのキットをご紹介。箱の完成見本写真は随分イカツい顔になっていますが、上手く塗れば似てくるか？　ホワイトメタルフィギュアは製作未経験なので踏ん切りがつかず手つかずのままです pic.twitter.com/TRRKiLEsmJ

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

トラファルガー戦勝214周年記念ということで、今年はネルソンと彼の戦勝、同僚、部下たちに因んだ艦名を思いつくままにご紹介。まずはネルソン本人に因んだ艦名で、HMSロード･ネルソン、HMAホレーショの例もありますが、やはり一番有名なのは1925年進水のHMSネルソンでしょう。 pic.twitter.com/oWDQDaKqzr

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

彼の勝った海戦に因んだ艦名ではナイル、トラファルガーがありますが、流石にHMSコペンハーゲンは聞いたことがありません。1839年進水の戦列艦ナイルは後に練習艦コンウェイとなりますが、残念ながら1956年に曳航中に座礁し、後に火災で失われてしまいます。 pic.twitter.com/YHEJjPuGMa

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

続いて副将格で風下戦隊指揮官のカスバート・コリングウッドに因む艦名です。一番有名なのはセント・ヴィンセント級ド級戦艦のHMSコリングウッドでしょう。 pic.twitter.com/GYtQVmgX5V

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

旗艦ヴィクトリーのFlag Captain(旗艦艦長)であるトーマス・ハーディ。嚮導駆逐艦の艦名でもお馴染みですが、2代続けて戦没というのは運がなかったとしか言いようがありません… pic.twitter.com/e6Our1ZNlb

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ハーディの項でわざわざ"Flag Captain"と書きましたが、ヴィクトリーにはもう一人のキャプテン、ジョージ・マレイがCaptain of the Fleet、簡単に言えば参謀長役で乗艦していました。遺産相続の関係でトラファルガーには不参加でしたが、ネルソン艦隊の維持管理には彼の力があったといわれてます。 pic.twitter.com/6NSNIltStK

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ネルソン揮下の5隻のフリゲート艦長の中でも一番有名なのがユーライアラス艦長のヘンリー・ブラックウッドでしょう。WW2中のキャプテン級フリゲートや、戦後の14型フリゲートのネームシップとしても名を残しています。 pic.twitter.com/LRek83ZDr4

拡大

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

エドワード・ベリーはナイルでのネルソン旗艦ヴァンガード艦長で、その後の二人の関係は思わしくなかった様ですが、トラファルガーにもアガメムノン艦長として参加してます。アガメムノンが艦隊に加わった時、ネルソンが「あのバカ者のベリーが来たぞ。これできっと戦いになるぞ」と毒づいたそうです。 pic.twitter.com/UlT7JIGJYD

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

ここまでにもWW2のキャプテン級フリゲートや14型ブラックウッド級フリゲートが登場していますが、全てを紹介するには時間がありませんが、ここまで紹介した以外にもこれらの級にはネルソンの部下に因んだ艦名は多い様です。 en.wikipedia.org/wiki/List_of_C… en.wikipedia.org/wiki/Blackwood…

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

エドワード・コドリントンは戦列艦オライオンの艦長としてトラファルガーに参加していますが、帆船艦隊の最後の大海戦と言われるナヴァリノの海戦のイングランド、フランス、ロシア連合艦隊の総指揮官としても知られています。彼に因んだ艦名はA級の嚮導駆逐艦に名を残しています。 pic.twitter.com/iXDspHoqov

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

嚮導駆逐艦関係で言えば、WW2のL級のラフォーレイもネルソン揮下の艦長で、風上戦隊の殿艦である戦列艦スパルティエイト艦長のフランシス・ラフォーレイに因みます。WW1直前の計画の先代L級のネームシップとしても名を残しています。 pic.twitter.com/2g7veXVLoy

拡大

拡大

拡大

偽ジョンブル@ガレアス船(旧イマイ)建造開始 @fake_johnbull

最後にネルソンの同僚、部下と言うより上司になりますが、アドミラルティの1stロードであるバーラム男爵チャールズ・ミドルトン。トラファルガーに至る一連の作戦は80歳近い彼の艦隊配備の結果です。「バーラム爆沈」などと面白がらずに、「偉大な海軍行政官に因む艦名」として覚えておきたい名前です pic.twitter.com/3036lOYg0p

拡大

拡大

拡大

拡大