新司所感

@NAOKI1550 さんのツイート
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N @Ailurophile_N

【H23新司・会社法所感】分量が多すぎる感があるものの、非常に基本的で、かつ、実務の入門レベルの考え方の有無を試す点で、相当の良問。条文の全体的構造の理解を事例に即して確認させる点で、学習効果も非常に高い。ただ、解釈論はさほど深入りすることが(量的に)厳しい。

2011-09-14 21:35:08
N @Ailurophile_N

【H23新司・民法所感】判例の理解を正面から問うことを出発点とする点で、かなり素直な問題。ただ、訴訟物や要件事実を事例に即して検討する際、相当丁寧に事例を分析しないと、判例の規範をコピペした金太郎飴の答案になりやすい点で、深い理解を示すにはややハードルが高い。

2011-09-14 21:41:36
N @Ailurophile_N

【H23新司・民訴法所感】例年に比べ、判例や学説の知識を細かく要求する節があります。ただ、それらの知識を踏まえて、その先を考えることを求めている点では、今年の問題も例年どおりといえるでしょう。誘導がスリムになり、やや旧司の問題に戻った印象。公法系や他の民事系よりは知識型。

2011-09-15 21:43:33
N @Ailurophile_N

ついでに、設問1は、所有という言葉が日常用語ともいえることや、権利自白の時点では、権利自白をしたCには訴訟代理人が付いていなかったことをどう考えるかにより、筋としては、どちらにも転びます。が、相手方Bの訴訟代理人の立場で「頑張って」検討するという要求に要注意。

2011-09-15 21:51:38
N @Ailurophile_N

【H20新司・憲法所感】本問は、新司憲法の最高傑作ではないかと思う。表現の自由と情報受領権のどちらで検討するか、明確性の理論や委任立法の問題をどうするか等の個別の論点以前に、表現の自由が憲法上保障される趣旨で事例を照らすとき、『表現』の意味自体が問われている。

2011-09-17 18:10:35
N @Ailurophile_N

【H18新司・民法所感】譲渡担保の法的構成と債権譲渡の対抗要件等に関する特例法を素材の軸として、実体法の解釈問題としての要件事実論を検討させる点で、非常に基礎的な良問。ただし、思考の要求水準が問題文上分かりにくいため、公式資料のない初年度の問題としては、相当難易度が高いと感じる。

2011-09-18 18:03:18
N @Ailurophile_N

【H18新司・民訴法所感】設問2は、基本的な原理・原則それ自体ではなく、後半の課題検討の中で浮き彫りになる原理・原則の理解を問う問題として見れば、非常にためになる。設問4は、民訴法自体の問題として見るとやや陳腐だが、実体法をも考えさせる趣旨の問題であれば、差が付くし、勉強になる。

2011-09-18 18:10:11
N @Ailurophile_N

【H18新司・商法所感】設問1は、依頼者の要望に適したスキーム選択、そのスキームの予防法務的検討の中で、判例に照らし何が問題となるかをピンポイントで論じさせる基本問題。設問2は、事例が不親切に感じるが、手続きの問題とその問題が会社法上の行為の効力をどう左右するかを問う基本問題。

2011-09-18 18:17:03
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【H23新司・憲法雑感】過去の出題から容易に想像できる、典型的な良問かつ難問。過去問を正しく分析していなければ歯が立たず(雑な権利選択や制約認定の答案、知る権利構成の答案は典型例)、正しく分析していれば戦える(勿論、完璧な分析は(少なくとも私には)無理だが)。

2011-10-17 18:05:22
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【H23新司・行政法雑感】凄まじい分量ですが、個別法を丁寧に読めば、1つ1つは基本的です。ただ、設問1は、あてはめの理解が難しい最判を前提とするようですが、制限時間内では厳しい気もします。他方、設問3もビックリはする問題ですが、誘導が非常に易しい。

2011-10-17 18:11:14
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【H20新司・刑訴法雑感】捜査法は直近の旧司の類題でもあり、かつ典型問題だが、事実を丁寧かつ重層的に評価できるかにより、大差がつきそう。証拠法は、立証趣旨ないし要証事実の把握さえ丁寧にやれば、論点を間違えることは考えにくい出題。ただ、特信性のあてはめは奥深い。

2011-10-17 18:18:41
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【H21新司・民訴法雑感】第1問は、設問文を素直に読めば、第二のみならず第一テーゼの問題があり、裁判上の自白の定義と民訴法159条1項本文の文言を対比して、双方の趣旨の異同で事例を照らすだけで答えが分かる美しい問題。あと、事例に即して考えるのはいつもどおり。

2011-10-31 18:15:19
N @Ailurophile_N

【H21新司・民訴法雑感(続き)】第2問は、1.建物退去のほかに収去も、2.500万円の引換給付をなくしたいという原告の再請求を、訴訟物の範囲、既判力の基準時、客観的範囲、訴訟法から執行法までの流れを踏まえて、具体的に考えると出題の趣旨がよく理解できる。

2011-10-31 18:20:55
N @Ailurophile_N

【H20新司・会社法雑感】まず、顧問弁護士の「立場」に応じた検討や表現の仕方を工夫したいところ。また、「債権の回収に役立つ法律論」(設問2)など、「クライアントのための」検討が求められる点で、実務的な出題。要求される知識はごく基礎的で少ないが、骨が折れる問題。

2011-12-07 09:19:22
N @Ailurophile_N

【H20新司・民訴法雑感】受験生の知識格差をほぼ全面的に排除した上、原理・原則から「考える」力を試す相当の良問。設問4の(3)では、224条3項に関する「4つの考え方」のうちいずれを採用したかにより、何の問題点を抽出するかが連動して変わる点まで含め、「考え」ないと得点は伸びない。

2011-12-07 16:05:28